日赤和歌山医療センターの医師が健康や病気についての情報をお届けするコーナーです。専門医がさまざまなテーマを解説します。みなさんの健康保持にお役立ていただければ幸いです。

健康で長生きするために 〜フレイルの予防③ 心の健康〜

2020/02/13

前回は高齢の方だけでなく若い方にも大いに関係のある「健康で長生きするために〜フレイルの予防② 生活習慣病を予防する〜」を解説しました。

 

血糖が高い、血圧が高い、コレステロール値が高いといった「異常の放置」が「介護生活の入口」だと自覚していただきたいとの思いを受けて、あえて厳しい言葉も記しています。

 

さて、ここまでは体のケアについて焦点を当ててきましたが、最終回となる今回も糖尿病をはじめとする生活習慣病やフレイルに詳しい 井上 元 糖尿病・内分泌内科部長に、心の健康について聞いていきます。

 

 

心を明るく保つこと

体の機能が弱るのを防ぐためには、心の健康も大きく関わってきます。毎日の生活を明るい気持ちで、楽しく生きられるようにすること。そうしようとすることがそのまま、フレイルの予防につながるのです。

 

 

フレイルになると、幸せと感じる気持ちが低下するとの報告もあります。体を動かすのが億劫になり、外出が減ったり、それによって人と触れ合わなくなったり、物忘れがひどくなったりして、体だけでなく心の活力が減ってきてしまうのです。

 

体を動かすのがしんどい、心が沈んでいるといった状況になると、ほとんどの人は家の中でジッとして過ごしてしまいます。それで、もっと筋肉が落ち、介護生活が近づいてくるわけです。そうなってから外出を増やしたり、好きなことを探したりするのは大変です。

 

明るい気持ちで過ごすことは、認知症の予防にも効果的といわれています。

ご自分が笑って過ごせる環境づくりを、元気な時期から意識していただきたいと思います。

 

 

明るい気持ちはつくっていける

明るい気持ちになるためには、人との触れ合い、社会との関わり、そして健康な体を保つこと。その他にも人それぞれに、睡眠や仕事、家族、ペット、友だちとおしゃべりするなど色々とあると思います。

 

自分の置かれた状況、まわりの環境が整えば、人はずっと明るい気持ちでいられます。

 

自分では状況や環境を変えられないと諦めないで、家族や知人、地域の人に目を向けて、関わりをもってくれる人、仲良くなれそうな人、助けてくれそうな人に自分のしたいことを発信できれば、交友関係や活動範囲も広がってきます。

 

和歌山市の場合は、市役所やコミュニティセンター、図書館などに地域での活動のお知らせがあったり、地域包括支援センターなどに相談窓口を設けられていたりするようですので、活用してみるのも手でしょう。

 

健康で活力ある毎日を過ごすために、心の健康も必要であることを理解し、自分なりに工夫をしていく。疾患の治療と同じくらい、大切なことです。

 

「ちょっとしんどいな」という日でも、できれば外に出かけ、出合った人と挨拶を交わすだけで、心が晴れるような気持ちになるときがあります。

 

家に閉じこもらずに、人と触れ合い、気持ち良く人生を過ごしていきましょう!

 

 

「健康で長生きするために〜フレイルの予防」シリーズ、最終回までお読みいただき、ありがとうございました。

 

Medeical Information すこやかな毎日のために」では、健康に生活するために、お役に立てそうな情報を、随時 発信していきます。お楽しみに!

 

 

 

 

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