生まれる、成長する、学ぶ、悩む、暮らす、産む、寄り添う、過ごす、老いる…。 どんなときも 自分らしく、そして 健康に生活するために、産婦人科医から 身体のこと、体調のこと、病気のこと、予防や対策などをお伝えします。

日赤和歌山の産婦人科で診察を受けるには

2024/02/27

思春期から老年期まで全ての女性へ向けて、産婦人科医で女性ヘルスケア専門医の山西恵医師に、女性特有のからだの不調や病気のことを伺います。

毎日の生活をもっと元気に、豊かに! 一緒に学んでいきましょう。

 

 

前回は、当産婦人科が普段どのような診療を、どのような方針で行っているのかお伝えしました。

今回は、「日赤和歌山の産婦人科を受診したい」と思ったときに、どのような手続きが必要で、診察に進むのかをお伝えします。

 

 

地域医療連携を推進、ほとんどの患者さんが紹介状を持参

他の病院や診療所を受診されている場合は、可能な限り、紹介状をご持参くださるようお願いしています。

 

 

現在、厚生労働省は、「医療機関の機能分担と連携」を推奨しています。

初期診療や慢性疾患の継続診療などは「かかりつけ医」で診ていただき、専門的な検査、入院・手術が必要な治療は「総合病院」が担うことで、継続的な診療を提供できる地域づくりを促進しています。

 

紹介状があれば、「かかりつけ医」でした同じ検査を「病院」で繰り返さなくて済むなど、患者さんにとって、時間的にも経済的にも負担が軽減されるというメリットがあります。

 

私たち医療者側にとっても、正確な情報が得られるため、質の高い治療を円滑に進められるというメリットがあります。当科での治療後も、患者さんの治療経過を紹介元の「かかりつけ医の先生」にフィードバックしますので、そちらでも、より良い診療につながると期待できます。

 

紹介状がない場合、診察料の他に選定療養費がかかります。「要医療」「要精査」と記載されている検診結果をお持ちの場合は、この選定療養費はかかりません。

 

 

予約の取り方

紹介状をお持ちの場合は、診察や検査の日時を予約センターから事前予約できます。かかりつけ医から予約を入れていただくこともできますので、ご相談ください。

 

 

病状が安定したらかかりつけ医へ

病状が安定すれば、紹介元の「かかりつけ医」に逆紹介しています。当科で行った検査や治療経過についての詳細を記載し返書(または、診療情報提供書)を、紹介元にお送りし、医師同士でやり取りしています。

 

 

当医療センターは、地域医療の中核を担う病院として、手術などの緊急性が高く高度な医療が必要な患者さんを多く受け入れる役割があるため、病状が安定した際には、「かかりつけ医」や地域の医療機関への逆紹介をご提案しています。逆紹介先の医療機関で継続した診療が受けられます。たとえ治療の必要がなくても、定期的に婦人科検診を受けていただくよう、おすすめしています。

 

ただし、逆紹介した後も、病状に変化があれば、当科もしくは当医療センター他診療科で、再度、診療することもあります。このように、かかりつけ医と密に連携しながら、地域として継続的な診療を行っています。

 

次回は、「産婦人科受診の大切さ」について、お話を伺います。

 

山西 (やまにし めぐみ)

日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。

学生時代はバレーボールを楽しみましたが、現在は育児と肩の痛みで鑑賞専門です。健康管理の大切さを身に沁みて実感しているため、いつかバレーボールを思い切りプレーできる日を夢見て、体力づくりをしていきたいです。

悩める患者さんやご家族のご希望に寄り添った診療を心がけています。すこやかな日常が送れるようサポートしていきたいと考えています。気軽にご相談ください。

詳しくはこちら

日本赤十字社 和歌山医療センター病院サイトはこちら

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