和歌山県下で常勤の皮膚科医を擁する基幹病院の1つとして、診断が困難な症例、入院治療を要する症例、総合病院での診療が適正な症例を受け入れ、皮膚科領域での病診提携の一翼を担います。また、総合病院の診療科の1つとして、皮膚症状から内臓疾患、全身疾患等の早期発見や病態把握に努めて他科の診療に寄与することも目指しています。それぞれの事情に合わせた治療の個別化にも取り組んでいます。また、一定の診療方針が決まった後は、通院の便のよい地域医療機関(皮膚科開業医など)への逆紹介も積極的に行っています。
当科は日本皮膚科学会の専門医研修施設に認定されており、皮膚科専攻医の育成に力を入れています。初期研修医のローテートを受け入れて卒後教育にも携わっています。また、医学生の臨床実習にも協力しています。
役職 | 部長 |
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卒業年 | 1999(平成11)年 |
専門分野 | 皮膚科疾患一般 |
資格 | 日本皮膚科学会皮膚科専門医 日本皮膚科学会美容皮膚科・レーザー指導専門医 |
その他 | 和歌山県立医科大学皮膚科臨床講師 医学博士 |
備考 | 医学の父ヒポクラテス(BC460-375)の言葉「まず何よりも害をなすことなかれ」「病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである」を旨として、診療に取り組みます。 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2017(平成29)年 |
専門分野 | 皮膚科疾患一般 |
資格 | |
備考 | 一生懸命診察しますので、よろしくお願いします。 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2017(平成29)年 |
専門分野 | 皮膚科疾患一般 |
資格 | |
備考 | 患者さんが、納得・安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。 |
役職 | 嘱託 |
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卒業年 | 2007(平成19)年 |
専門分野 | 皮膚科疾患一般 |
資格 | 日本皮膚科学会皮膚科専門医 |
備考 | 1人ひとりの患者さんに寄り添った診療を心がけてまいります。 |
役職 | 嘱託 |
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卒業年 | 2000(平成12)年 |
専門分野 | |
資格 | |
備考 | 小さいお子様や女性も安心して受診していただける診察を心がけたいと思います。 |
場所 |
本館3階 |
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受付時間 |
新患:8時〜11時30分まで |
注意事項 |
初診の方はまず本館1階の新患受け付けを済ませていただきます。(受け付けは8時から11時半まで) |
区分 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
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A | - | - | 交替制 | - | - |
AB CD |
改正 | 宮﨑 | - | 大橋 | - |
AB | - | - | - | - | 米井 |
BCD | - | - | 改正 | - | - |
- | - | 宮﨑 | - | - | |
CD | 大橋 | 米井 | - | 米井 | ★1 大橋 ★2 奥村 |
(2023年6月1日~)
※区分
(A:紹介予約 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診)
★1:第1・3・5週
★2:第2・4週
※都合により変更する場合もありますのでご了承ください。
※赤字の名前は女性医師です。
外来新患者数 2,465人(内紹介患者数 743人)
逆紹介患者数 74人
局所麻酔下手術(生検含む) 419件
皮膚の病気は、よく見かけるもの(水虫、湿疹、かぶれ、じんましん、にきび、いぼ、とびひ、魚の目、日焼け、しもやけ、やけど)から珍しいものまで実に多彩です。そして、たいていの人は皮膚のトラブルを経験したことがあると思います。皮膚に発疹があったときには皮膚だけの病気のことも多いのですが、時には内臓の病気のために皮膚にそのサインが出ていることもあります。発疹に着目することで膠原病、糖尿病、内分泌代謝疾患、悪性腫瘍、遺伝病など内臓疾患の早期発見につながることもあります。
皮膚病は、他の病気と違う点がいくつかあります。
まず、第1に病気が目に見えるものであるということ、
第2に経過が長く慢性化するものもあるということ、
第3に症状としてかゆみに悩まされることが多いということです。
皮膚病は何でも他人に移るのではないかと心配される人もあります。しかし、実際には伝染する皮膚病は少ないです。たしかに、皮膚病は治りにくく慢性のものもありますが、最近では新しい治療薬により症状が大きく改善することも多いです。
また、かゆみというのも大変つらいものです。じんましんのかゆさは経験しないとわかりません。掻くと悪くなるとわかっていても我慢できないことがあります。
それでは皮膚に何か症状が出た場合はどうしたらよいのでしょうか?
忙しいなどの理由で始めから皮膚科に来院できない場合でも、市販の軟膏などを塗布して1週間しても改善しない、あるいは逆に悪くなってくるような時には皮膚科を受診されることをお勧めします。中には早期に適切な治療をすれば、病気が軽く済んだり、治療期間が短くなったりする病気(帯状疱疹、接触皮膚炎など)もあります。
受診の時には今まで使っていた薬(塗り薬、飲み薬など)や、さらに皮膚科以外の病気で服用している薬あるいはお薬手帳を持参してくださると助かります。また、顔に発疹がある場合は化粧をせずに来てくださるとありがたいです。
皮膚症状による患者さんの「つらさ」により添った診療を心がけます。
当科では地域における病診連携の構築という社会的責務を果たすため、紹介患者さんを積極的に受け入れています。曜日は限られますが、診察医師を指定しての予約初診も可能です。
紹介の際には、これまでの各種治療歴、検査データ、生検標本、病理報告書、さらに合併症、既往歴などの情報を提供していただけるととても助かります。
また、診断や治療方針が確定したのちは、地元の先生方へ逆紹介(できる限りは紹介元の医療機関へ)をさせていただきたいと考えています。
入院患者さんの原因疾患の内訳は、蜂巣炎、丹毒など急性膿皮症、ヘルペス感染症などウイルス性疾患、薬疹、アトピー性皮膚炎、紅皮症、アナフィラキシーなどアレルギー関連疾患、自己免疫性水疱症、皮膚潰瘍、その他(血管炎、膠原病、皮膚悪性腫瘍、乾癬など)となっています。
乾癬・アトピー性皮膚炎・慢性蕁麻疹に対する生物学的製剤治療も行っています。
外来で局所麻酔下手術も行っています。