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あいさつ

がんセンター長あいさつ

2023年4月3日

がんは日本人の死因の第1位となっており、生涯のうちに2人に1人はがんに罹患すると言われており、現在4人に1人が、がんで亡くなられています。

がんは、国民の生命及び健康にとって重大な課題であり、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう整備が進められ、当医療センターは地域がん診療連携拠点病院に指定されています。そして、がん医療をさらによりよいものにするために2021年1月にがんセンターが開設しました。


当がんセンターでは、患者さんに「時代に即した最善で質の高いがん医療」を提供するために、がんに関わるほとんどすべての診療部門・支援部門が関わり、当医療センターの総合力を結集した体制を整えています。がん治療におきましては、臓器別がんユニット診療を行っており、外科手術・放射線治療・薬物療法・内視鏡治療などの先進的ながん治療を実施しているエキスパートが、英知を結集して最善の治療の提供に努めています。

そして、地域がん診療連携拠点病院として、検診から診断・治療・ゲノム医療・AYA世代のがん対策・救急医療・緩和医療・患者支援・情報発信に至るまで、包括的ながん医療を提供しています。また、総合病院であり、心疾患・糖尿病などの併存疾患にも各診療科と連携を行い適切に対応し、併存疾患を有するがん患者さんにも高度ながん医療の提供が可能であり、また、がん治療において、さまざまな臓器に生じる有害事象にも、適切な対応を行うことが可能です。こうしたがん医療の提供にあたっては、一人ひとりの患者さんに向き合い、患者さんの意向を尊重し、患者さんに常に寄り添っていくことが大切と考えています。

がん医療は年々進化をとげており、例えば、がん薬物療法においては、遺伝子変異に基づいた個別化治療が行われるようになってきており、また、免疫チェックポイント阻害剤の登場により新たな治療の変革がもたらされています。

最新・最善のがん医療を提供できるよう、日々努めてまいります。

副院長 兼 がんセンター長 杉田 孝和