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検査部


特色

国際規格ISO 15189の認定取得

検査部では、3部門(検体検査、生理検査、病理検査)の国際規格ISO 15189認定を2021(令和3)年1月22日に取得し、現在も認定を維持しています。


ISO 15189とは、臨床検査に特化した国際規格であり、臨床検査データの信頼性とそれを生み出す能力がある組織かどうかを認定機関が評価し認定する制度です。認定取得は、安心してその検査データが利用できるという証と言えます。
認定により、利用者の満足向上、信頼性の向上、外部からの評価の向上、検査室の質や能力の向上、医療安全への貢献、教育体制の構築、役割の明確化などが今まで以上に充実します。

これからの検査部門を担う若い臨床検査技師にとって、先輩からの経験だけの指導や慣習ではなく、エビデンスのある現在にふさわしい教育を受けたり、継続的な改善を行う1人として入職時から参画できます。ISO 15189認定制度を理解し身に付けることはチーム医療に加わる際に即戦力として貢献できると考えています。

令和6年度 赤十字県民大学 講義動画

検査値って信頼して良いの? ~臨床検査室の国際規格ISO 15189~(9分12秒)
講師:検査部 検査第三課課長補佐 水谷 陽介

診断・治療に欠かせない臨床検査。その精度とISO15189の関係についてわかりやすく説明しています。
ぜひ、ご覧ください。

品質方針

日本赤十字社和歌山医療センター検査部門は、国際規格ISO 15189に基づく品質マネジメントシステムの構築を宣言するとともに以下の品質方針を定めています。

  • 品質マネジメントシステムに従い継続的な改善に取り組む
  • 質の高い臨床検査サービスを提供する
  • 安全対策および危機管理対策を強化し、安全な検査体制を構築する
  • 常に新しい知識や技術の習得に努め、専門性が高く、チーム医療にも貢献できる人材を育成する

検査体制

平日日常業務時間 9:00~17:30
検査部は、医師の指示のもと検査を行っており、心電図やエコーなどの生理検査部門と血液や尿などを扱う検体検査部門に分かれ、医師、臨床検査技師など約60名のスタッフで運営しています。また、超音波検査士、生殖補助医療胚培養士、感染制御認定臨床微生物検査技師、認定骨髄検査技師など各種認定資格取得者が多く、より専門性の高い検査に努めています。

生理検査体制として、超音波検査では予約検査以外でも受診当日の検査を受け入れており、和歌山県内で屈指の件数を誇るカテーテルアブレーション検査では、3Dマッピングシステムと心臓電気生理学的検査を担当し、チーム医療の一員として貢献しています。当直体制で対応している検査の1つとして、睡眠時無呼吸症候群を調べる検査があります。耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域においては、聴覚・平衡機能検査など県内有数の検査項目・実施件数を誇ります。

生化学と免疫の2種類の検査を同時に行えるハイブリッド装置と検体前処理分注装置、搬送ラインの導入により処理能力を上げ、特に、化学療法をされている患者さんの検査結果の迅速な報告に取り組んでいます。

検体検査体制として、白血病など造血器腫瘍の診断に重要なフローサイトメトリー検査を用いた細胞抗原検査を即日実施・即日結果報告しています。また、一類感染症や災害時に備え、患者さんのそばで直ぐにできる充電式の血液ガス分析装置や、コンパクトで水が不要な生化学検査、血球算定装置を有しています。不妊治療領域では人工授精や体外受精にも携わっています。

院内各所にご意見箱を設置しています。
検査について ご意見がございましたら、お寄せください。

また、下記お問い合わせフォームもございます。

お問い合わせフォーム

検査実施の説明と同意について

血液検査・尿検査・心電図検査・超音波検査などは、社会通念上、口頭での説明・同意での実施が許容されています。よって、患者さん自身が検査室へ来られ、本人確認に協力いただいた時点で検査の同意を得たものとして実施します。同意の拒否や保留については、外来または病棟でお申し出ください。

※当医療センターでは、適切な「インフォームドコンセント(説明と同意)」を行うよう努めており、外来診察時等に、医師や他の医療スタッフから検査について十分な説明を行い、理解・納得・同意された検査を実施しています。

地域医療への取り組み

24時間体制で緊急検査を実施しています。また、救護班として災害救護派遣実績や日本DMAT隊員に2名が登録されています。さらに、和歌山感染危機管理支援ネットワーク(WAICCS)の勉強会にも参加し、地域の先生方とも交流しています。

精度管理

品質管理における精度管理として、日常検査の内部精度管理と技能団体主催の外部精度管理調査に参加しています。参加している技能団体は日本臨床衛生検査技師会[令和6(2024)年度施設総合評価 A・B 評価 100.0%]、日本医師会、和歌山県臨床検査技師会の三団体です。
また、定期的(月1回)に臨床検査精度管理検討委員会を開催し、更なる精度向上に努めています。


スタッフ紹介

医師

静田 聡 (しずた さとし)

役職 部長(兼)
卒業年 1994(平成6)年
専門分野 循環器一般、不整脈
資格 日本循環器学会認定循環器専門医
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医
日本内科学会認定内科医
その他 博士(医学)
日本不整脈心電学会評議員
日本心不全学会・日本不整脈心電学会 植込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療研修修了
日本不整脈心電学会リード抜去手術トレーニングプログラム修了

湯月 洋介 (ゆづき ようすけ)

役職 嘱託
卒業年 1980(昭和55)年
専門分野 循環器一般 不整脈
資格 日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医

認定取得状況

 2025(令和7)年4月現在

日本超音波医学会超音波検査士(消化器) 12名
日本超音波医学会超音波検査士(循環器) 8名
日本超音波医学会超音波検査士(泌尿器) 1名
日本超音波医学会超音波検査士(体表臓器) 5名
日本超音波医学会超音波検査士(血管) 1名
日本超音波医学会超音波検査士(健診) 1名
日本乳がん検診精度管理中央機構乳房超音波技術 A評価 3名
B評価 1名
日本臨床神経生理学会専門技術師 脳波分野 1名
日本臨床神経生理学会専門技術師 筋電図・神経伝導分野 1名
日本救急検査技師認定機構救急検査認定技師 1名
日本サイトメトリー技術者認定協議会認定サイトメトリー技術者 1名
第一種衛生管理者 2名
衛生工学衛生管理者 1名
日本哺乳動物卵子学会生殖補助医療胚培養士 (JMOR) 2名
日本臨床微生物学会感染制御認定臨床微生物検査技師 2名
日本臨床微生物学会認定臨床微生物検査技師 2名
日本輸血・細胞治療学会認定輸血検査技師   1名
日本臨床検査医学会二級臨床検査士(微生物学) 3名
日本臨床検査医学会二級臨床検査士(血液学) 3名
日本臨床検査医学会二級臨床検査士(循環生理学) 1名
日本臨床検査医学会二級臨床検査士(呼吸生理学) 1名
日本臨床検査医学会緊急臨床検査士 9名
日本臨床検査医学会POCT測定認定士 2名
認定血液検査技師制度協議会認定血液検査技師 2名
骨髄検査技師認定制度審議会認定骨髄検査技師 1名
日本臨床検査同学院遺伝子分析科学認定士(初級) 4名
がんゲノム医療コーディネーター 2名
日本不整脈心電学会心電図検定1級 3名
日本不整脈心電学会心電図検定2級 3名
 日本適合性認定協会臨床検査室ISO15189技術専門家  1名
和歌山県地域糖尿病療養指導士 1名
管理栄養士 1名
日本DMAT隊員 2名
赤十字救急法救急員 1名
赤十字水上安全法救急員Ⅰ・Ⅱ 1名
和歌山県院内臓器移植コーディネーター  3名
医療安全全国共同行動医療安全管理者養成研修修了   1名
 日本臨床衛生検査技師会/厚生労働省 臨床検査技師臨地実習指導者講習修了  1名
日本臨床衛生検査技師会/厚生労働省 医療安全管理者養成研修修了 1名
日本臨床衛生検査技師会 精度管理責任者育成講習修了 1名


検査実績

令和6年度(2024.4~2025.3)

 
部門名 件数
生   理 98,756
生 化 学 3,860,179
免   疫 365,991
輸   血  13,567
血   液 585,656
一   般 156,146
細   菌 62,667
外   注 70,200
合   計 5,213,162

令和5年度(2023.4~2024.3)

 
部門名 件数
生   理 97,753
生 化 学 3,839,801
免   疫 359,607
輸   血  14,041
血   液 581,765
一   般 155,198
細   菌 69,527
外   注 67,656
合   計 5,185,348

生理検査(本館4階)

生理検査受付

心電図/負荷心電図  所要時間 5~30分

(電極装着風景) (負荷中)  


両手首、両足首、胸部に電極を付けて検査を行います。
心臓が発する微量の電気から不整脈、心筋梗塞、狭心症、心臓肥大、心筋症などを調べます。

※ 胸、手首、足首を出しやすい服装でお越しください。ストッキングやタイツ着用の際は検査時に脱衣の必要があります。

 

ホルター心電図、168時間ホルター  所要時間 15~30分

(機器装着風景) (機器装着後)
   

携帯用の心電計を装着し、日常生活時(約24時間もしくは約168時間)の心電図を記録します。不整脈や狭心症などの精査や、ペースメーカーの機能評価に用いられます。


※ 胸を出しやすい服装でお越しください。
※ 心電計装着中にシャワーを浴びることはできますが、浴槽には浸からないでください。
※  「ホルター心電図」は心電計を装着した翌診療日に機器を外しに来院していただく必要があります。
※  「168時間ホルター」は、心電計を胸部中央に装着するため胸毛のある方は剃毛が必要となることがあります。


トレッドミル心電図  所要時間 30~60分

(電極装着風景)  (負荷中)


ベルトコンベアの上を歩きながら行う心電図検査です。運動中の心電図の変化・不整脈・血圧の変化をみて、安静時にはわからない狭心症や不整脈などを調べます。


※ 検査当日は、上下に分かれた動きやすい服装でお越しください。必要に応じて、検査着に着替えていただきます。


簡易肺機能  所要時間 5~10分

 
 
(努力性肺活量)
(左)正常波形 (右)COPDパターン


臨床検査技師の合図に従って大きく息を吸ったり吐いたり、あるいは勢いよく息を吐いたりといった呼吸をします。肺活量や肺・気管支の状態を調べます。肺気腫、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎などの診断に有用です。


※ 正確な検査結果が得られるよう、できる限りの大きな息をしていただいて検査を行います。ご協力をお願いいたします。

特殊肺機能  所要時間 30~40分

  (クロージングボリューム) (肺拡散能力)


簡易肺機能検査の他に、検査用の特殊なガスを吸ったり吐いたりして肺の中の残気量や体内へのガスの取り込み状態を検査し、肺の機能を詳しく調べます。


※ 喫煙は検査に影響を与えることがありますので、6時間前からの禁煙をお願いいたします。

 

 

呼吸抵抗 所要時間 10分

 

(正常波形)

(異常波形)

機械から出される振動する空気を口に受けながら呼吸をして、気道における空気の通りにくさ(抵抗)を調べます。主に気管支喘息の診断や治療効果の判定に用います。

FeNO(呼気中一酸化窒素濃度)   所要時間 5~10分 

 
 

息を大きく吸ったところから一定の強さで息を吐いて、呼気中の一酸化窒素濃度を測定します。気管支喘息などの診断や治療効果の判定に用います。


※ 飲食は検査に影響を与えることがありますので、2時間以上の絶飲食をお願いします。


PWV/ABI (脈波伝播速度、足関節/上腕血圧比)  所要時間 10~30分

両上腕・両足首における血圧と脈の伝わる速さを測定します。
動脈硬化や血管の狭窄・閉塞などを調べます。
 
※ 手足や体を締め付ける下着や服は避けてください。
※ 透析を受けている方でシャントがある場合は検査前に申し出てください。

 

  

SRPP(皮膚再灌流圧検査)   所要時間 30~60分  


測定部位の毛細血管の血流をセンサーで測定します。重症虚血肢や難治性潰瘍の評価に用います。
手足や体を締め付ける下着や服は避けてください。
※透析を受けている方でシャントがある場合は検査前に申し出てください。

 

脳波  所要時間 60~90分

 
 


頭皮に約20個の電極を付けて脳から発生する微弱な電流を記録します。てんかん、脳腫瘍、意識障害など脳の機能の異常を調べます。
※ 前日はしっかり洗髪し、検査当日は整髪料などをご使用にならないようにお願いいたします。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査とは、人間の耳には聞こえない高い周波数の音を用いて行う検査です。放射線の被ばくの心配がないため、妊娠中の方や子供でも繰り返しできる安全な検査です。超音波は検査機器と体の表面との間に隙間(空気)が存在することで伝わりにくくなります。この隙間を埋めるために検査時には専用のゼリーを体の表面に塗った状態で検査を行います。

超音波・心臓  所要時間 20~60分

 

左室拡張期 左室収縮期

 



心臓の大きさや動き、弁の状態、血液の流れなどを調べます。心臓の機能や心肥大、心筋梗塞、心臓弁膜症などの異常を調べます。
一般的な経胸壁心エコー検査に加えて、経食道心エコー検査、運動負荷心エコー検査、マイクロバブルテストなどの特殊検査も日常的に取り入れています。

※ 検査は上半身を大きく開け、ベッド上で行います。上下の分かれる服装でお越しください。
※ 経食道心エコー検査を受けられる方は、検査前6時間および検査後2時間の絶飲食をお願いします。また、鎮静剤を使用した場合、検査後の自動車、バイク、自転車の運転は不可となります。

超音波・腹部  所要時間 20~40分

     

腹部の臓器の状態を調べる検査です。主に肝臓、すい臓、腎臓、脾臓、胆のうなどを対象とし、腫瘍、ポリープ、結石などを調べます。


※ 飲食は検査に影響を与えることがありますので、検査前6時間以上の絶飲食をお願いします。服装はお腹の開きやすい上下の分かれる服装でお越しください。

 

超音波・頸動脈  所要時間 30~60分

   
     

 

頸動脈は脳に血液を送っている血管です。検査では血管内膜の厚さにより動脈硬化の程度を推測し、血管の狭窄や脳梗塞の原因となる血栓(プラーク)の存在を調べます。


※ 首のところを広く開け、ベッドに仰向けに寝ていただきます。首の詰まった服はなるべく避けるようにしてください。

超音波・甲状腺、上皮小体  所要時間 15~30分

     
     

のどの表面近くにある甲状腺の大きさや、腫瘤の有無、リンパ節や副甲状腺(上皮小体)が腫れていないかを調べます。

 

※ 首のところを広く開けベッドに仰向けに寝ていただきます。首の詰まった服はなるべく避けるようにしてください。

超音波・下肢静脈  所要時間 30~90分


下肢静脈内の血栓の有無や静脈瘤を調べます。

 

 足の付け根から足首までを検査します。検査時にはズボンや靴下などを脱いでいただく必要があります。
※ 静脈瘤の精査時は、必要に応じて立っていただく必要があります。




超音波・下肢動脈   所要時間 60~90分

下肢動脈の狭窄や閉塞の有無を調べます。

 

※ 腹部から足先までを検査します。検査時にはズボンや靴下などを脱いでいただく必要があります。


超音波・乳腺 所要時間 15~30分

 

乳房内の腫瘤(しこり)の有無や腫瘤の形状、広がりなどを調べます。

 

※ 上半身の服を脱いでベッドに仰向けに寝ていただきます。着脱しやすい服装でお越しください。

 

神経生理学的検査

誘発電位・筋電図検査装置
電気、音、光などの刺激を用いて神経線維の形態異常や伝導異常を波形や数値としてデータ化する検査です。糖尿病などによる末梢神経障害や手根管症候群などの絞扼性障害、脊髄症など多くの神経疾患の評価をしていきます。

NCS (神経伝導検査)  所要時間 30~60分

手足のしびれなど末梢神経障害について調べます。
運動神経や感覚神経に対して皮膚上から電気刺激を行い、神経障害の部位や重症度を判別します。

※ 電気刺激を与える際に痛みを感じることがありますが、身体には影響ありません。
※ペースメーカーを植え込まれている方は検査できません。

   

ABR (聴性脳幹反応)  所要時間 30~60分

ヘッドホンから出される音を聞くことで聴覚を刺激します。この刺激によって得られる脳波を記録します。脳幹障害の診断に用います。
    

VEP (視覚誘発電位)  所要時間 30~60分

ゴーグルまたはテレビに映る映像を見ることで得られる脳波を記録します。視神経など視覚伝導路の働きを調べる検査です。
   

SEP (体性感覚誘発電位)  所要時間 30~60分

手首または足首を電気で刺激し、刺激部位から大脳皮質までに障害がないか調べます。

※ 電気刺激を与える際に痛みを感じることがありますが、身体には影響ありません。
※ペースメーカーを植え込まれている方は検査できません。

   

PSG検査 (終夜睡眠ポリソムノグラフィ検査)  所要時間 1泊2日(入院)

 
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因や重症度を調べる検査です。頭、顔、鼻、手、からだなどにセンサーを装着して、睡眠中の呼吸の状態や脳波、血中酸素濃度などを測定します。

※マニキュアや付け爪は外してお越しください。

    

心臓カテーテル・アブレーション (本館6階)

 
(ポリグラフ) (ラボラトリーシステム)
(3Dマッピングシステム) (電気刺激装置) 

血管撮影室にて心臓カテーテル検査および治療、不整脈の治療であるアブレーションにチーム医療の一員として参加しています。
2024(令和6)年の検査実績は、心臓カテーテルで検査1,249件、治療855件、アブレーションで189件でした。
主な業務内容は、心電図やバイタルサインのモニタリング、不整脈の起源を特定するための3Dマッピングシステムの操作、電極カテーテルからの電気刺激や術中、術直後のエコーなどで治療をサポートしています。

聴力検査 (本館3階)  所要時間 (検査項目により異なる)

(聴力検査)

 

 


聴力検査では、難聴があるかどうか、難聴の程度を調べる純音聴力検査、難聴の原因(障害部位)を調べるティンパノメトリー、耳管機能、耳音響放射検査、自記オージオ検査、語音聴力検査などを行います。
また、脳波を利用した聴力検査(ABR、ASSR)も実施しており、乳幼児などで応答による聴力検査が困難なとき、また中枢性難聴の診断などに有用です。

 

※ どのくらい小さな音まで聞こえるかを調べる検査であるため、防音室で行います。閉所恐怖症の方は申し出てください。
※ 脳波を使った聴力検査は体を動かさないようにする必要があるため、乳幼児の場合、薬を使用して睡眠下で検査を行います。

 

めまい 平衡感覚検査 (本館3階)  所要時間 30~60分

 
(VOR) (vHIT)   

めまい、ふらつきの原因を調べるための検査で、身体の平衡維持に働く機能を調べる重心動揺検査、頭の揺れを察知したときに起こる前庭動眼反射による眼球の動きを調べる検査(VOR、vHIT)、左右の耳に冷・温風を入れてめまいを誘発させるカロリック検査、平衡器である耳石器の機能をみる前庭誘発筋電位(VEMP)などの検査を行い、障害の部位や程度を調べます。

 

※ 特殊なカメラによって眼球の動きを記録するため、目元の過度なメイクやカラーコンタクトは控えてください。
※ 前庭誘発筋電図は、頸部に電極をつけるため、首元の隠れた服装は避けてお越しください。


顔面神経検査 (本館3階)  所要時間 30~60分

(誘発筋電図)

(アブミ骨筋反射)

 顔の半分、あるいは一部分が思うように動かせなくなる(顔面神経麻痺)の障害の程度や回復の正確な評価のためにアブミ骨筋反射(SR)、味覚検査(電気味覚)、誘発筋電図(ENoG、NET)、流涙検査などを行います。


※ 一度に上記の検査を行うことが多いため、検査に時間がかかります。


鼻腔通気度検査(本館3階)  所要時間 15分

 
     

鼻腔における任意の部位の容積を測定する音響鼻腔通気と抵抗値から鼻腔の通気性を評価する鼻腔通気度検査を行います。

新生児聴覚スクリーニング (本館3階)  所要時間  30~60分

 
 

当医療センター聴力検査室では、自動ABRと耳音響放射(OAE)両方の検査を用いてスクリーニングを行っています。


※ 2つの検査を同時に行うため、検査時には授乳などで寝かしつけてから検査を行います。


検体検査(本館6階)

血液検査  主要項目の所要時間 30~45分

 

(全自動総合血液学分析装置 Alinity h)

 
 
 

白血球数・赤血球数・血小板数などを測定します。また、白血球の種類も分類します。貧血や感染などの有無がわかります。臨床検査技師が顕微鏡で観察するための血液塗抹標本を自動で作製します。

血液が固まる機能などを検査します。例えば、抗凝固薬の効果を把握する検査などです。

(血液凝固分析装置 コバス t 711)

 
 

細胞を1個ずつ、レーザー光を用いて大きさや特徴などを短時間で多量に解析します。免疫を担当するリンパ球や、造血幹細胞、造血器腫瘍細胞を検査します(フローサイトメトリ検査)。

(全自動細胞解析装置 Navios EX)  

生化学・免疫検査  主要項目の所要時間 60分

検体の分注、搬送を自動で行う装置です。

(検体検査自動化システム
CLINILOG V4)

 
 

血清(血液が固まった時に上澄みとしてできる淡黄色の液体成分)に含まれているナトリウムやカリウムなどの電解質、コレステロールなどの脂質、蛋白質、酵素などを検査することで、肝機能、腎機能、脂質代謝機能などの状態が評価されます。また、心不全の指標となるNT-proBNP、B型肝炎・C型肝炎をはじめとする感染症に関連する検査、腫瘍マーカー(AFPやCEA、CA19-9やPSAなど)、インスリン、甲状腺(TSH、FT3、FT4、サイログロブリン、TRAb)などの検査も行っています。免疫機能の担い手である免疫グロブリン(IgG、IgMなど)や補体(C3、C4)、リウマチ性疾患に関する項目、アレルギー性疾患の指標となるIgE、間質性肺炎の診断に有用なKL-6、血中薬物濃度の測定も行っています。
(生化学・免疫統合型全自動分析装置
コバス8000<c702/c502/e801>)




 
 

心筋マーカーである心筋トロポニンIの測定や橋本病・バセドウ病などの自己免疫性甲状腺疾患の診断に用いられる抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)などを測定します。その他にも妊娠の診断に有用なヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)や黄体形成ホルモン(LH)、エストラジオール(E2)などの性腺ホルモンの測定も行っています。
(全自動化学発光免疫測定装置 Alinity i)
 
血液を装置にセットし、赤血球が30分後と1時間後にそれぞれ何mm沈んだかを測定します。主に炎症をともなう病気の有無や程度がわかります。
(赤血球沈降速度測定装置 Quick eye-8)  
血糖値やヘモグロビンA1cを検査します。食事などに影響を受ける血糖値に対し、ヘモグロビンA1cは過去1~2ヵ月間の血糖状態を反映するため、糖尿病のコントロールや評価に利用します。

(グリコヘモグロビン分析装置
ADAMS A1c HA-8190V)
(グルコース分析装置
ADAMSグルコース GA-1172)

 
 
 
各種微生物の細胞壁成分であるβ-D-グルカンやエンドトキシンを測定します。これらの検査は、深在性真菌症の診断や細菌による敗血症の診断に有用です。
(微生物由来成分分析装置 
リムセイブ MT-7500)
 
 
血液ガス分析は、血液中の酸素や二酸化炭素の量、およびpHを調べる検査です。主に呼吸の状態や体内の酸塩基平衡、その他の項目(電解質、血糖値、乳酸値など)について評価することができます。
(血液ガス分析システム ABL825)
 
 
  

輸血検査  所要時間 30~40分

輸血システム(BTD)による輸血管理を行い、輸血自動分析装置オーソVISIONを使用して、血液型、不規則抗体検査、交差適合試験などを24時間体制で行っています。日々、血液製剤の有効利用に努め、より安全かつ迅速な輸血検査業務を目指しています。

 
血液型判定、輸血の際に必要な交差適合試験(クロスマッチ)、不規則抗体検査などを行います。

(全自動輸血検査システム
 オーソ VISION)

 
 

細菌検査

所要時間:各種抗原検査 20~30分
     遺伝子検査  60~90分
     一般培養検査  2~7日
     抗酸菌検査  1~8週間

一般細菌・抗酸菌検査、イムノクロマト法による各種抗原検査、遺伝子検査などを行っています。

 
 
〈塗抹検査〉
検査材料(痰・尿・膿など)をスライドガラスに塗り、染色をします。
作製した標本を顕微鏡で観察し、菌体の色や形から感染の原因となっている菌を推定します。
 
(グラム染色 フェイバーG法)
 
<菌種同定・薬剤感受性検査>
検査材料(喀痰・尿・膿など)を培地に塗布し、ふらん器内で培養することで、細菌集落(コロニー)を形成させます。そのコロニーから病原菌を選別し、菌名を特定すると同時にどのような抗生剤が効くのかを検査します。
(菌種同定・薬剤感受性装置
Micro Scan Walk Away 96 Plus)
 
 

<血液培養検査>
血液中に菌が存在していないかどうかを調べる検査です。専用のボトルに血液を採取し、装置にセットして培養します。

(血液培養装置 Bact / ALERT 3D)

 
 
<遺伝子検査>
検査材料(鼻咽頭拭い液・髄液・血液)を用いて、全自動マルチプレックスPCR検査により病原微生物を検出します。
 
(全自動マルチプレックスPCR検査
Film Array Torchシステム)
 

一般検査(本館2階)  所要時間 30分

検尿・便ヘモグロビン・寄生虫などの検査を行います。

 

 

尿中に蛋白や糖、ケトン体などが出ていないか、また、赤血球や白血球の有無について尿試験紙を用いて化学的に検出しています。腎臓や肝臓の障害、糖尿病、尿路出血や感染症などのスクリーニング検査です。
(尿分析装置 AX-4061)
 

 

フローサイトメトリー法という原理を用いて、尿中に存在する肉眼では見えない赤血球や白血球、細菌などをカウントしています。
(尿中有形成分分析装置
UF-5000)
 

顕微鏡を見て尿中有形成分の細かな分類を行います。赤血球、白血球、細菌の他、各種の円柱、結晶や異常な細胞を鑑別しています。
   

 
 
便潜血は、糞便中に潜んでいる微量の赤血球(ヘモグロビン)を検出する検査です。
免疫学的にヒトのヘモグロビンを特異的に検出しています。
大腸がんのスクリーニング検査などに有用です。
(便潜血分析装置 PLEDIA)  


▶便潜血検査の便の取り方

必ず付属の説明書を読んでから採便してください。
便の表面をまんべんなく、採便容器の先端の溝が埋まるくらい採り、容器に戻します。
採便後は冷暗所で保存してください。

▶尿の取り方

尿の最初と最後の部分は捨て、中間の尿を取ることがよいとされています。検査に不要な分泌物や細菌などの混入を少なくするためです。

採血管準備室(本館2階)

入院患者さんの採血管を、個別梱包して準備しています。

(自動採血管準備装置 BC-ROBO 8000)

 

体外受精培養室 (本館8階)

産婦人科部における不妊外来では、一般不妊治療のタイミング療法や人工授精から高度生殖医療である体外受精や顕微授精まで幅広い治療が行われています。体外受精培養室では、生殖補助医療胚培養士2名を含む胚培養士が精子や卵子、胚(受精卵)を取り扱っています。その他には、必要に応じて培養士から患者さんに胚の説明を行っています。

体外受精・顕微授精の流れ


① 排卵誘発:卵巣内で卵子を育てるため、排卵誘発剤の投与(注射や内服)を行います。

② 採卵:卵巣内の卵胞(卵子の入った袋)から卵胞液を採取し、その中にある卵子を顕微鏡下にて探します。

 
クリーンベンチ(清潔に保たれた作業台)の中で、採取された卵胞中から卵子を探します。
(実体顕微鏡付きインテバイオステーション)  
 

③ 受精:受精方法は2種類あります。
1) 体外受精(卵子に運動精子をふりかけ、自然に受精するのを待つ方法)
2) 顕微授精(細い針を使い、顕微鏡で見ながら卵子1個に1個の精子を注入する方法)

 顕微鏡で見ながら1個の卵子に1個の精子を注入します。
(倒立型リサーチ顕微鏡、
マイクロマニピュレーター、空圧インジェクター)
 
 
 

④ 培養:受精を確認後、胚は培養器の中で2〜5日間培養します。

 
1人の患者さんにつき1台の培養器を使用します。
(パーソナルマルチガスインキュベーター、
デスクトップインキュベーター K-System)
 
 
 
 

⑤ 移植:培養後の胚はチューブを使って子宮内に戻します。


検査値の見方

病気の診断は、いくつかの検査値の組み合わせや、さまざまな検査や診察などの結果を医師が総合的に判断することで行われています。したがって、ひとつの検査項目について重視し過ぎたり、逆に軽視したりすることは間違いのもとになります。主治医にご相談ください。

※ 「検査値の見方」を印刷した冊子を患者図書室(南館1階)に置いていますので、お持ち帰りいただけます。