救急外来は、救急車で搬送される患者さんの他に、院内発症の急を要する患者さんにも迅速に対応しています。救急外来を受診するにあたり、次の3点のご了承をお願いします。
救急外来では、開業医の先生方や患者さんからの「救急で診てほしい」の声に応えられるよう、院内各診療科の協力を得て、内因性・外因性、重症度、救急車の利用か自家用車での来院かなどに関係なく、原則として断らずに受け入れています。
多くのスタッフや高度な医療機器を必要とする重症患者さんにしっかり対応できる設備や体制を提供できるよう、ICUの改装工事を行い、2023(令和5)年4月から「スーパーICU」として運用を開始しています。
患者さん一人あたりのスペースを広げ、最新設備に入れ替え、様々な専門スタッフが治療に関わりやすくすることで、これまで以上に手厚い医療の提供に努めています。
役職 | 副院長 部長 |
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卒業年 | 1989(平成元)年 |
専門分野 | 脳卒中、頭部外傷、災害医療 |
資格 | 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医 日本脳卒中学会脳卒中専門医 日本脳神経外傷学会専門医・指導医 日本社会医学会指導医 |
その他 | 医学博士 日本DMAT隊員(統括DMAT) 和歌山県統括災害医療コーディネーター 日本赤十字社災害医療コーディネーター |
関連するページ | 「公開講座(赤十字県民大学)」令和5年度動画 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2005(平成17)年 |
専門分野 | 集中治療、救急 |
資格 | 日本救急医学会救急科専門医 日本内科学会認定内科医 日本プライマリ・ケア連合学会指導医 |
その他 | 日本内科学会JMECCインストラクター 日本救急医学会ICLSインストラクター |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2010(平成22)年 |
専門分野 | 消化器一般外科、外傷外科、戦傷外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本救急医学会救急科専門医 社会医学系専門医・指導医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 |
その他 | 日本救急医学会JATECインストラクター 日本災害医学会MCLSインストラクター |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2010(平成22)年 |
専門分野 | 集中治療、ER型救急 |
資格 | 日本集中治療医学会集中治療専門医 日本救急医学会救急科専門医 |
その他 | 日本救急医学会ICLSインストラクター |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2011(平成23)年 |
専門分野 | 集中治療、消化器一般外科 |
資格 | 日本救急医学会救急科専門医 日本外科学会外科専門医 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2013(平成25)年 |
専門分野 | |
資格 | 日本外科学会外科専門医 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医 日本ステントグラフト実施基準管理委員会腹部ステントグラフト実施医 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2014(平成26)年 |
専門分野 | 救急、外科、集中治療、病院前救護 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本救急医学会救急科専門医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 麻酔科標榜医 |
その他 | 日本ACLS協会ACLSリードインストラクター 日本臨床救急医学会PEMECマスターインストラクター JPTEC協議会JPTECインストラクター 和歌山市地域メディカルコントロール協議会会長 日本DMAT隊員 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2016(平成28)年 |
専門分野 | 外傷、救急 |
資格 | 日本救急医学会救急科専門医 |
その他 | 社会健康医学修士(MPH) 日本ACLS協会ACLSインストラクター 日本DMAT隊員 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2020(令和2)年 |
専門分野 | 救急一般 |
資格 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2021(令和3)年 |
専門分野 | 救急一般 |
資格 |
役職 | 医師(兼) |
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卒業年 | 2003(平成15)年 |
専門分野 | 感染症診療、救急、ICT業務 |
資格 | 日本内科学会総合内科専門医 日本感染症学会感染症専門医・指導医 日本救急医学会救急科専門医 |
令和2(2020)年度は、新型コロナウイルス感染症に伴う受診差し控えで減少したもののその後2万人台まで微増しています。
令和2(2020)年度以降自己来院患者は横ばいですが、徐々に救急車台数は増加傾向で、令和4(2022)年度は8,138台でした。
内因性64%、外因性36%であり、様々な疾患で来院しています。内因性疾患では消化器系が18%と最多です。
70代以上が44%と高齢者の割合が多いですが、その他幅広い年代の患者が来院しています。
当医療センターは各科の協力をいただきながら救急運営を行っています。救急対応が必要と判断された患者さんは、救急科・集中治療部で対応します。その際、いくつかお願いしたいことがあります。
2015(平成27)年4月から、17時30分~翌9時および土日休日受診時には時間外選定療養費を徴収しています。
対象外となる例は、以下のとおりです。
対象時間に受診させる場合、FAXで構いませんので紹介状による情報提供をお願いします。
当医療センターには多数の患者さんが来院します。
重症患者さんを選別し、重症度に応じて治療開始の優先順位を決める「救急トリアージシステム」を採用し、重症患者さんから優先的に治療しています。
この「救急トリアージシステム」はカナダで開発されたCTAS(Canadian Triage and Acuity Scale)をもとにして、我が国で開発されたJTAS(Japanese Triage and Acuity Scale)を用いており、訓練を受けた看護師が数分間で緊急度を判定しています。
当医療センターは和歌山県内最大の公的病院であり、2011(平成23)年4月から高度救命救急センターに指定されています。
当救命救急センターは、救急外来、集中治療室(ICU)、救命救急病室より構成されており、日本救急医学会救急科専門医指定施設、日本集中治療医学会専門医研修施設等、各学会の施設認定を受けています。
・各学会認定・指導状況一覧についてはこちらをご参照ください。
救急外来はER型救急で、「断らない救急」をモットーに、20,000人/年(うち救急車8,000台/年)の救急患者さんの診療を行っています。
内科的救急疾患、心肺停止蘇生後、脳卒中・重症頭部外傷、多発外傷の超急性期医療を専門スタッフからの指導を受けながら実施しています。
ICUの特色として、semi-closed ICU形式で各科と協力しながら診療を行っています。 救命救急センターに搬送されてくる3次救急患者を対象とした集中治療室(ICU,12床)と、院内手術後・院内急変患者を対象とした高度治療室(HCU,12床)から構成され、内科的救急疾患、心肺停止蘇生後、外傷などさまざまな疾患の集中治療を研修することができます。
ER診療を専門として国内の第一線のER施設で研鑽を積んだ指導医が在籍しており、できるだけ根拠に基づいた診療方針決定ができるよう世界標準のガイドラインや文献をもとに後進の指導を行っています。
救急診療や手術での実地修練(On the job トレーニング)を中心にして、広く臨床現場での学習を提供するとともに、各種カンファレンスなどによる知識・技能の習得の場を提供しています。
ベッドサイド教育、研修医向けレクチャー、シミュレーション研修、Off the jobトレーニング、臨床研究の指導等にも力を入れています。
当医療センターが関わるコース、勉強会の実績
2017(平成29)年からドクターカーを運用しています。常設型和歌山市救急ワークステーションとして、ドクターカー出動基準に当てはまる場合、24時間いつでも出動しています。
ドクターカーは年間400件出動しています。
和歌山県災害拠点病院として、被災時に最善として医療を提供し続けるための設備があり、人員の教育を実施しており、常備救護班、日本DMAT隊員も有しています。入職後、救護班やDMAT隊員資格取得の上で災害医療に従事することも可能です(日赤災害医療コーディネータ、日本DMAT統括DMAT2名在籍)。
国際医療救援も積極的に行っています。日本赤十字社の国際医療救援拠点病院であり、指定の研修を修了して派遣職員に登録されることで、国際医療救援に参加可能です。
専門研修連携・協力施設で、ER型救急だけでなく、外傷や災害医療を中心とした研修も受けられます。
日本赤十字社和歌山医療センター救急科研修プログラムの専門研修施設群は、和歌山県と京都府、大阪府、兵庫県、千葉県、沖縄県、鹿児島県にあります。京都大学医学部附属病院のほか、中核市の救急医療(日本赤十字社和歌山医療センター、和歌山県立医科大学附属病院、福井県立病院)、地方都市の救急医療(東京ベイ・ 浦安市川医療センター、国立病院機構南和歌山医療センター、沖縄県立中部病院、和歌山労災病院、公立那賀病院、橋本市民病院、紀南病院、新宮市立医療センター、野崎徳洲会病院)、外傷を中心とした救急医療(兵庫県災害医療センター、りんくう総合医療センター、公立豊岡病院)、離島医療(鹿児島県立大島病院)まで、広範囲にわたる医療を経験できます。
①抄読会
初期研修医がスタッフの指導を受けながら、救急集中治療領域の最新文献について、背景となる基礎知識と文献の内容をまとめ、発表を行います。
②ミニレクチャー
スタッフが初期研修医向けに行うレクチャーです。テーマは、一般的な診療知識(抗菌薬の使い方、検査値の読み方等)、救急集中治療領域のジャーナルクラブ、災害医療、公衆衛生等、多岐にわたります。
③ICUリハビリカンファレンス
ICUスタッフ、理学療法士、看護師で回診を行い、ICU入室患者さんのリハビリの方針を決定します。
④救命救急センターカンファレンス
ICU入室患者さんについて、入室後経過を共有し、主科担当医と治療方針の検討を行います。研修医にとっては、受け持ち患者さんの症例プレゼンテーションを行い、上級医からフィードバックを受ける等、教育の場にもなっています。
⑤救急症例検討会
ER患者さんについて、重要症例を中心に振り返りを行います。
⑥救急疾患検討会
初期研修医がスタッフの指導を受けながら、ERにおける重要疾患について、知見をまとめ、発表を行います。
これらの他にも、ERでのシミュレーション研修、関連診療科との合同カンファレンスやICUスタッフが参加するRST・NSTラウンド等が随時行われています。
当集中治療部は、20,000人/年の救急受診者数を誇る高度救命救急センターの集中治療室 Emergency ICUと、院内大手術後や院内急変患者を対象とする Surgical / General ICUとを兼ね備えた日本でも数少ない施設です。ICU病床数は和歌山県の病院で最多です。運営形式は限りなくclosed寄りのsemi-closed ICUであり、全身管理にとどまらずさまざまな病態の診断・治療をチームの中心となって行っています。EmergencyやSurgicalの一方に偏らない総合的な集中治療を学びたい方にはお勧めです。
また、スタッフは高度救命救急センター救急外来も交代で担当しています。当救急センターは日本救急医学会の救急科専門医指定施設であり、当救急・集中治療部の研修で集中治療専門医と救急専門医の両方が取得可能です。
見学、研修とも随時受け付けています。
見学・研修に関するお問い合わせ
日本赤十字社和歌山医療センター 研修課
Tel. 073-422-4171㈹
採用に関するお問い合わせ
日本赤十字社和歌山医療センター 人事課
Tel. 073-422-4171㈹
Fax. 073-426-1168
以下のテーマを中心に学術活動に日々取り組んでいます。