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肝胆膵ユニット


コンセプト・特色

コンセプト

肝胆膵がんは悪性度が高く、高度な治療が必要なため、迅速・正確な診断と手術・化学療法・放射線治療を組み合わせる集学的治療を適切に選択できるよう努めます。

特色

全国屈指の胆膵内視鏡実施件数を基に、安定した高度な技術を駆使して内視鏡検査および治療を行います。全例に詳細な3D画像解析手術シミュレーションを行い、低侵襲な内視鏡手術や日本肝胆膵外科学会指定の高難度開腹手術も数多く実施しています。
腫瘍内科と協議して化学療法を行い、IMRT(強度変調放射線治療)を用いた精密・低侵襲な放射線治療を実施します。

 外来担当医表については、こちらをご覧ください。消化器内科消化器外科放射線治療


対象疾患

対象疾患

  • 肝臓、胆道(胆嚢・胆管・十二指腸乳頭)、膵臓のがんおよびこれに関する腫瘍

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治療の特色

診断・内科的治療

全国でも屈指の胆膵内視鏡実施件数を誇り、高度な技術を駆使して、ステント留置(胆道・消化管)やERCP(内視鏡的胆管膵管造影)、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)、EUS下ドレナージ術など侵襲性の高い検査・治療の安全性を高め、確実な実施を心がけています。高い内視鏡診断・治療技術により病状を正確に診断して最適な治療方針を立案し、治療しています。

外科治療

当医療センターは日本肝胆膵外科学会より高度技能専門医修練施設に認定されています。術式が多岐にわたる高難度肝胆膵手術に対し、3D画像解析による詳細な手術シミュレーションを全例に実施して、各症例に最適な術式を立案しています。肝胆膵外科での術後合併症発症率は全国平均を下回っており、高難度手術を安全に実施していると言えます。また、最近は、肝胆膵がん領域でも腹腔鏡手術が保険適用になり、腹腔鏡下肝切除・膵切除の症例が増加しています。今後も安全性を担保しつつ、低侵襲な腹腔鏡手術の適応を拡大していきます。

放射線治療

肝胆膵領域は複雑な解剖学的構造のため、精度の高い照射が要求されます。高精度放射線治療を活用して、治療効果の向上や副作用の低減を図っています。単発の肝臓がんは、放射線治療がよく効くがんの1つですが、放射線治療以外に使いやすい治療法があるので、放射線治療を受けられる患者さんは少数派です。他の治療法が難しい患者さんでは、放射線治療が最善の場合があります。治療法に悩むことがあれば、放射線治療についてもご確認ください。

薬物療法

腫瘍内科医による化学療法に関する最新の知見に基づいた治療指針を提供します。他領域に比べ適応レジメン(抗がん剤使用計画書)に乏しい肝胆膵がんに対して、近年注目を浴びているがんゲノム医療についての最新知見も勘案した遺伝子パネル検査や臨床治験への紹介も提案します。