当科では、主に消化管のがんに対する外科治療を専門的に行っています。進行がんに対しては手術だけでなく抗がん剤治療も積極的に行い、治療成績の向上に努めています。さらに放射線治療科と協力しながら、放射線治療を含めた集学的治療も行っています。
また、内視鏡手術(腹腔鏡手術)の技術を生かし、さまざまな良性疾患にも広く対応しています。
2022(令和4)年4月1日、消化器外科部に改称しました。英語表記はDepartment of Surgeryです。扱う疾患は主に消化器領域ですが、一般外科と呼ばれる領域も勿論カバーしています。
本館2階で消化器がん全般に対するユニット診療と一般消化器疾患治療を、内科・外科が一体となって担当しています。
がんは、診断された日、または、疑われたその日から、医療側が多職種で対応すべき疾患です。消化器系の悪性疾患が疑われて受診された患者さんに、迅速かつ的確な診断に基づいて関係各科の叡智を結集した最善の治療方針を示すのみならず、ご本人・ご家族の疑問や不安に応えることができる体制を目指しています。
胃がんや大腸がんは、消化器がんのうちでも頻度の高い疾患で、現在、そのほとんどを腹腔鏡下手術またはロボット支援下手術の対象としています。食道がんも、胸腔鏡腹腔鏡下手術に時には放射線や抗がん剤を併用して治療します。ロボット手術は年々増加していますが、胃がんに関して当医療センターはメンターサイトという全国でも数少ない指導施設に選ばれています。
膵臓がんや肝臓がんについても、症例を選んで腹腔鏡下手術やロボット支援下手術を適用しますが、この領域では開腹による大手術を要する疾患が少なくありません。重要な血管や脈管・組織と近接する実質臓器の手術に臨んでは、術前の緻密な画像診断と精緻な手術操作、迅速かつ正確な術中診断と判断が必要とされます。
腹腔鏡下手術は、がんの手術だけではなく、今やあらゆる種類の良性疾患にも応用されています。導入後すでに30年となる胆嚢摘出術は95%以上を腹腔鏡で行い、虫垂切除術もほぼ全例を、また、そけいヘルニアなどの腹部ヘルニア修復術も2/3程度を腹腔鏡下で行うようになりました。2023(令和5)年のデータでは、消化器外科に関する全手術数は、1,059例そのうち腹腔鏡下手術は766例、ロボット支援下手術は99例を占めました。
高度ながん医療を推し進めるのは当然ですが、当医療センターのもう1つの柱である救急医療においても、当科は大きな力を発揮せねばなりません。緊急外科手術を要する救急患者さんが、遅滞なく安心して治療を受けられるよう、救急科・集中治療部と消化器外科部が境目のない連携を保っています。
手術センターには、ハイブリッド手術室も設置しています。画像情報を手術操作にリアルタイムに反映させうる新しい技術で、たとえば外傷性腹腔内出血症例に対して緊急的にカテーテルによる止血を試み、不成功の際には円滑に開腹止血術に移行するという症例などに対応しています。
1905(明治38)年4月 | 日本赤十字社和歌山支部病院として発足 |
1986(昭和61)年12月 | 第二外科部開設 |
2006(平成18)年9月 | 第一・第二外科を統合して外科部と改称、小児外科が独立 |
2009(平成21)年4月 | 乳腺専門外来を開設 |
2011(平成23)年4月 | 乳腺外科が独立 |
2016(平成28)年9月 | 消化管外科部を開設 |
2017(平成29)年4月 | 肝胆膵外科部を開設 |
2020(令和2)年4月 | 消化管外科部を第一消化管外科部と改称、第二消化管外科部を開設 |
2022(令和4)年4月 | 外科部、第一・第二消化管外科部、肝胆膵外科部を統合して消化器外科部となる |
役職 | 主任部長 |
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卒業年 | 1993(平成5)年 |
専門分野 | 肝胆膵外科、肝移植 |
資格 | 日本外科学会外科専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:肝臓) 日本肝胆膵外科学会高度技能専門医 日本肝臓学会肝臓専門医 |
その他 | 京都大学医学博士 日本肝胆膵外科学会評議員 近畿外科学会評議員 ロボット(da Vinci)手術資格 |
関連するページ | 日赤和歌山情報局Hot"Medical Information すこやかな毎日のために” 肝胆膵がんの診断と治療① 肝がん(2022年6月9日公開) 肝胆膵がんの診断と治療② 胆道がん(2022年7月14日公開) 肝胆膵がんの診断と治療③ 膵がん(2022年8月11日公開) |
役職 | 部長 |
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卒業年 | 1988(昭和63)年 |
専門分野 | 上部消化管外科、内視鏡外科、ロボット手術 |
資格 |
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:食道)
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本食道学会食道科認定医・食道外科専門医 日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(消化器・一般外科:食道・胃) 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本消化管学会胃腸科専門医・指導医 日本消化器病学会消化器病専門医 胃がんdaVinci手術メンター |
その他 | 大阪市立大学医学博士 日本消化管学会代議員 日本胃癌学会代議員 日本内視鏡外科学会評議員 日本消化器外科学会評議員 日本臨床外科学会評議員 近畿外科学会評議員 ロボット(da Vinci)手術資格 |
関連するページ |
山下好人(個人)紹介Webサイト いいお医者さんネット メディカルノート
役職 | 部長 |
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卒業年 | 1995(平成7)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、内視鏡外科 |
資格 |
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(消化器・一般外科:直腸)
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:胃) 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本ロボット外科学会専門医国内B級 |
その他 | 京都大学医学博士 ロボット(da Vinci)手術資格 |
関連するページ |
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役職 | 副部長(兼) |
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卒業年 | 1986(昭和61)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、肝胆膵外科 |
資格 |
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本消化器病学会消化器病専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医 日本移植学会移植認定医 日本肝臓学会肝臓専門医 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:胆道) 日本緩和医療学会緩和医療認定医 |
その他 | 京都大学医学博士 産業医 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2000(平成12)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、小児外科、肝移植(小児) |
資格 |
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本小児外科学会小児外科専門医・指導医 日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(消化器・一般外科:直腸) 日本肝胆膵外科学会ロボット支援下総胆管拡張症手術プロクター 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:胆道) 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本肝臓学会肝臓専門医 日本移植学会移植認定医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医 日本プライマリ・ケア連合学会専門医・指導医
日本ロボット外科学会専門医国内B級 |
その他 | 日本肝胆膵外科学会評議員 ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2007(平成19)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(消化器・一般外科:胃) 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:胃) 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
その他 | ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2007(平成19)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:胃) |
その他 | 京都大学医学博士 ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2007(平成19)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、肝胆膵外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本肝臓学会肝臓専門医日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:大腸) |
その他 | 京都大学医学博士 日本肝胆膵外科学会評議員 ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2009(平成21)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:胃) 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 |
その他 | ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2011(平成23)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:大腸) 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本ロボット外科学会専門医国内B級 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 |
その他 | ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 医長(兼) |
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卒業年 | 2012(平成24)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、呼吸器外科全般 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科:大腸) 日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会呼吸器外科専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本周産期・新生児医学会認定外科医 日本小児外科学会小児外科専門医 |
その他 | ロボット(da Vinci)手術資格 |
役職 | 医長 |
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卒業年 | 2014(平成26)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2015(平成27)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2018(平成30)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2020(令和2)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2020(令和2)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2022(令和4)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 検診マンモグラフィ読影認定医 |
役職 | 医師(兼) |
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卒業年 | 2010(平成22)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、外傷外科、戦傷外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本救急医学会救急科専門医 社会医学系専門医・指導医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 |
その他 | 日本救急医学会JATECインストラクター 日本災害医学会MCLSインストラクター |
役職 | 医師(兼) |
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卒業年 | 2011(平成23)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本救急医学会救急科専門医 |
役職 | 医師(兼) |
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卒業年 | 2014(平成26)年 |
専門分野 | 消化器一般外科 救急、集中治療、病院前救護 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本救急医学会救急科専門医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 麻酔科標榜医 |
その他 | 日本ACLS協会ACLSリードインストラクター 日本臨床救急医学会PEMECマスターインストラクター JPTEC協議会JPTECインストラクター 和歌山市地域メディカルコントロール協議会会長 日本DMAT隊員 |
場所 | 本館2階(2A) |
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受付時間 | 新患:8時〜11時30分 再来:8時〜11時30分 |
区分
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月曜日
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火曜日
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水曜日
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木曜日
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金曜日 |
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AB
CD |
辰林
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金井
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一宮
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寺脇
|
安近
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山田 | 奥村 | 横山 | 山下 | 伊東 | |
井上 | 青山 | 宮本 | 川添 | 佐倉 | |
C |
-
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-
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椿山 (午後) |
-
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-
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(2024年2月1日~)
※区分
(A:紹介予約 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診)
※都合により変更する場合もありますのでご了承ください。
※赤字の名前は女性医師です。
術 式 | 全手術数 | 低侵襲手術 | |
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鏡視下 | ロボット | ||
食道がん切除術 | 7 | 7 | 0 |
幽門側胃切除術(幽門保存切徐術を含む) | 59 | 29 | 30 |
胃全摘術(噴門側胃切除術を含む) | 32 | 11 | 21 |
結腸切除術 | 207 | 162 | 1 |
直腸前方切除術 | 79 | 27 | 42 |
直腸切断術 | 5 | 0 | 5 |
肝切除術(葉切除以上) | 10 | 2 | 0 |
肝切除術(区域・亜区域切除術) | 17 | 9 | 0 |
肝切除術(上記以外) | 31 | 24 | 0 |
膵頭十二指腸切除術 | 22 | 0 | 0 |
膵体尾部切除術(胃がん手術に伴うものは除く) | 8 | 7 | 0 |
膵切除術(その他) | 1 | 0 | 0 |
胆嚢摘出術(他臓器との合併切除は除く) | 304 | 290 | 0 |
虫垂切除術 | 83 | 81 | 0 |
ヘルニア手術(小児を除く) | 189 | 115 | 0 |
良性肛門疾患に関する手術 | 5 | 2 | 0 |
合 計 | 1,059 | 766 | 99 |
がんの根治を目指しながらも、痛みやからだへの負担が少なく術後回復の早い内視鏡手術(腹腔鏡手術、胸腔鏡手術)、ロボット支援手術を積極的に行い、進行がんに対しても良好な成績を示しています。治療方針は各種がん治療ガイドラインに基づいて決定し、患者さんがご自身の病気や治療のことをしっかりと理解したうえで安心して治療を受けていただけるように努めています。消化器のがんでお悩みの患者さんは是非ともご相談ください。
当科では、一般社団法人 National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。ご理解ご協力お願いします。
当医療センターは「断らない救急」の方針を掲げ、当科では緊急手術にも対応しています。これからも引き続き地域の救急医療に貢献できるよう努めてまいります。
それとともに地域がん診療連携拠点病院として、さらにレベルアップを図っていきたいと思います。
2022(令和4)年4月には消化器外科部と改称しました。最先端治療であるロボット支援手術を、消化管がん、特に胃がん、直腸がんに対して積極的に行っています。2024(令和6)年から、手術支援ロボットが2台体制となり、肝胆膵領域のがんにもロボット支援手術を開始しています。肝胆膵領域のがんに対しての肝胆膵高度技能医による手術治療も引き続き積極的に行っています。
ご紹介いただいた患者さんの治療経過は、紹介元の先生方に逐次報告させていただき、退院後に病状が安定すれば逆紹介しています。胃がんにおいては、『胃がん術後地域連携パス』も導入しています。地域における『かかりつけ医』との機能分担による医療連携を目指しています。
当科では消化管のがんに対する外科治療を専門的に行っていますが、進行がんに対しては手術だけでなく抗がん剤治療も積極的に行い、治療成績の向上に努めています。さらに食道がんでは放射線治療科と協力しながら放射線治療を含めた集学的治療を行っています。
また、内視鏡手術の技術を生かして、さまざまな良性疾患にも広く対応しています。
食道がんは、食道の真ん中から下の1/3 に最も多く発生します。がんは、食道の内面をおおっている粘膜から発生します。がんが大きくなると、この粘膜を超えてその外側にある粘膜下層、さらに筋肉の層へと入り込みます。もっと大きくなると、食道の壁を貫いて食道の外まで拡がっていきます。
|
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各ステージについて
0期 | がんが粘膜にとどまっており、リンパ節や他の臓器にがんが認められないものです。いわゆる早期がん、初期がんと呼ばれています。 |
I(1)期 | がんが粘膜にとどまっているが、近くのリンパ節に転移があるものか、粘膜下層まで浸潤しているがリンパ節や他の臓器にがんが認められないものです。 |
II(2)期 | がんが筋層を越えて食道の壁の外にわずかにがんが出ていると判断された時、あるいは、食道のがん病巣のごく近傍に位置するリンパ節のみにがんがあると判断された時、そして、他の臓器にがんが認められなければ II 期に分類されます。 |
III(3)期 | がんが食道の外に明らかに出ていると判断された時、食道壁にそっているリンパ節か、あるいは食道のがんから少し離れたリンパ節にがんがあると判断され、他の臓器にがんが認められなければIII(3) 期と分類します。 |
IV(4)期 | がんが食道周囲の臓器に及んでいるか、がんから遠く離れたリンパ節にがんがあると判断された時、あるいは、他の臓器にがんが認められたら IV(4) 期と分類されます。 |
■食道造影検査(レントゲン検査)
バリウムを飲んでレントゲン撮影し、食道がんの位置や狭窄の程度などを判断します。
■内視鏡検査(胃カメラ)
生検組織診断にて確定診断します。
■CT 検査(コンピューター断層撮影)
がんの拡がりぐあい、特に、リンパ節転移や遠隔転移を調べます。
■超音波検査
腹部や首(頸部)のリンパ節転移を調べます。
■気管支鏡検査
気管の転移を調べます。
■PET-CT検査(陽電子放射断層撮影法)
がんの進行度、全身への転移を調べます。
食道がんの治療には大きく分けて、4つの治療法があります。
・内視鏡的治療(胃カメラ)
・外科治療(手術)
・放射線治療
・薬物療法(抗がん剤治療)
それぞれの治療法には長所と短所があり、どの治療法を選択するかは、がんの拡がり具合と身体の状況により違います。これらの治療を組み合わせて行う場合もあります。病気の状態や体力をよく調べてから、十分に説明させていただいた上で、それぞれの患者さんに一番適した治療法を受けていただきます。ご本人が望まない治療を無理に受けることはありません。
・退院してしばらくの間は、2~3週間に1回程度の間隔で診察・検査を行います。
・再発もなく、からだの調子も良好な場合は、診察の間隔は3〜6ヵ月に1回程度となります。
・調子が悪くて入院が必要な場合は、特別な治療が必要なければ、地域の他の病院に入院していただくことになります。
胃がんは、胃の粘膜(胃の内側の膜)から発生した悪性腫瘍です。胃がんの進行具合(ステージ)は、壁深達度(T)・リンパ節転移の有無(N)・遠隔転移の有無(M)により決定されます。
ステージ1は最も早期で、ステージ4は最も進行した状態です。
当医療センターでは、初診から治療開始までの期間を可能な限り短くしています。
胃がんが見つかってから治療開始までの流れは、以下の通りです。
■そのがんがどれくらい進行しているか(ステージ)を早急に調べます。
■外科医・内科医・放射線治療医・腫瘍内科医から構成される[消化管ユニット]により、個々の患者さんに合った治療法を迅速に検討します。
■最終的な治療方針は、患者さんの全身状態も考慮しながら、患者さんとともに決定します。
■内視鏡検査(胃カメラ)
生検組織診断にて確定診断します。
■CT撮影(コンピューター断層撮影)
がんの拡がりぐあい、特に、リンパ節転移や遠隔転移を調べます。
■上部消化管造影検査(レントゲン検査)
バリウムを飲んでレントゲン撮影し、胃やがんの位置などで判断します。
■超音波内視鏡検査
■PET-CT検査(陽電子放射断層撮影法)
■審査腹腔鏡
かなり進行したがんの場合、全身麻酔下にお腹に小さな穴をあけ、腹腔鏡というカメラで実際に腹腔内をのぞいて調べることがあります。
胃がん手術の基本は、下記の3つです。
・胃の切除(幽門側胃切除術・胃全摘術・噴門側胃切除術の3種類)
・リンパ節郭清(胃周囲のリンパ節の掃除)
・再建(食物の通る新しい経路を作ること)
当医療センターでは、ほとんどすべての胃がん手術を腹腔鏡下手術(内視鏡手術)、または、ロボット支援手術で行っています。 |
・術後は4~6ヵ月間隔で再発の発見のための診察・検査を行います。
・胃を切除した後は、1年間に10~15%の体重減少がみられます。
・特に術後3ヵ月の間は、脂肪だけでなく筋肉量も低下します。
当医療センターでは、術前から退院後も管理栄養士が栄養状態のサポートをします。
体力が低下している患者さんは、術前より体力増強のサポートします。
今や日本人の2人に1人は「がん」にかかる時代です。その中でも大腸がんは男女ともに増加傾向にあり、主な原因は高齢者数の増加、動物性高タンパク質・高脂肪などの食生活の欧米化など環境の変化であると考えられています。
2020(令和2)年のがん統計予測では最も罹患数が多くなり、がん死亡数予測でも肺がんに次いで2番目に死亡数が多くなるとされています。
2022(令和4)年の死亡数調査では、男性では肺がんに次いで2番目、女性では1番目に位置しています。こう書かれると、大腸がんを治すことは難しいのではないかと感じる方が多いと思いますが、決してそのようなことはありません。
数ある「がん」の中で、手術、抗がん剤ともに治療方法が最も進歩し、様々な治療法が選択できるようになったものの1つです。
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各ステージについて
ステージ0 | がんが粘膜内に留っている |
ステージ1 | 大腸の筋肉まで到着している |
ステージ2 | 大腸の筋肉を超えている |
ステージ3 | リンパ節に転移がある |
ステージ4 | 肝臓、肺などの他臓器に転移している |
大腸がんは、がんができる場所によって症状が異なります。盲腸・上行結腸・横行結腸では、まだ便が固まっておらず、がんができて大腸が細くなったとしても症状が出る時期が遅くなりがちです。貧血、おなかのしこりで気づくことが多いとされています。便が固まってくる下行結腸、S状結腸、直腸のがんは狭窄による腹痛、下血が主な自覚症状です。
早期がんであれば症状はほとんどありませんが、検診で行われる便潜血検査(便に目に見えない血液が混じっているか調べる検査)が陽性になって診断されるケースが多く見受けられます。
■注腸検査
肛門からチューブを入れてバリウムなどの造影剤を大腸に注入する検査で、現在は省略されることもあります。
■下部消化管内視鏡検査
いわゆる大腸カメラです。 肛門から内視鏡を盲腸まで挿入して大腸を観察します。がんが疑われる病変があれば、組織を採取して顕微鏡での病理診断を行います。大腸がんの患者さんにはほぼ必須の検査です。
■CT検査
大腸がんのある部位、他の臓器への影響、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無を調べる検査です。PET-CTを行う場合もあります。
治療前の検査である程度予測可能ですが、最終的な進行度を決定するには、大腸カメラや手術で疑われる部分を切り取ったものを病理学的に診断することが必要です。大腸がんの治療進行度に応じた治療は、以下の3つがガイドラインで定められています。病変を取り除く治療が基本になります。
■手術
■化学療法
■放射線治療
ステージ0であれば大腸カメラで切り取る内視鏡的切除、ステージ1以上であれば外科的切除、つまり手術を行います。ステージ3以上であれば、がんが大腸の外に出ているということですから、大腸に留まっている場合より再発する可能性が高いことになります。
大腸がんでは、リンパ節への転移がある患者さんの再発する可能性を下げるために術後補助化学療法を行っています。再発予防のための抗がん治療で、飲み薬と点滴の抗がん剤を投与します。術後、1~2ヵ月経ってから、半年間抗がん剤治療を行います。
肝臓は、おなかの中で最も大きな臓器であり、大人では約1,200gの重量があります。右上腹部で横隔膜を境にして肺・心臓のすぐ下に位置しています。
肝臓にできる腫瘍(細胞が集まってできる“できもの”)には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。治療の対象となるのは悪性腫瘍であり、「肝がん(肝臓がん)」といわれます。
肝がんには大きく分けて下記2種類があります。 |
原発性肝がんは数、大きさ、脈管浸潤、リンパ節転移、他臓器転移によって進行度が分類され、以下の条件に当てはまるかどうかでステージが分かれます。
■1個だけである
■大きさが2cm以下である
■脈管浸潤(周囲の血管・胆管に入り込んでいること)がない
肝細胞がん
ステージ1 | 1,2,3のすべてに合致する場合 |
ステージ2 | 1,2,3の2項目に合致する場合 |
ステージ3 | 1,2,3の1項目に合致する場合 |
ステージ4A |
すべてに合致しない場合、またはリンパ節に転移のある場合 |
ステージ4B | 他臓器転移がある場合 |
肝内胆管がん
ステージ1 | 1,2,3のすべてに合致する場合 |
ステージ2 | 1,2,3の2項目に合致する場合 |
ステージ3 | 1,2,3の1項目に合致する場合 |
ステージ4A |
すべてに合致しない場合、またはリンパ節に転移のある場合 |
ステージ4B | すべてに合致せずリンパ節に移転がある場合、他臓器転移がある場合 |
転移性肝がん
もともとがんができた臓器に対するガイドラインに準じて進行度が決まります。
■血液検査
一般採血(CBC、生化学検査)、腫瘍マーカー(AFP、PIVKAII)、ICG検査
■画像診断
超音波検査、CT、MRI、FDG-PET、アシアロシンチグラフィー(必要に応じて)、血管造影検査(必要に応じて)など
■病理検査(組織診断)
手術した場合は、切り取ったもの(切除標本)を細かく切って顕微鏡検査(病理組織検査)を行います。がんの本体だけでなく、リンパ節など周囲組織へのがんの広がり(浸潤・転移)も細かく診断され、進行度分類が確定されます。
■肝細胞がん
1.手術
2.局所治療:ラジオ波焼灼療法(RFA)、エタノール局注療法(PEIT)
3.肝動脈塞栓化学療法(TACE)
4.全身化学療法:抗がん剤(分子標的治療薬など)
上記の標準治療では、治療が困難な場合は下記治療が考慮されます。
・肝動注療法
・放射線治療
・肝移植
・緩和医療
治療法選択については、日本肝臓学会より「肝癌診療ガイドライン」が提唱されています。
■肝内胆管がん
1.手術
2.全身化学療法:抗がん剤
3.放射線治療
■転移性肝がん
もともとがんができた臓器に対するガイドラインに準じて治療方針を決定します。
腫瘍の進行度や患者さんの全身状態(肝機能・心機能・呼吸機能・腎機能など)を総合的に診断した上で、それぞれの治療法の特徴を生かした最適な治療法を選択しています。
胆道がんは、「がん」はできる場所により下記のように分類されます。 |
■血液検査
一般採血(CBC、生化学検査)、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)、ICG検査(肝切除術が必要な場合)
■画像診断
エコー、CT、MRI、FDG-PET、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)、EUS(超音波内視鏡検査)、胆道鏡検査、IDUS(胆管内腔超音波検査)など
■病理診断(細胞診、組織診)
胆汁を採取してその中に浮遊しているがん細胞を顕微鏡で診断します(細胞診)。
胆管がん、十二指腸乳頭部がんの場合は、内視鏡検査時(ERCP、胃カメラ)にがん組織を採取して顕微鏡検査を行います(組織診)。胆嚢がんの場合は、術前に組織診を行うことは困難です。
手術した場合は切り取ったもの(切除標本)を顕微鏡検査を行います。がんの本体だけでなく、リンパ節など周囲組織へのがんの広がり(浸潤・転移)も細かく診断され、進行度分類が確定されます。
1. 手術
2. 全身化学療法:抗がん剤
3. 放射線治療
がんの進行度や患者さんの全身状態(心機能・呼吸機能・肝機能・腎機能など)を総合的に診断して、最適な治療法を検討します。さらに、患者さんの希望もお聞きした上で、最終的な治療方針を決定します。
膵臓には種々の腫瘍ができますが、主に下記の腫瘍に分類されます。 |
■血液検査
一般採血(CBC、生化学検査)、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、DUPAN2など)
■画像診断
エコー、CT、MRI、FDG-PET、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)、EUS(超音波内視鏡検査)など
■病理検査(細胞診、組織診)
膵液を採取し、その中に浮遊しているがん細胞を顕微鏡検査で診断します(細胞診)。また、EUS検査で胃や十二指腸の内腔からがんの位置を確認し、針を穿刺することでがん組織を採取(生検)して顕微鏡検査で診断します(細胞診、組織診)。
手術した場合は、切り取ったもの(切除標本)を顕微鏡検査(病理組織検査)を行います。がんの本体だけでなく、リンパ節など周囲組織へのがんの広がり(浸潤・転移)も細かく診断され、進行度が確定されます。
1. 手術
2. 全身化学療法:抗がん剤
3. 放射線治療
がんの進行度や、患者さんの全身状態(心機能・呼吸機能・肝機能・腎機能など)を総合的に診断して最適な治療法を検討します。さらに、患者さんの希望もお聞きした上で、最終的な治療方針を決定します。
消化管外科の世界に「革命」をもたらしたのが「内視鏡手術」です。臍部に小さな穴を開け、そこから二酸化炭素ガスを注入して腹壁を膨らますことにより腹腔内に空間を作ります。内視鏡スコープをへその穴(ポート)から挿入し、さらに数ヵ所の小さな穴から棒状の手術器具を挿入して、3Dモニターを見ながら手術と同様の手術を行います。ロボット支援手術も内視鏡手術の1つです。 |
最近の内視鏡はフルハイビジョン3Dとなっており、肉眼で見るよりも精細な画像がモニターによって手術スタッフと共有でき、さらに、超音波凝固切開装置といった凝固止血を行いながら組織を切開できる手術機器の開発も、内視鏡手術の発展に大きく貢献しています。内視鏡手術は、従来の開腹(開胸)手術に比べて創が小さく、患者さんの身体に対する負担も軽減します。
ほとんどすべての進行胃がん・食道がん・大腸がんに対して内視鏡手術を行うことが可能です。胃がんでは幽門側胃切除術だけでなく、難度が高いと言われる胃全摘術や噴門側胃切除術、さらに他臓器合併切除などの術式にも対応しています。
創が小さく、患者さんの身体への負担が少ないことから、術後の回復も早くなります。ロボット支援手術とともに低侵襲手術とも呼ばれています。
当医療センターでは、最新型の手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を2台導入し、積極的にロボット支援下手術を行っています。当科には日本内視鏡外科学会が認定する指導医(ロボット支援手術プロクター)が4名在籍しています。
ロボット支援下手術は腹腔鏡手術と基本的には同じで、お腹に小さな孔を開けてカメラや手術器具がついたロボットアームを挿入しますが、このアームの先端には前後左右に540度動く小さな関節がついています。
アームにつける手術器具には、用途に応じて、電気メス、ハサミ、縫合用のニードルドライバー、自動縫合器など50種類以上のタイプが用意されています。術者は「サージョンコンソール」とよばれる操縦席に座り、3D画像を見ながら手元のコントローラーでロボットアームを操縦します。
ロボット支援下手術の基本手技は腹腔鏡手術とほぼ同じですので、腹腔鏡手術の経験をそのまま生かすことができます。手術支援ロボットには、「モーションスケーリング機能」「手ブレ防止機能」などがあります。「モーションスケーリング機能」とは人間の手の動きを1.5分の1、2分の1、3分の1のスケールに縮小してロボットアームに伝える機能です。例えば、3分の1に設定した場合、執刀医がコントローラーを6cm動かした時、アームの先端は2cmだけ動きます。これらの優れた機能により従来の腹腔鏡手術に比べてより緻密な作業を正確かつ安全に行うことが可能です。
2012(平成24)年、泌尿器科領域の前立腺全摘術に対してロボット支援下手術が初めて保険適用となりました。 |
2018(平成30)年の4月より直腸がんに対するロボット支援下手術が保険適用となっています。当科では2024(令和6)年10月までの累計で270例を超えるロボット支援下直腸切除術を実施しています。また、2022(令和4)年4月から結腸がんに対してもロボット支援下手術が保険適用となり、当医療センターでも実施しています。
2020(令和2)年4月にロボット支援下膵切除術、2022(令和4)年4月にロボット支援下肝切除術が保険適用となっています。当医療センターにおける2台目のダヴィンチXi導入(2024年3月)に伴い、2024(令和6)年4月よりロボット支援下肝切除術を実施しています。
現在、日本赤十字社和歌山医療センター消化器外科では、一緒に消化器外科医としての仕事をしてみたいという先生を広く募集しています。当科の年間手術数は令和5年度(2023.4~2024.3)で1,565例と関西でも屈指の手術数を誇っています。この豊富な手術数をもとに若手の先生方は消化器の悪性腫瘍から、胆石症、ヘルニア、虫垂炎などの良性疾患、さらには、さまざまな緊急手術まで数多くの症例を経験することが可能です。一方、その道のエクスパートが最先端の内視鏡手術や高難度手術を行っていますので、症例に偏りがあり若手の先生方が執刀する機会の少ない大学病院や最先端のがん治療を学ぶことが難しい地域の病院とはこの点で大きく異なっています。当科では、外科認定医・専門医、消化器外科専門医の取得に必要な経験が足りずに困るようなことは、まずありません。さらに高度な技術が要求される内視鏡外科技術認定医の取得を目指して内視鏡手術のエクスパートが日々指導を行っています。
当医療センターの手術室は2011(平成23)年に竣工された本館の5階にあり、非常にきれいでゆとりのある手術室が21室もあって関西トップクラスです。設備としては、手術支援ロボット2台・外科専用の3D内視鏡システムを2台が、フル稼働するなど最新医療機器も充実しています。
外科医としての臨床経験を積みたい、高度な技術を習得したいと考えておられる先生方は是非、ご連絡ください。病院見学も随時受け付けています。
連絡先(初期研修医の先生方、専攻医の先生方):お問い合わせフォーム
前外科部長のインタビュー「外科医のやりがいと指導体制」はこちら : WEBマガジンの記事へ
寺脇 平真(てらわき ひょうま) 2018(平成30年)卒
当科の魅力は、若手における圧倒的な執刀症例件数です。後期研修医1年目から良性疾患はもとより大腸がん、胃がんをはじめとした悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術の執刀経験が得られます。
また、当医療センターは救急症例においても日本有数の症例数を誇り、開腹手術のスキルアップも行うことができます。
後期研修終了時点ではおよそ80件の悪性腫瘍手術を執刀することができ、3年間で手術戦略・手技ともに成熟した自ら考える自立した手術を行える状態となります。
また、手術件数が多いのは当然ですが、週末や時間外のオンコール体制や気兼ねなく取れる育休制度など働き方改革にも力を入れており、プライベートとの両立が可能です。オンコール回数は、月に5回前後(宿当直1~2回含む)です。
和歌山は田舎で遊ぶところがないと思われるかもしれませんが、大阪(難波)まで電車で1時間で到着するため意外と大丈夫です(笑)。
興味のある初期研修医・若手外科医の皆様は、気軽に見学に来ていただければと思います。心よりお待ちしています。
寺脇先生の後期研修医執刀件数 | 備考 | ||
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大腸がん | 総数 | 61 | |
鏡視下 | 54 | ||
胃がん | 総数 | 10 | 幽門側胃切除 8件 胃全摘 2件 |
鏡視下 | 10 | ||
膵がん | 総数 | 2 | 膵頭十二指腸切除 2件 |
鏡視下 | 0 | ||
肝がん | 総数 | 7 |
部分切除 7件
系統切除 2件
|
鏡視下 | 2 | ||
胆嚢摘出 | 総数 | 101 | 胆嚢がん 1件 |
鏡視下 | 99 | ||
虫垂切除 | 総数 | 44 | |
鏡視下 | 44 | ||
鼠経ヘルニア手術 | 総数 | 70 | |
鏡視下 | 57 |