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脳神経外科


特色

1986年当センターに和歌山県赤十字救命救急センターが開設されて以来、一般外来および入院患者さんの診療に加え、24時間体制で救急に対応しており、最新鋭の脳血管撮影装置を導入し、血管内手術も行っています。


当科の特徴としては、重症の脳血管障害、頭部外傷患者さんの救急搬送が非常に多く、これらの疾患に対して迅速な診断、的確な治療を行うことに努めています。

2020年4月6日よりハイブリッド手術室の運用が開始されました。これにより手術中に高精細な血管撮影やCT撮影を行い、より正確で安全な手術が可能となりました。 


スタッフ紹介

医師

津浦 光晴 (つうら みつはる)

役職 部長
卒業年 昭和59年
専門分野 脳血管内治療
脳卒中、脳腫瘍の外科治療
資格 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医 
日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療指導医 
日本脳卒中学会脳卒中専門医
備考 できるだけ安全で侵襲の少ない治療をこころがけています。

武本 英樹 (たけもと ひでき)

役職 副部長
卒業年 平成10年
専門分野 脳卒中の外科
脳血管内治療
資格 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医 
日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医
備考 血管内治療を中心とした負担の軽い治療を心がけています。

宮武 伸行 (みやたけ のぶゆき)

役職 副部長
卒業年 平成12年
専門分野 脳神経外科一般
水頭症
資格 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
備考 安心して治療を受けられるよう頑張ります。

山中 宏孝 (やまなか ひろたか)

役職 副部長
卒業年 平成14年
専門分野 脳神経外科一般
外傷
脳血管障害
資格 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
備考 脳神経外科手術を専門としています。よろしくお願いします。

榎本 博記 (えのもと ひろき)

役職 医師
卒業年 平成26年
専門分野 脳神経外科一般
資格  
備考 誠心誠意診療させていただきます。

中居 俊人 (なかい としひと)

役職 医師
卒業年 平成27年
専門分野 脳神経外科一般
資格  
備考 誠意を持って診療に当たらせて頂きます。よろしくお願いします。

中 大輔 (なか だいすけ)

役職 医師(兼)
卒業年 平成元年
専門分野 脳卒中、神経外傷全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳卒中学会脳卒中専門医
日本DMAT隊員
備考 救急外来での治療を担当します。

外来担当医表

場所

西館1階

受付時間

新患:8時〜11時30分まで
再来:8時〜11時30分まで

区分 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
AB
CD
宮武/山中 - - - -
ABD - 武本 (交替制) 津浦 -
C 武本 津浦 - 榎本 -
中居 山中 - 宮武 -
☆1津浦 - - - -
BD - - - - (交替制)

(2021年1月4日~)


※区分 (A:紹介予約 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診) 
 ☆1 午後予約のみ
※初診:紹介患者優先 
※都合により変更する場合もありますのでご了承ください。
※赤字の名前は女性医師です。

外来担当医表(専門外来)

専門外来 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
13時~15時
脳血管内治療専門外来 - - - 津浦/武本 -

(2018年7月2日~)

※都合により変更する場合もありますのでご了承ください。

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診療実績

令和元年度手術症例数

脳腫瘍  17件
脳血管障害 脳動脈瘤  10件
高血圧性脳内出血  17件
その他  15件
外傷  111件
水頭症  44件
血管内治療 動脈瘤塞栓術  26件
閉塞性脳血管障害  47件
その他  7件
その他  28件
合計 322件

脳動脈瘤(くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤)

くも膜下出血は、脳動脈の分岐部に瘤(こぶ)ができ、それが徐々に大きくなって破裂して起こります。一方、脳ドックなどで破れる前に見つかった動脈瘤を「未破裂脳動脈瘤」と呼びます。
2018年は、30名のくも膜下出血患者さんが当センターに救急搬送され、最重症例と出血源不明例を除く18名に対して根治手術を行いました。脳動脈瘤手術は41例で、開頭ネッククリッピング術8例、コイル塞栓術23例でした。当科の特徴として、「脳動脈瘤コイル塞栓術」を約半数以上の症例に行っています。

また、開頭手術用顕微鏡を一新し、術中ICG蛍光血管撮影が行えるようになりました。すでに100例以上の脳外科手術に用いています。脳動脈瘤手術では、クリップをかけた後の母血管の確認に非常に有用で、さらに安全に手術が行えるようになりました。
 

重症頭部外傷

当センターは、「救急症例全例応需」という基本理念のもと、搬入依頼を決して断ることなく救急患者さんを受け入れています。また、当センターは救命救急センターを併設しており、3次救急症例が数多く搬入されますので、高エネルギー外傷、多発外傷の搬入数も和歌山県下で最多です。
当科の特徴として、重症頭部外傷患者さんに対して、神経救急部(中大輔部長)との連携により、24時間救急手術に対応しています。また、術後集中治療室(ICU)において、頭蓋内圧モニター、経頭蓋ドップラー、局所脳酸素飽和度モニターなどの最新機器を用いて県内でも唯一低体温療法による周術期管理を行い救命、機能予後の改善に努めています。
当センターには、頭部外傷患者さんも県内で一番多く搬入されており、2018年度は187症例の重症頭部外傷患者さんが当センター救急外来から緊急入院となっています。

急性硬膜下血腫手術前(左)、急性硬膜下血腫手術後(右)

急性硬膜外血腫手術前(左)、急性硬膜外血腫手術後(右)

特発性正常圧水頭症

治る認知症、歩行障害、尿失禁があるのをご存知ですか? 

はっきりとした原因がないのに歩きにくくなったり、認知症、尿失禁の症状が出た場合、「特発性正常圧水頭症」という病気の可能性があります。このような症状は、パーキンソン病や脳卒中、あるいはアルツハイマー型認知症などでもみられますが、数%の割合で、「特発性正常圧水頭症」という病気が含まれていることがあります。この病気は適切な診断ができれば、髄液シャント術という手術で症状の改善が得られます。また、当科の特色として、頭に傷をつけなくてもよい腰椎—腹腔シャント術(LPシャント)を積極的に行っており、手術症例は年々増加しています。

「特発性正常圧水頭症」の歩行障害の特徴

小刻み歩行(小股でよちよち歩く)、開脚歩行(足を開き気味にして歩く)、すり足歩行(足が挙がらない状態)、不安定でよく転倒する、第一歩がでない、突進歩行(うまく止まることができない)、歩くと左右どちらかに傾いてしまう、などがあります。

内頚動脈狭窄症(経皮的頚動脈ステント留置術)

内頚動脈狭窄症は、首のところで脳へ行く血管が細くなり、引いては脳梗塞を引き起こす病気です。当科の特徴として、この病気に対し、頚部の切開を必要としない血管内治療(経皮的頚動脈ステント留置術;CAS)を積極的に行っており、現在までに300例以上の治療経験があります。2018年は、16症例の患者さんに頚動脈ステント留置術を行い、合併症無く治療を行いました。また、頭蓋骨の中の脳血管狭窄症などに対してもバルーンによる拡張術(PTA)やステント留置術(stenting)も積極的に行っており、2018年は総数74例の血管内手術を行いました。

超急性期脳梗塞(tPA療法、血管内手術)

脳梗塞は、一度起こってしまうと改善が難しい病気ですが、現在、発症4.5時間以内の脳梗塞患者に対してtPA(アルテプラーゼ静注)療法が認可されています。当センターでも、これら早期の脳梗塞患者にtPA療法を積極的に行っています。また、当科の特徴として、tPA療法が効かなかった患者さんのなかで症例を選択し、血管内治療(機械的血栓回収療法術)を行っています。

tPAで再開通しなかった症例

脳腫瘍(ナビゲーション手術)

当科では県下で3施設でしか行えない「画像支援ナビゲーション手術」を行っています。

この手術で使用されるニューロナビゲーターは、自動車の道案内に用いられる❝カーナビ❞のようなものです。 病変部と周辺組織の立体的位置を正確に表示してくれるため、手術の際にどこを切開しどのように進めば安全に病変部まで到達できるのか、といったことが一目瞭然です。その結果、神経や血管を傷つけることなく安全に病変部を取り除くことができるようになり脳腫瘍の治療で成果をあげています。画像支援ナビゲーション手術は、病変部を切除する精度を高めるだけでなく安全性の向上にも役立っています。

(当科で使用しているニューロナビゲーター)


(手術前)

(手術後)


以上が、当センター脳神経外科の紹介ですが、7名の脳神経外科医師でこれ以外の病気にも可能な限り対応していますので、何かありましたら外来を受診ください。


脳血管内治療専門外来

近年の低侵襲手術の発達に伴い、カテーテルを用いた脳血管内治療も劇的な進歩を遂げています。また、脳卒中治療についても、発症前から予防的に行う手術も増加しています。

この度、当センターにおいて緊急性を伴わない脳血管障害につきまして、脳血管内治療を含むあらゆる治療方針を患者さんに提案すべく専門外来を開設することとなりました。手術の適否関係なく、検査で異常を認めましたらお気軽に来院いただければと存じます。

対象
緊急性を要しない脳血管障害の症例すべて(脳動脈瘤、頭蓋内血管狭窄/閉塞、頚動脈狭窄/閉塞、脳静脈奇形、脳動静脈シャントなど)
日時
原則、毎週木曜日13時~15時