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外科・消化管外科・肝胆膵外科


特色

ごあいさつ

2021年1月、日赤和歌山医療センターに、がんセンターが発足しました。本館2階の2Aブロックは、がんセンターA / 消化器センターとして統合されました。消化器がん全般に対するユニット診療と一般消化器疾患治療を、内科・外科が一体となって担当するブロックです。
がんという疾患は、診断されたあるいは疑われたその日から、医療側が多職種で対応すべき相手です。消化器系の悪性疾患が疑われてがんセンターを受診された患者さんに、迅速的確な診断を得て関係各科の叡智を結集した最善の治療方針を示すのみならず、本人家族の疑問や不安に応えることができる体制を目指しています。

胃がんや大腸がんは、消化器がんのうちでも頻度の高い疾患で、現在そのほとんどを腹腔鏡下手術またはロボット(ダヴィンチ)支援下手術の対象としています。食道がんも、胸腔鏡腹腔鏡下手術に時には放射線や抗がん剤を併用して治療します。ロボット(ダヴィンチ)手術は年々増加していますが、胃がんに関して当医療センターはメンターサイトという数少ない指導施設に選ばれています。

肝胆膵外科で扱う膵臓がんや肝臓がんについても、症例を選んで腹腔鏡下手術を適用しますが、この領域では開腹による大手術を要する疾患が少なくありません。重要な血管や脈管・組織と近接する実質臓器の手術に臨んでは、術前の緻密な画像診断と精緻な手術操作、迅速正確な術中診断と判断が必要とされます。

消化管外科および肝胆膵外科領域の疾患の詳細や治療実績については当該ページをご覧ください。

腹腔鏡下手術はがんの手術だけではなく、今やあらゆる種類の良性疾患に応用されています。導入後すでに30年となる胆嚢摘出術は97 %を腹腔鏡で行い、虫垂切除術もほぼ全例を、また、そけいヘルニアなどの腹部ヘルニア修復術も70 %以上を腹腔鏡下で行うようになりました。昨年2020年のデータでは、消化器外科に関する全手術数1,476例のうち全身麻酔手術は1,301例(88.1 %)、そのうち腹腔鏡などの鏡視下手術症例は964例 (74.1 %)を占めました。

高度ながん医療を推し進めるのは当然ですが、当医療センターのもう1つの柱である救急医療においても、当科は大きな力を発揮せねばなりません。緊急外科手術を要する救急患者さんが、遅滞なく安心して治療を受けられるよう、救急部と外科部が境目のない連携を保っています。
日赤手術センター内には、ハイブリッド手術室も設置しています。画像情報を手術操作にリアルタイムに反映させうる新しい技術で、その消化器外科的応用は今後の課題です。現時点では、たとえば外傷性腹腔内出血症例に対して緊急的にカテーテルによる止血を試み、不成功の際には円滑に開腹止血術に移行するというケースに適応があると考えています。

日赤といえば、国内外における災害支援・医療支援を忘れてはなりません。近年頻発する災害に対する支援はもちろんのこと、当医療センターは全国に91を数える日赤病院の中でわずか5ヵ所の国際救援拠点病院の1つです。
赤十字としての使命を果たすべく、この分野でも活発に活動しています。

外科の沿革

明治38年(1905)4月 日本赤十字社和歌山支部病院として発足

昭和61 (1986)年12月 第二外科部開設

平成18 (2006) 年9月 第一・第二外科を統合して外科部と改称、小児外科が独立

平成21 (2009) 年4月 乳腺専門外来を開設

平成23(2011)年4月 乳腺外科が独立

平成28(2016)年9月 消化管外科部を開設

平成29(2017)年4月 肝胆膵外科部を開設

令和2(2020)年4月 消化管外科部を第一消化管外科部と改称、第二消化管外科部を開設 

ニッセキ会

患者さん同士の交流や医師、看護師とのコミュニケーションを目的として、患者さんで設立した会です。当医療センターで治療を受けた人工肛門など造設者であれば、どなたでも無料で入会できます。
色々な情報を交換したり、療養に関するアドバイスを受けることができますので、気軽にご参加ください。

日時:毎月1回最終木曜日 午後2時〜4時
場所:日赤医療センター西館1F 101会議室


スタッフ紹介

医師

宇山 志朗 (うやま しろう)

役職 外科部長
外科統括部長
卒業年 昭和57年
専門分野 消化器一般外科
資格
医学博士
日本外科学会外科専門医
国際医療救援登録要員

山下 好人 (やました よしと)

 

役職 第一消化管外科部長 院長補佐
卒業年 昭和63年
専門分野 上部消化管外科、内視鏡外科、ロボット手術
資格
医学博士
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本内視鏡外科学会評議員
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会評議員
日本胃癌学会代議員
日本食道学会食道科認定医・食道外科専門医
日本食道学会評議員
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本臨床外科学会評議員
近畿外科学会評議員
ロボット(da Vinci)手術認定医
胃がんdaVinci手術プロクター&メンター
 

山下好人(個人)紹介Webサイト  いいお医者さんネット  メディカルノート

安近 健太郎 (やすちか けんたろう)

役職 肝胆膵外科部長
卒業年 平成5年
専門分野 肝胆膵外科・肝移植
資格 医学博士
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
日本肝臓学会肝臓専門医
近畿外科学会評議員

伊東 大輔 (いとう だいすけ)

役職 第二消化管外科部長
卒業年 平成7年
専門分野 消化器一般外科、内視鏡外科
資格
医学博士
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
ロボット(da Vinci)手術認定医
日本ロボット外科学会専門医国内B級

一宮 正人 (いちみや まさと)

役職 副部長(兼)
卒業年 昭和61年
専門分野 消化器一般外科、肝胆膵外科
資格
医学博士
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
日本移植学会移植認定医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医

横山 智至 (よこやま さとし)

役職 副部長
卒業年 平成12年
専門分野 消化器一般外科、小児外科、肝移植(小児)
資格
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本小児外科学会小児外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本移植学会移植認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本プライマリケア連合学会専門医・指導医
ロボット(da Vinci)手術認定医

細川 慎一 (ほそかわ しんいち)

役職 副部長
卒業年 平成14年
専門分野 消化器一般外科
資格
医学博士
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
ロボット(da Vinci)手術認定医

辰林 太一 (たつばやし たいち)

役職 副部長
卒業年 平成19年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
ロボット(da Vinci)手術認定医

奥村 公一 (おくむら こういち)

役職 副部長
卒業年 平成19年
専門分野 消化器一般外科
資格 医学博士
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医

川添 准矢 (かわそえ じゅんや)

役職 副部長
卒業年 平成19年
専門分野 消化器一般外科、肝胆膵外科
資格 医学博士
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会評議員

宮本 匠 (みやもと たくみ)

役職 医師
卒業年 平成21年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
ロボット(da Vinci)手術認定医

山田 真規 (やまだ まさき)

役職 医師
卒業年 平成23年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

野間 淳之 (のま あつし)

役職 医師
卒業年 平成24年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医 
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)

青山 諒平 (あおやま りょうへい)

役職 医師
卒業年 平成26年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医

川人 章史 (かわひと あきふみ)

役職 医師
卒業年 平成28年
専門分野 消化器一般外科
資格  

宮崎 規晶 (みやざき のりあき)

役職 医師
卒業年 平成29年
専門分野 消化器一般外科
資格  

齊藤 靖裕 (さいとう やすひろ)

役職 医師
卒業年 平成29年
専門分野 消化器一般外科
資格  

益田 充 (ますだ みつる)

役職 医師(兼)
卒業年 平成22年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医 / 社会医学系専門医
日本 Acute Care Surgery 学会 / 日本救急医学会会員
日本 EMDR学会人道支援プログラム委員
日本救急医学会JATECインストラクター 
日本災害医学会MCLSインストラクター
日本外科学会ATOMプロバイダー
周生期医療支援機構ALSOインストラクターキャンディデイト
国際医療救援登録要員 / 国際人道法普及担当

東出 靖弘 (ひがしで やすひろ)

役職 医師(兼)
卒業年 平成23年
専門分野 消化器一般外科
資格 日本外科学会外科専門医
日本救急医学会救急科専門医

室谷 知孝 (むろたに ともたか)

役職 医師(兼)
卒業年 平成26年
専門分野 消化器一般外科
救急
資格 日本外科学会外科専門医
日本救急医学会救急科専門医
麻酔科標榜医
日本ACLS協会ACLSリードインストラクター

外来担当医表

場所 本館2F
受付時間 新患:8時〜11時30分まで
再来:8時〜11時30分まで
区分
月曜日
火曜日
水曜日
木曜日

金曜日

AB
CD
-
宇山
一宮
宇山
-
野間
川人
⭐︎2
齋藤
(午後)
-
⭐︎1
青山
- 奥村
(午後)
⭐︎2
宮崎
(午後)
- -

(2021年5月1日~)

※区分

(A:紹介予約 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診)
☆1上部消化管初診可(A・B)
※都合により変更する場合もありますのでご了承ください。
☆2 CDのみ

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診療実績

2020年

術 式 全手術数 鏡視下手術数
食道切除術
幽門側胃切除術 75  72 
胃全摘術 27  27 
結腸切除術 183  140 
直腸前方切除術 64  58 
直腸切断術
肝切除術(葉切除以上) 15 
肝切除術
(区域・亜区域切除術)
22 
肝切除術(上記以外) 36  17 
膵頭十二指腸切除術 21 
膵体尾部切除術
膵切除術(その他)
胆嚢摘出術 303  294 
脾摘術
虫垂切除術 116  113 
ヘルニア手術
(小児を除く)
135  95 
良性肛門疾患手術 10 
その他 448  131 
合 計 1,476  964 
うち全身麻酔 1,301 964 
うち緊急手術 277  145 

 

2019年

術 式 全手術数 鏡視下手術数
食道切除術 19 19
幽門側胃切除術 82 81
胃全摘術 38 38
結腸切除術 171 139
直腸前方切除術 68 65
直腸切断術 2 2
肝切除術(葉切除以上) 10 0
肝切除術
(区域・亜区域切除術)
14 0
肝切除術(上記以外) 38 19
膵頭十二指腸切除術 25 0
膵体尾部切除術 7 3
膵切除術(その他) 2 0
胆嚢摘出術 277 261
脾摘術 4 1
虫垂切除術 107 106
ヘルニア手術
(小児を除く)
157 95
良性肛門疾患手術 13 0
その他 422  86 
合 計 1,456 915
うち全身麻酔 1,335 915
うち緊急手術 290 129 

 


患者さんへ

がんの根治を目指しながらも、痛みやからだへの負担が少なく術後回復の早い内視鏡手術(腹腔鏡手術、胸腔鏡手術)、ロボット支援手術を積極的に行い、進行がんに対しても良好な成績を示しています。治療方針は各種がん治療ガイドラインに基づいて決定し、患者さんがご自身の病気や治療のことをしっかりと理解したうえで安心して治療を受けていただけるように努めています。消化器のがんでお悩みの患者さんは是非ともご相談ください。


地域の先生方へ

従来より、当センターは救急全例応需の方針を掲げ、当科では年間300例近い緊急手術を行っています。これからも引き続き地域の救急医療に貢献できるよう努めてまいります。それとともにがん診療連携の拠点病院として、さらにレベルアップを図っていきたいと思います。2016年9月には消化管外科部が開設され、それ以降、がんに対する内視鏡手術症例数が飛躍的に増加しています。最先端治療である手術支援ロボットを用いたロボット支援手術を胃がん、直腸がん、食道がんに対して積極的に行っています。2020年4月には、第一消化管外科と第二消化管外科に細分化され、より綿密に治療を提供できる体制が整いました。
また、2017年4月には肝胆膵外科部が設置され、この領域のがんに対して肝胆膵高度技能医による手術治療を積極的に行っています。ご紹介いただいた患者さんの治療経過は、紹介元の先生方に逐次報告させていただき、退院後に病状が安定すれば逆紹介しています。胃がんにおいては、『胃がん術後地域連携パス』も導入しています。地域における『かかりつけ医』との機能分担による医療連携を目指しています。


対象疾患

食道疾患
食道がん、食道粘膜下腫瘍(ジスト)、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシア、特発性食道破裂
胃・十二指腸疾患
胃がん、胃粘膜下腫瘍(ジスト)、十二指腸がん、潰瘍穿孔
腸疾患
大腸がん、大腸憩室炎、虫垂炎、腸穿孔、腸閉塞、腸捻転、虚血性腸疾患、腸閉塞、クローン病、潰瘍性大腸炎、小腸腫瘍
肝胆膵疾患
肝臓がん、転移性肝腫瘍、胆管がん、胆嚢がん、膵がん、膵腫瘍、胆石症、胆嚢炎、総胆管結石症、肝内結石症、脾腫瘍、脾腫、特発性門脈圧亢進症
その他
鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、臍ヘルニア、内ヘルニア、尿膜管遺残症など

当科では消化管のがんに対する外科治療を専門的に行っていますが、進行がんに対しては手術だけでなく抗がん剤治療も積極的に行い、治療成績の向上に努めています。さらに食道がんでは放射線治療科と協力しながら放射線治療を含めた集学的治療を行っています。
また、内視鏡手術の技術を生かして、さまざまな良性疾患にも広く対応しています。


疾患治療(胃・食道)

内視鏡手術、ロボット手術、胃がん、食道がんについては下記ボタンよりご覧ください。

疾患治療(胃・食道)


疾患治療(肝・胆・膵)

肝臓・胆道・膵臓疾患については下記ボタンよりご覧ください。

疾患治療(肝・胆・膵)


疾患治療(大腸)

大腸がんについては下記ボタンよりご覧ください。

疾患治療(大腸)


外科医をめざす先生へ

圧倒的な症例数と最先端の手術、最新の医療機器

現在、日本赤十字社和歌山医療センター外科・消化管外科では、一緒に消化器外科医としての仕事をしてみたいという先生を広く募集しています。当科の年間手術数は平成28(2016)年度で1,534例と関西でも屈指の手術数を誇っています。この豊富な手術数をもとに若手の先生方は消化器の悪性腫瘍から、胆石症、ヘルニア、虫垂炎などの良性疾患、さらにはさまざまな緊急手術まで数多くの症例を経験することが可能です。一方、その道のエクスパートが最先端の内視鏡手術や高難度手術を行っていますので、症例に偏りがあり若手の先生方が執刀する機会の少ない大学病院や最先端のがん治療を学ぶことが難しい地域の病院とはこの点で大きく異なっています。当科では外科認定医・専門医、消化器外科専門医の取得に必要な経験が足りずに困るようなことはまずありません。さらに高度な技術が要求される内視鏡外科技術認定医の取得を目指して内視鏡手術のエクスパートが日々指導を行っています。

当医療センターの手術室は平成23年に竣工された本館の5階にあり、非常にきれいでゆとりのある手術室が21室もあって関西トップクラスです。設備としては外科専用の3D内視鏡システムを2台所有しており、フル稼働しています。その他、エネルギーデバイス、手術支援ロボットなどの最新医療機器も充実しています。

21室ある手術室

3D内視鏡システム


外科医としての臨床経験を積みたい、高度な技術を習得したいと考えておられる先生方は是非、ご連絡ください。病院見学も随時受け付けています。

連絡先

初期研修医の先生方、専攻医の先生方はこちら:お問い合わせフォーム

外科・消化管外科への直接連絡はこちら:山下 好人 helji3852@yahoo.co.jp



外科部長のインタビュー

 外科医のやりがいと指導体制はこちら

若手スタッフの声ー後期研修を終えてー

川人 章史(かわひと あきふみ) 平成28年卒

 

熊本赤十字病院での2年間の初期研修を終え、故郷のある近畿へ戻ってきました。私の学年から始まった日本赤十字社和歌山医療センターの後期研修プログラムに沿って外科修練を積むためで、当医療センターを修練場所に選択した理由としては「症例の多さ」に始まり、「若手の戦力感」「中堅医の意識の高さ」「部長先生の懐の広さ」にあります。


当医療センターは、外科のスタートおよび若手の技量が試される「胆嚢摘出術」に関して、日本屈指の症例数を誇っています。日中あるいは当番の日にも外傷を含めた救急症例を緊急で執刀できる機会が数多くあり、その際は常に中堅医師に指導していただきながら日々技量を磨いています。難度の高い症例となると部長先生も見に来てくださったり、手術室はチーム感の漂う「学び舎」となっていました。
「内視鏡外科学会技術認定医」が10名在籍し、上部消化管・下部消化管・肝胆膵チームそれぞれにバランス良く配属されており、悪性疾患に対し最先端の定型化された内視鏡・開腹手術を経験できました。カンファレンスでは相談する垣根も低く、複雑な症例に対しては各方面からの意見を出し合い手術プランを練ることで、患者さんに対しベストな医療を心掛けています。
後期研修3年間では、最初は良性および救急疾患をベースに技量を積み、ある程度安定した手技ができるようになった段階で、それぞれの習熟度に合わせて悪性疾患も担当させていただきました。後期研修3年間を終え、「迷惑をかけた若手が恩返しできることは何か?」と尋ねた際に、部長先生始め中堅医師から「若手がいるだけで消化管外科に活気が出る、おじさんには活気は出せない」と言葉をいただいた時、「確かに」という気持ち半分、残り半分は当医療センター消化管外科チームの底知れない温かみと懐の広さを感じました。

最後に、日々の日常診療に疲れることも多いですが、私の心を癒やしてくれていたものは、「手術した患者さんおよび家族からの感謝の言葉やいただいた手紙」、それから「和歌山の自然」でした。和歌山は田舎です。田舎にしか無いものはたくさんあります。カメラが趣味で、週末にはカメラ片手に出歩いています。少し行けば、山や渓谷、海岸があり、日の出や夕焼け、田舎の星空なんてものを写真に収め、心がリフレッシュされると、また、週明けから手術といった毎日でした。非常に充実した3年間となりました。ありがとうございました。

川人先生の執刀数

後期研修年数 1年目 2年目 3年目
食道がん切除術 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
幽門側切除術 総数 1 5 1
鏡視下 1 0 1
胃全摘術 総数 0 4 0
鏡視下 0 0 0
結腸切除術 総数 7 12 29
鏡視下 2 10 20
直腸前方切除術 総数 0 4 0
鏡視下 0 3 0
直腸切断術 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
肝切除術「葉切除以上」 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
肝切除術「区域・亜区域」 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
肝切除術「上記以外」 総数 0 0 2
鏡視下 0 0 0
膵頭十二指腸切除術 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
膵体尾部切除術 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
膵切除術「その他」 総数 0 0 1
鏡視下 0 0 0
乳がん手術 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
胆嚢摘出術 総数 47 28 17
鏡視下 45 27 16
脾摘術 総数 0 0 0
鏡視下 0 0 0
虫垂切除術 総数 25 21 17
鏡視下 24 20 16
ヘルニア手術「小児以外」 総数 16 22 24
鏡視下 0 8 13
良性肛門疾患に関する手術 総数 2 5 1
鏡視下 0 0 0
その他(緊急・ポートなど) 総数 40 40 81
鏡視下
12
2 34
症例数合計 総数 138 141 173
鏡視下 84 70 100