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泌尿器科医、放射線治療医、放射線診断医、腫瘍内科医からなるチームで診療方針を決定し、手術・放射線治療・薬物療法を組み合わせ集学的治療にあたります。
治療方針が多岐に考えられるため、ユニット全体で治療方針を検討し、患者さんに説明するとともに希望を伺い、病状や希望を考慮した最適な治療を行います。
対象疾患の診断には、泌尿器科での尿路内視鏡検査に加えて、放射線診断科によるCT、MRIなど画像診断、針生検や尿細胞診などの病理診断が大切になります。当ユニットでは、エキスパートの医師たちによる定期的カンファレンスで症例を検討し、質の高い診断を行っています。MRI画像とエコー画像を融合した前立腺針生検(先進医療)により、発見しにくい前立腺がんの診断率向上も期待できます。
尿路上皮がんの経尿道的手術数は全国有数で、がんが周辺組織に拡がる浸潤がんに対する膀胱全摘・尿路変向は最新のロボット支援手術で行っています。限局性前立腺がんに対する前立腺全摘除術、小径腎がんに対する腎部分切除術は、ロボット支援により合併症の軽減が実現されました。巨大な腎がん・後腹膜腫瘍に対しては外科と協力して拡大手術を、腫瘍塞栓、血管浸潤に対しては心臓血管外科とも協力して最善の手術を行っています。
当医療センターの放射線治療件数は全国でも有数であり、治療装置、それを支えるスタッフもレベルが高く、「高精度な放射線治療」が可能です。限局性前立腺がんの根治治療としてIMRT(強度変調放射線治療)を行い、高い治療効果と低い合併症率を実現しています。膀胱全摘が難しい浸潤性膀胱がんに対する根治を目指す治療、骨やリンパ節の転移病巣に対する治療、痛みに対する緩和治療なども行っています。今後は寡分割照射(通常の分割照射よりも1回の放射量を増やし照射回数を少なくした照射)、前立腺がんの放射線治療時に、前立腺の近くにある直腸になるべく照射の影響が出ないように距離を作るスペーサーというゲル物質を留置するなどのさらに進んだ治療を計画しています。
前立腺がんに対する各種ホルモン療法・殺細胞性抗がん剤、尿路上皮がんに対する殺細胞性抗がん剤・免疫療法、腎がんに対する免疫療法・分子標的薬、精巣腫瘍に対する殺細胞性抗がん剤などの多種多様な薬物療法を、泌尿器科が中心となって腫瘍内科や薬剤部と相談しながら行っています。診療ガイドラインに準拠しながら患者さんに最適かつエビデンスレベルの高い治療を提案します。
緩和医療を行う場合は、緩和内科医、緩和ケアチームと共同で、患者さんの心と身体に寄り添う医療を実践しています。
手術実績
副腎摘除術(開腹) | 1件 |
副腎摘除術(鏡視下) | 5件 |
根治的腎摘除術(開腹) | 4件 |
根治的腎摘除術(鏡視下) | 19件 |
腎尿管全摘膀胱部分切除術(開腹) | 3件 |
腎尿管全摘膀胱部分切除術(鏡視下) | 33件 |
膀胱全摘除術(開腹) | 1件 |
膀胱全摘除術(鏡視下) |
5件
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経尿道的膀胱腫瘍切除術 | 213件 |
高位精巣摘出術 | 5件 |
ロボット支援下根治的前立腺全摘除術
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73件 |
ロボット支援下腎部分切除術
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22件 |
ロボット支援下膀胱全摘 | 11件 |
ロボット支援腎尿管全摘術 | 1件 |
放射線治療実績
前立腺がん | 120人 |
腎がん | 8人 |
腎盂・尿管がん | 5人 |
膀胱がん | 5人 |