ホーム  >  当センターについて  >  概要情報  >  院長のあいさつ

院長のあいさつ

当医療センターは、1874(明治7)年に和歌山医学校兼小病院として設立され、1905(明治38)年4月1日より日本赤十字社和歌山支部病院として発足しました。
今年は創立120年を迎え、その長い歴史の中で、私たちは地域医療を守るという使命を実践してきました。
今後、さらに進む少子高齢化による人口動態や分布の変化により、求められる医療の体制も大きく変わります。当医療センターの役割は「高度急性期医療」を担うことです。

これに対応すべく、2013(平成25)年ロボット支援手術ダヴィンチSiの西日本1号機を導入、2017(平成29)年ドクターカー運用協力開始、2018(平成30)年ロボット支援手術ダヴィンチXiへの更新、2020(令和2)年ハイブリッド手術室の整備、2021(令和3)年がんセンター設立、2022(令和4)年PET-CT導入。2023(令和5)年からはスーパーICUを設置。
さらに、需要の増すがん診療に対して2024(令和6)年ロボット支援手術ダヴィンチXiの2台目を導入し、高度医療に対応するさらなる強固な体制の構築・進化を続けています。

2021(令和3)年発足のがんセンターは、臓器別の13のがんユニットが中心となって機能し、当医療センターがん診療の中核を担っています。
その最大の特徴は、担当医の診療科にかかわらず、診断早期より内科系、外科系、放射線科の数多くの専門医が診断・治療計画に参画し、速やかに適切な治療法を提示することが可能であることと、総合病院の強みである、あらゆる併存疾患や偶発症に対応できることです。今後も、最善最適ながん診療を提供していきます。

赤十字の看板でもある国内救護・国際救援においても、2024(令和6)年1月1日発災した能登半島地震の被災地支援には多くの職員が関わり、その経験を生かして、今後起こるとされる南海トラフ地震に対する体制の見直しを進めており、大災害時にも十分機能する病院への基礎作りも着実に進めています。

創設以来の『地域医療を守る』という思いを胸に、救急医療から高度医療に至るまでの全ての高度急性期医療をけん引していくこと。新型コロナウイルス感染症による医療崩壊の危機の中でも、地域の中核となって機能した当医療センターの病院総合力の高さに、さらに磨きをかけていくこと。これらによって、今後、いかなる状況下においても、安定して医療を提供できる、地域に信頼される基幹病院として、皆さまの期待に応え続けていきます。

2025(令和7)年4月8日
院 長 山下 幸孝