Japanese Red Cross Society
和歌山県の形成外科発展のため、京都大学形成外科研修プログラム、および和歌山県立医科大学形成外科研修プログラムの連携施設としてスタッフや後期研修医を受け入れています。最新の治療を取り入れながら常に高いレベルの治療を提供できるよう日々診療にあたっています。
当科が得意とするところは、口唇口蓋裂をはじめとする顔面の先天異常、顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷、顎変形症です。
また、和歌山県の基幹病院として熱傷、皮膚の良性・悪性腫瘍およびその再建、先天性疾患として眼瞼下垂症や内反症、耳介や手足、臍などの形成術など多様な手術にも対応できるよう各医師が経験を積んでいます。近年の病院の機能強化に伴い、外科系診療科の手術が高度になるにつれて再建外科としての役割が高くなっています。特に、耳鼻咽喉科・頭頸部外科による頭頸部腫瘍切除時には、遊離皮弁や神経移植などによる機能再建手術が、乳腺外科腫瘍切除時には、エキスパンダー/インプラントによる一次再建手術が増加しています。その他では産婦人科、外科、泌尿器科関連の腫瘍摘出後の同時再建手術も増加しており、私たちは外来診療終了後もチーム医療の一員としてがん治療を支えています。手術は患者さんの安全のため、小さなものであっても外来にて医師の診察の上で手術日を決定し、全例手術室にて行っています。
役職 | 部長 |
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卒業年 | 2000(平成12)年 |
専門分野 | 小児形成疾患、皮膚悪性腫瘍 |
資格 |
日本形成外科学会形成外科専門医
日本形成外科学会形成外科領域指導医 日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医 日本形成外科学会小児形成外科分野指導医 日本形成外科学会再建・マイクロサージャリ—分野指導医 日本創傷外科学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
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その他 | 京都大学医学部臨床准教授 |
役職 | 副部長 |
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卒業年 | 2011(平成23)年 |
専門分野 | 顎顔面疾患、形成外科一般 |
資格 | 日本形成外科学会形成外科専門医 |
その他 | 医学博士 和歌山県立医科大学臨床講師・特別研究員 乳房再建エキスパンダー/インプラント責任医師 |
役職 | 医長 |
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卒業年 | 2014(平成26)年 |
専門分野 | 形成外科一般 |
資格 | 日本形成外科学会形成外科専門医 |
その他 | 乳房再建エキスパンダー/インプラント実施医師 |
役職 | 医師 |
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卒業年 | 2021(令和3)年 |
専門分野 | |
資格 |
役職 | 嘱託 |
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卒業年 | 2020(令和2)年 |
専門分野 | 形成外科一般 |
資格 |
場所 |
本館3階(3B) |
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受付時間 |
新患:「完全予約制」(紹介状必要) |
注意事項 |
入院手術:(手術室)水曜日・木曜日・金曜日
外来手術:(手術室)月曜日 〜 金曜日
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区分
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月曜日
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火曜日
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水曜日
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木曜日
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金曜日 |
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ACD | 杉村 | 広実 | 林﨑 | 杉村 | 上野 |
CD | 広実 | 上野 | - | - | - |
(2025年4月1日~)
※区分
(A:紹介予約 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診)
※ 都合により変更する場合もありますのでご了承ください。
※赤字の名前は女性医師です。
麻酔区分 | 入院 | 外来 | 計 |
全身麻酔 | 354 | 6 | 360 |
腰麻・伝達麻酔 | 0 | 0 | 0 |
局所麻酔・その他 | 30 | 618 | 648 |
合計 | 384 | 624 | 1,008 |
区分 | 入院 | 外来 | 計 |
外傷 | 84 | 121 | 205 |
先天異常 | 128 | 21 | 149 |
腫瘍 | 121 | 312 | 433 |
瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 3 | 12 | 15 |
難治性潰瘍 | 21 | 2 | 23 |
炎症・変性疾患 | 7 | 49 | 56 |
美容(手術) | - | - | - |
その他 | 20 | 101 | 121 |
Extraレーザー治療 | - | 6 | 6 |
形成外科は手術治療を中心とする外科系診療科です。頭から足先までの、主に体表部を診療対象としています。患者さんの層も幅広く、生後間もない赤ちゃんから高齢者、男女を問わないのが特徴です。また、疾患名は専門的に細分化され一見してわからないものも多いと思います。
「この腫瘍はどうか?」、「この傷はきれいになるのか」、「この部分のかたちは治るのか?」、など疑問や不安があるときには、ぜひ、かかりつけ医や、かかりつけの診療科の医師に相談してみてください。院内では外来棟1Fの看護相談窓口にて患者さんの訴えに沿った外来をご案内しますので声をかけてみてください。
当科外来では診察と患者さんとのお話を通じて最適な治療を提案しています。症状によっては、保険診療を対象とする当医療センターでは、ご希望に沿った治療を行えない分野もございますのでご容赦ください。
形成外科では外来担当医制を採用しています。
各スタッフの得意分野はありますが、患者さんの希望に沿った診療日に予約を入れてご紹介いただくのが良いと考えています。
治療については、少人数スタッフの良さを活かし、適宜カンファレンスを行い情報を共有し、均質な治療結果となることを目標にしています。やや難易度の高い手術であっても上級医とともに行うことでより安全性の高い診療となることを心がけています。
形成外科は、生まれつき、あるいは加齢や事故などによって生じた体表の異常に対して、整容面と機能面の両方に配慮した治療を行う、外科診療科です。
代表的な治療対象疾患を以下にお示しします。
顔のけが(顔面骨骨折など)、熱傷(やけど)、
傷跡(傷によるひきつれ、肥厚性瘢痕、ケロイド)、
潰瘍・褥瘡
皮膚のできもの
・良性(ほくろ、粉瘤、脂肪種など)、
・悪性(基底細胞癌、有棘細胞癌など)
顔面の先天異常(唇裂口蓋裂、先天性眼瞼下垂、耳介変形など)、
手足の先天異常(多指症、合指症)、
臍ヘルニア(でべそ)
乳がん術後の乳房再建(人工物、自家組織)、
頭頸部がんに対する再建
顎変形症(顎変形症治療の流れについて、詳細はこちらをご覧ください)
眼瞼下垂、顔面神経麻痺、斜鼻変形、腋臭症(わきが)、陥入爪(巻き爪)
※CO2レーザー、Qスイッチルビーレーザーによる保険診療は対応しています。