生まれる、成長する、学ぶ、悩む、暮らす、産む、寄り添う、過ごす、老いる…。 どんなときも 自分らしく、そして 健康に生活するために、産婦人科医から 身体のこと、体調のこと、病気のこと、予防や対策などをお伝えします。

日赤和歌山の産婦人科はオールマイティ

2024/01/23

この連載では、思春期から老年期まで全ての女性へ向けて、産婦人科医で女性ヘルスケア専門医の山西恵医師に、女性特有のからだの不調や病気のことを伺います。
毎日の生活をもっと元気に、豊かに! 一緒に学んでいきましょう。

 

 

女性ヘルスケア専門医について、教えてください。

女性は、ライフステージの変化を通してホルモンバランスも大きく変動するため、しばしばそれが体調にも影響します。また、月経・妊娠・出産・更年期障害など、生活と密接に関わる女性特有の体調の変化もあります。

 

 

日常生活が辛い日もある、女性の生活の質(QOL)を、少しでも向上させられるよう、女性ヘルスケア専門医は、あらゆる年代の女性に対して日々の健康相談や治療を行っています。

 

日赤和歌山・産婦人科の特徴

産婦人科というと出産のイメージが強いですが、実は4つの専門分野に分かれています。「出産(周産期医療)」はその中の1つです。他には、「がん治療」「生殖医療」「女性ヘルスケア」の分野があります。

日赤和歌山ではこの4つの分野を網羅した診療体制を整えています。

 

 

「出産(周産期医療)」は、NICU(新生児集中治療室)を備えた地域周産期母子医療センターとして活躍しています。スタッフが一丸となって、安心して分娩できるように、妊娠分娩管理を丁寧に行っています。

 

「生殖医療」では、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を行っています。

 

「がん治療」は、がんの専門家が集まるがんセンターを備え、ベストな治療を提案し、病院全体でサポートしています。

 

「女性ヘルスケア」は、更年期症状や月経に関連した症状を中心に日常生活に支障をきたす女性特有の症状を緩和できるように診療しています。

 

これら4つの分野を網羅した医療施設は全国でも比較的少なく、オールマイティな診療ができることは、日赤和歌山産婦人科の大きな特色です。

 

あらゆる年代の女性が健やかに過ごせるようサポートしたい

ちょっとした体の不調から女性特有の疾患が見つかることもあります。また、抱えている不快な症状や月経の辛さなどが、医師の診察を受けることで、治療した方がよい状態か、経過観察できる状態かがわかると、憂いが晴れてスッキリとするかもしれません。早めの相談は、病気の早期発見にもつながります。

 

 

月経に関連した症状や更年期症状というと、悩みがあっても我慢している人がいらっしゃると思います。しんどいと感じていても、忙しくて受診する機会がなかったり、産婦人科受診に抵抗があったり、周りに相談できなかったりと、いろいろな理由で我慢しながら日常生活を送っている人も多いと思います。

 

産婦人科診療は、女性のライフステージに沿った治療を提案するのが特徴で、病気の早期発見やそれに基づいた治療が、妊娠や出産または将来の健康につながることがあります。日常生活で困っている症状があれば、遠慮なく気軽に相談してください。

 

女性特有の体調変化によってしんどさを感じているとか、何となく不快な症状を抱えているとか、そんな症状があれば、改善できる可能性があるかも知れません。

この連載を通して、毎日を健やかに過ごしていただけるよう、わかりやすい情報発信を目指します。

 

 

山西先生に話を伺うなかで、目の前の仕事・学業・家事・育児・介護などに懸命で、自分の体調を後回しにしている現代の忙しい女性像が浮かび上がってきます。今の状態が当たり前と思わず、日頃から自分の体に耳を傾けて、体に変化があれば「ちょっとおかしいかな」と感じることも大切ですね。

 

次回は、当医療センター産婦人科で、診察を受ける際の流れや予約方法についてご紹介します。

 

山西 (やまにし めぐみ)

日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。

学生時代はバレーボールを楽しみましたが、現在は育児と肩の痛みで鑑賞専門です。健康管理の大切さを身に沁みて実感しているため、いつかバレーボールを思い切りプレーできる日を夢見て、体力づくりをしていきたいです。

悩める患者さんやご家族のご希望に寄り添った診療を心がけています。すこやかな日常が送れるようサポートしていきたいと考えています。気軽にご相談ください。

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日本赤十字社 和歌山医療センター病院サイトはこちら

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