ホーム  >  当センターについて  >  特色と取り組み  >  チーム医療

チーム医療

院内感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)

病院ではたくさんの病気の患者さんが集まるため、さまざまな病原体が潜み、免疫力の低下した患者さんが感染しやすい環境にあります。当センターでは患者さんがこうした感染症にかかることなく、安心して治療に専念できるように、それぞれの医療従事者あるいは部署ごとではなく、感染対策チームを組み、力を合わせて院内感染対策に取り組んでいます。

活動メンバー

感染管理医師を含む医師、感染管理認定看護師を含む看護師、感染制御専門薬剤師を含む薬剤師、感染制御認定臨床微生物検査技師を含む臨床検査技師、事務職員(医療安全課)

(2019年10月1日現在)

主な活動内容

・普段から国・地域からの感染症情報を収集して職員に情報提供し、院内感染の発生に迅速に対応します。そして、現場での疑問や助言要請に対し、年間約900件のコンサルテーションを行っています。
・院内感染が発生した場合には、速やかに対応・評価し、感染対策上の不備があれば究明し改善に取り組んでいます。
・院内感染対策は院内だけではなく、地域における感染対策の役割も担い、地域全体で取り組んでいます。地域の病院とお互いに感染対策の評価をしたり、保健所と定期的に会議を開催したり、地域の医療機関からのコンサルテーションにも対応しています。

活動実績(2018年度)

コンサルテーション件数

アウトブレイク対策 4件

クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症 患者5人
感染性腸炎(ノロウイルス) 患者5人、職員6人
インフルエンザ A病棟 患者6人、職員1人
インフルエンザ B病棟 患者7人、職員3人
 

結核接触者健診

  健診実施件数 健診実施者数 陽性者数
2016年度 9 278 1(T-SPOT)
2017年度 5 38 0
2018年度 5 25 0
 

抗菌化学療法レジメンサポートチーム(AST:Antimicrobail Stewardship Team)

抗菌化学療法レジメンサポートチーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)は、治療効果の向上、副作用の防止、耐性菌が出現した場合のリスク軽減を目的として、抗菌薬の適正な使用を支援しています。

活動メンバー

医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員(医療安全課)など

(2019年10月1日現在)

主な活動内容

・症例検討会(週3回)、定例会議(月1回)を開催し、院内における感染症発生状況と対策の情報共有および確認等。
・院内感染対策委員会での報告
・ASTコアスタッフとサポートスタッフ(病棟薬剤師)によるASTラウンドの実施。
・サーベイランス(抗菌薬使用量等)の実施・集計と報告
 抗菌薬使用量サーベイランス、感受性率サーベイランス及びアンチバイオグラム作成
・コンサルテーション(院内・院外)
・抗菌化学療法レジメンの管理と啓発(マニュアルの整備、改訂等)


がんサポートチーム(PCT:Palliative Care Team)

がんという病気によっておこる身体やこころなどのつらさを和らげ、患者さんやご家族の生活の質(quality of life;QOL)を向上させる緩和ケアを提供し、自分らしい生活を送れるようにサポートしています。また、これらの緩和ケアを、患者さんやご家族、地域住民、院内外の医療従事者に対して、知っていただくための活動も行っています。

活動メンバー

医師、看護師、薬剤師、公認心理師、社会福祉士、理学療法士、作業療法士など

(2019年10月1日現在)

主な活動内容

・苦痛を抱えた入院中のがん患者さん・ご家族や院内のスタッフからのコンサルテーション(相談)
・緩和ケアに関する教育の企画・運営(緩和ケア研修会、各種講演会など)
・院内の緩和ケアに対する体制づくり(マニュアルの整備、苦痛のスクリーニングなど)
※ 入院中にがんサポートチームの支援を希望される場合は、ご遠慮なく、担当医師や病棟看護師などにご相談ください。がんと診断を受けた段階からいつでもご利用できます。

活動実績(2018年度)

相談依頼件数

主な相談内容


せん妄・認知症ケアチーム

認知症を抱える方は、入院すると突然の環境変化に戸惑ってしまうことがあります。また、病気などが原因で「せん妄」という意識障害をきたしてしまう可能性もあります。
当センターでは、せん妄や認知症の方が安心して療養できるように、精神科医、認知症看護認定看護師、精神保健福祉士などによる「せん妄・認知症ケアチーム」を設置しています。
せん妄・認知症ケアチームは、「せん妄」や「認知症を抱える方」に対し、退院後の生活を含めた療養について一緒に考えます。また、退院後も当センター外来通院と合わせて、継続支援します。

活動メンバー

日本精神神経学会専門医・精神科指定医、認知症看護認定看護師、精神保健福祉士

(2019年10月1日現在)

主な活動内容

せん妄・認知症患者さんが落ち着いて入院生活を過ごすことができるよう、病棟・外来看護師などのスタッフとともに看護ケア方法について話し合いを行います。また、患者さんやご家族を支援いただける方に、ご本人の普段のご様子をお伺いするとともに、お困りのことについて検討し、患者さん自身への対応方法についてアドバイスさせていただくほか、当センターの退院支援部門や、他の保健医療機関、地域包括支援センター、福祉事業所などと連携してフォローしています。

認知症のある方のへの理解を深めるため、研修会や認知症サポーター養成講座を定期的に実施しています。参加職員は医師、看護師、薬剤師、事務職員など多岐にわたっています。
また、一般の方にも認知症のある方への理解が広まるよう、看護週間にて講演も行っています。

せん妄や認知症に造詣の深い講師を招き、せん妄時の対応方法について医師・看護師・リハビリテーション担当者・薬剤師等が学んでいます。せん妄の患者さんが少しでも落ち着いた状態で入院生活を過ごせるよう、病院全体での知識習得を目指しています。

活動実績(2018年度)

年間介入患者数:477名
内訳:せん妄患者 113名、加算対象患者 289名、その他認知症患者 75名
※加算対象は認知症高齢者日常生活自立度判定:Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ、M
介入数の多い診療科:呼吸器内科 消化器内科 循環器内科
介入数の多い疾患:誤嚥性肺炎 大腿骨骨折 心不全 胆管炎・胆嚢炎 尿路感染症
男女比:男性47% 女性53%

科別患者数


虐待等対策委員会

私たちは、子ども・障害を持たれる方・高齢の方への虐待、配偶者等からの暴力(DV)(以下、虐待等)の予防や早期発見について検討・対応する委員会です。私たちの目的は、虐待等かどうかを見分ける、加害者を探すことではありません。被害を受けた方の安全や権利を守りつつ、ご家族や被害を加えてしまった方も含めた支援を行い、安心して生活・療養を送っていただけるようにサポートすることが目的です。最近は、虐待等が起こらないように、子育てが大変になりそうな方には妊娠中からサポートする等、「予防」という観点での活動に重きを置いています。

虐待等対策委員会は、多くの方が安心して生活できる環境を目指してサポートするチームです。

活動メンバー

関連する領域の医師、看護師、公認心理師、社会福祉士、事務職員

活動内容

虐待等対策委員会では、下記の活動を都道府県、市町村、保健センター、障害福祉サービス・介護保険事業所等と連携しながら行っています。
・虐待等を予防するための体制づくりや介入。
・虐待等により当センターを受診された方への介入や体制づくり。
・虐待等への介入や虐待等に関する知識・技術の啓発。


倫理コンサルテーションチーム

近年、価値観が多様化する中で治療方針の決定を行うには、十分な倫理的配慮を持って判断するのは難しく、患者さんやご家族、医療従事者の悩みや戸惑いとなる場合が多いです。そのような場合は、個人の努力だけでは解決が困難な状況になりえます。

一方、日常の診療においては、医師・看護師・介護福祉士など全ての医療従事者が、患者さんとご家族の置かれた状況や生活などを考慮して、様々な倫理的問題を解決する必要があります。

そこで、現場に則した倫理を分析・提案し、問題を解決するために、倫理委員会の下部組織として2018年11月に倫理コンサルテーションチームを発足しました。

活動メンバー

医師、看護師、医療社会福祉士、事務職員(総務課)

(2019年10月1日現在)

主な活動内容

・臨床倫理に関する院内ガイドラインの整備
・ 各診療現場から倫理コンサルテーションチームに挙げられた倫理的な問題に対し、聞き取り、分析、助言を行い、多職種カンファレンスを開催することにより、関係性を改善し、問題解決の一助となる。その結果医療の質を高めます。
・ 講演会・研修会を開催し、院内全体の臨床倫理に対する意識を高めます。

活動実績(2018年度)

1.ガイドラインの整備
・ インフォームドコンセントに関する指針
・ 宗教的理由による輸血拒否への対応
・ 身体拘束ガイドライン
・ 人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
・ 脳死判定ルール
・ 脳死臓器移植の初期対応
2.講演会の開催
3.倫理コンサルテーションチームの立ち上げと周知