海外の紛争・災害などに対して、医師や看護師などの職員を派遣し、国境や宗教、人種を超えて人の命と健康、尊厳を守る活動に取り組んでいます。

バングラデシュへ医師・看護師を派遣 第5班救援要員-出発式を開催

2018/05/15

2017年8月下旬から、ミャンマー連邦共和国で暴力行為があり、お隣のバングラデシュ人民共和国に避難する人々が相次ぎました。短期間に多数の避難民が押し寄せたため、国際赤十字・赤新月社は2017年9月15日(金)に緊急アピールを出し、それに応じて、日本赤十字社は緊急医療救援チームの派遣を決定しました。

 

赤枠部分が「日本赤十字社医療チームの活動地」(日本赤十字社 国際ニュースから)

 

2018年1月の国連難民高等弁務官事務所などの発表によると、バングラデシュには、推定で60万人以上の人々が避難しています。現地では、水や食料、住居などが不足しています。難民キャンプでは、過密な住環境に、給水やトイレなどの衛生設備の整備が追いつかない状況です。体調をくずし、様々な病気にかかる人も多く、下痢や風邪などの感染症の流行が起こらないように、生活環境も整えていく必要があります。

 

 

2018年2月16日(金)、感染症の専門医である古宮伸洋(こみや のぶひろ)、小児科医の水野真介(みずの しんすけ)、看護師の久保明日香(くぼ あすか)をバングラデシュに派遣するにあたり、玄関ホールで出発式を行いました。

出発式では、院長から激励の言葉がおくられ、派遣者それぞれ抱負を語りました。
古宮医師は「バングラデシュには、9月の第1班に続いて12月には感染症対応で派遣され、今回で3回目です。これまでの経験を活かし、より現地で役立つ活動をしたい。派遣回数を重ねた分だけ、出来ることがあると考えている」。

水野医師は「初めての海外派遣に緊張しています。しかし、現地には子どもたちも大勢いると聞いているので、小児科医として役立てるよう、精一杯頑張りたいです」。

久保看護師は「一人ひとりに向き合い、寄り添った活動を行いたい。そのうえで人々の生活の先、この活動の先まで思いを巡らせて、継続性のある業務を展開したい」と、決意を新たにした。

 

派遣予定期間:2月16日(金)~3月下旬
派遣先:バングラデシュ人民共和国、ハキムパラ
活動内容:仮設診療所での診療、近隣地域への巡回診療、こころのケア


「和歌山から世界へ」では、様々な国際活動をレポートしていきます。出発式のほかにも、現地での活動、帰国報告会、国際人道法や語学・熱帯医学などの研修風景などをお届けします。乞うご期待!

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