放射線診断科は日本医学放射線学会が認定する放射線科専門医総合修練機関です。現在、診断専門医7名と医師3名、専攻医1名の計11名が在籍しており、近年の画像診断の急速な進歩に追従するための高度な専門性を追求し、CTやMRI、核医学検査などの医療用画像に対する正確で有用なレポート作成と画像を利用した治療(Interventional Radiology; IVR)に特化した診療科として活動しています。現在、当科は3台のCT(320列が2台、64列が1台)と3台のMRI(1.5テスラ2台、3テスラ1台)を有しています。CT検査に関しては逐次近似法という画像再構成の技術を用いて、圧倒的に少ない被ばくでの検査を行っていす。また、MRIでも常に新しい撮像法を取り入れ、可能な限り臨床診断に貢献できるよう努めています。また、最近のトピックでもありますが、CTやMRIの新しい技術を通じて、従来の形態画像(病変の形を正確に描出する)から機能画像(病変の血流の多寡や内部構造など)を提供することで、症例によっては今まではわからなかった情報も付加的に提示することで診断に深みを付けています。さらに多くの研究会・学会に参加/発表することにより、さらなる最新の見識を習得し、日々の診療に反映すべく、日々努力・研鑽をつんでおります。
現在、CTは3台(320列が2台、64列が1台)のCT装置を用いて検査を行っています。特に、2016(平成28)年9月から当医療センターに導入されている320列のX線検出器を実装した最新CTを用いることで、4D撮影をはじめとした高画質で有用性の高い臨床画像を日常的に提供することが可能となっています。さらに逐次近似法という画像再構成の技術の発達により、少ない被ばくで従来と同程度の画質を提供できることも可能になります。これらの新しい技術を通じて、従来の形態画像(病変の形を正確に描出する)から機能画像(病変の血流の多寡や内部構造など)を提供することで、症例によっては今まではわからなかった情報も提示できる可能性が広がります。
1.5テスラMRI 2台、3テスラMRI 1台の計3台で、検査を行っています。原則として、全例において撮像プランの指示を放射線科医が出しています。検査の安全かつ確実な実施に加えて、新しい撮り方(シーケンス)に対して、迅速に情報を獲得し、患者さんに還元する努力も行っています。年々、MRIに対する臨床の先生方のニーズは高まっており、この需要にこたえるべく、日々精力的に撮像を行っています。
現在、SPECT装置1台とPET-CT装置1台を備えています。SPECT装置では、骨、脳、心臓、肺、腎臓、甲状腺など多種多様な臓器の形態や血流、代謝機能を評価することができます。PET-CT装置は2022(令和4)年4月より稼働し、がんなど悪性腫瘍、難治性のてんかん、心臓サルコイドーシス、大血管炎症などの評価が保険診療にて可能です。両機種は撮像原理が異なるため、それぞれの特性を活かし、依頼内容に応じて使い分けを行っています。
上記の画像診断業務に加えて、肝細胞がんに対する経カテーテル的化学療法・動脈塞栓治療、バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)、動脈瘤に対するコイル塞栓、超音波やCTガイド下での膿瘍ドレナージや生検といった比較的難易度の高い治療・検査も安全を担保しながら実施することで、臨床診療の側方支援を積極的に介入しています。
役職 | 放射線診断科部長 院長補佐 |
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卒業年 | 1998(平成10)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本核医学会核医学専門医 |
その他 | 医学博士 |
関連するページ | 日赤和歌山情報局Hot"すこやかな毎日のために" 「日赤の画像診断」 No.1 放射線診断科医インタビュー(2021年4月26日公開) 「日赤の画像診断」 No.2 放射線診断科医インタビュー(2021年5月10日公開) |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2002(平成14)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2005(平成17)年 |
専門分野 | 神経放射線 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2006(平成18)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2008(平成20)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本核医学会核医学専門医 日本インターベンショナルラジオロジー学会IVR専門医 |
その他 | 医学博士 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2009(平成21)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2010(平成22)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
その他 | 医学博士 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2017(平成29)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2019(平成31)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2019(平成31)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2021(令和3)年 |
専門分野 | 画像診断 |
資格 |
2024(令和6)年7月現在
日本磁気共鳴専門技術者認定機構 磁気共鳴専門技術者 | 1名 |
日本X線CT専門技師認定機構 X線CT認定技師 | 2名 |
日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構 血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師 | 1名 |
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィー認定技師 A認定 | 3名 |
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィー認定技師 B認定 | 2名 |
医学物理士認定機構 医学物理士 | 2名 |
日本核医学専門技師認定機構 核医学専門技師 | 1名 |
日本救急撮影認定機構 救急撮影認定技師 | 1名 |
日本診療放射線技師会 放射線管理士 | 2名 |
日本診療放射線技師会 放射線被ばく相談員 | 1名 |
日本診療放射線技師会 放射線機器管理士 | 1名 |
日本診療放射線技師会 画像等手術支援認定診療放射線技師 | 3名 |
日本医療機能評価機構 医療安全管理者 | 1名 |
日本赤十字社 医療安全管理者 | 1名 |
日本救急医学会 ICLSコース修了 | 8名 |
医療研修推進財団 診療放射線技師実習施設指導者等養成講習会修了 | 8名 |
日本DMAT隊員 | 1名 |
場所 |
本館4階 |
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受付時間 |
完全予約制 |
当科では、地域医療機関の先生方よりご依頼のあった画像検査を行っています。
予約センターを通して予約をお取りください(完全予約制)。
※検査予約は、医学的な情報が必要になるため、紹介状をお持ちでない患者さんからの予約は受付していません。
区分 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
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AC | 交替制 | 交替制 | 交替制 | 交替制 | 交替制 |
※ 区分
(A:紹介予約 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診)
単純X線写真 | 51,741 |
単純X線写真(ER) | 10,831 |
パノラマ | 2,735 |
乳腺 | 2,171 |
ESWL | 181 |
泌尿器撮影 | 846 |
X線TV検査(ERCPなど) | 2,712 |
ポータブル | 8,369 |
術中撮影 | 2,587 |
検診胸部 | 9,661 |
検診乳腺 | 3,387 |
検診胃透視 | 1,783 |
気管支鏡検査 | 361 |
CT(本館4階+救急) | 44,810 |
MRI | 17,518 |
血管造影検査 | 2,212 |
骨塩定量検査 | 2,082 |
単純X線写真 | 51,983 |
単純X線写真(ER) | 10,726 |
パノラマ | 2,751 |
乳腺 | 2,139 |
ESWL | 140 |
泌尿器撮影 | 881 |
X線TV検査(ERCPなど) | 2,780 |
ポータブル | 8,190 |
術中撮影 | 2,592 |
検診胸部 | 9,446 |
検診乳腺 | 3,301 |
検診胃透視 | 1,785 |
気管支鏡検査 | 396 |
CT(本館4階+救急) | 44,735 |
MRI | 17,943 |
血管造影検査 | 2,189 |
骨塩定量検査 | 1,877 |
放射線診断科は、ほとんどの患者さんにとってどのような医療活動をしているのかわかりにくい診療科ではないでしょうか?当科はいわば病院の "縁の下の力持ち" のような存在です。皆さんが受診される様々な診療科の先生が要望されるCT や MRI といった医療に用いる画像の専門家という立場で、安全に画像診断を遂行し、数ある画像診断の中で最適と思われる診断法を選択し、できあがった画像から最も適した診断を行い、病状の指摘をする・・・そんな診療科です。このため、皆さんに直接お目にかかる機会は少ないとは思いますが、皆さんの主治医の先生と連絡を行い、よりよい治療、スムーズな治療が行われるように協力・サポート・助言などを行っています。また、時に画像を使った治療(血管の中に細い管を通して、ターゲットの血管からお薬を投与する、血流を落とすなど・・)も担当しています。こういった検査や治療をいかに効率よく、患者さんの負担を減らし、安全かつ最も有効に行われるかを常に追求し、患者さんや主治医の先生に還元するべく日々努力しています。検査などでお会いするときは、主治医の先生に比べると短い時間になるかと思いますが、一期一会の精神で快適かつ安全に検査完了するように腐心していますので、どうぞよろしくお願いいたします。
いつもお世話になり、ありがとうございます。ご紹介いただきました患者さんに対して、最適なプロトコールを用い、安全を担保しつつCT、MRIなどの画像検査を行っています。また、時にはIVRを用いた治療を通じまして、主科の"側方支援"を全力で行っています。われわれの活動により潤滑な治療戦略の構築ならびに円滑な治療の遂行を目指し、紹介いただきました患者さんに満足していただける医療の提供を心がけています。また、当科の新しい試みといたしまして、2017(平成29)年夏からはWEBを通じて当医療センターのCT、MRIの予約が地域の先生のパソコンから24時間/365日いつでも直接行えるシステムを構築・運用しています。これを用いまして、当医療センターの医療資源を有効利用していただいて、地域の先生方との距離を縮めることで、和歌山の地域医療の向上に取り組んでいます。他の診療科に比べると、当科はまだまだ歴史の浅い、未熟な診療科ではありますが、患者さんが先生方のもとにお戻りになったときに、『当科の対応がとてもよかった』とお褒めの言葉をいただけるように尽力しています。今後とも、いろいろとご指導・ご鞭撻を賜りましたら、幸甚に存じます。
胸部正面像 |
乳房斜位像 |
腎正面像 |
腎正面像
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胃二重造影像 |
乳房斜位像 |
胸部正面像 |
胃バリウム充満像 |
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