病気のことだけでなく、病院の中のことももっと知ってもらいたい!このコーナーでは病院の設備を中心に、ちょっとマニアックな情報をお届けしていきます。病院にきたときに「あっこれのことか〜」と気に留めていただけたら幸いです。

コンピューターやセンサーが大活躍…「エレベーター」

2018/10/10

日本赤十字社和歌山医療センターの本館には、たくさんの種類のエレベーターが設置されています。正面玄関を入ってロビーから右手のところに、「外来用」「病棟用」「スタッフ用」と表示が3つ並んでいるのを目に止められたことはあると思います。

 

「外来用」は、地下1階から地上4階まで、外来診察室や検査室、点滴室などのある階に停まります。「病棟用」は、地下1階から一般病棟のある10階まで各階に停まります。「スタッフ用」は、患者さんを寝台車や車イスで移送したりする大型のエレベーターを備え、患者さん用のエレベーターが込み合わないように別にしています。

 

 

さて、これらのエレベーターの中に鏡があるのをご存知でしょうか?

最近は、商業施設でも鏡の設置されたエレベーターをよく見かけるようになり、ご存知の方も多いかもしれません。

 

この鏡は、車イスで後ろ向きのまま降りる際に、ドアの開閉や人の有無などの後方確認がしやすいように設置されています。また、ドアの開閉や停止階を押す車イス専用ボタン操作盤も設置していますが、実は、このボタン、押しやすいように低い位置にあるだけでない病院ならではの工夫をしています。

この操作盤でボタンを押すと、扉が通常より約2倍程度長く開いているように設定しており、慌てずに乗り降りできるようになっています。

 

本館のエレベーターには、さらに数種類のセンサーがついており、感知すると、開閉の停止や減速をしたりして、人や物との接触や、手や荷物の巻き込みを防止したり、安全性を高める配慮をしています。

 

他にも、病棟用エレベーターホールには5機のエレベーターの乗り降りができますが、コンピューターで効率よく配車する管理システムを採用しているので、待ち時間の短縮や省エネに役立っています。

 

 

病院ならではの工夫は、目に見えない部分にもたくさんあります。安心して過ごしてもらえる空間になるよう、これからもさまざまな工夫をしていきますね!「あれっこれも…?」と気づいてもらえたらうれしいです♬

 

 

院内探検隊がゆくは、今回で終わります。ご愛読ありがとうございました。

 

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