海外の紛争・災害などに対して、医師や看護師などの職員を派遣し、国境や宗教、人種を超えて人の命と健康、尊厳を守る活動に取り組んでいます。

熱帯医学研修会2018を開催

2018/09/15

毎年夏に、「熱帯医学」を学びに医師・看護師をはじめとした様々な医療従事者が、全国から当センターに参集します。

 

今年は、8月29日~31日までの3日間で開催し、全国各地より24名に参加いただきました。参加者は、日本赤十字社の海外派遣登録職員はもちろん、日本感染症教育研究会などを通じてお申込みいただいています。

 

この研修会も、2002年に開催した熱帯医学研修の前身の「マラリア専門研修」も含めると、今年で14回目を数えました。開催開始から延べ371名が受講されています。

近年、熱帯医学研修を開催するにあたり、次の3点を重視して企画しています。

 

① 緊急救援や長期にわたる保健支援事業に従事する場面を想定し、より現実的な研修内容とすること

② 派遣員、派遣施設双方とも渡航医学の知識は十分でなく、トラベルクリニックでの実践的な知識をこの研修で得られることを重視すること

③ より現場で役立つ熱帯医学に特化し、限定された資機材での有効な診断・治療を重点的に学習することにより、実践的な知識や対応能力を習得すること

 

国内ではあまり遭遇しない数々の熱帯感染症は、海外の派遣現場では派遣者自身の健康はもとより、診療するうえでも不可欠な分野です。

 

また、招聘した講師の方々は、日本屈指の専門家であり、これらの方々が一同に揃う研修は他にありません。

 

このような国内外問わず第一線でご活躍されている講師を招いた特別な研修会に、熱帯感染症に感心のある様々な組織の医療関係者が参加されることで、研修を通じて私たち赤十字の活動に触れる機会になればと願っています。そして、赤十字職員にとっても専門家や他の医療機関の方との交流を深め、横の繋がりを築く機会となるよう期待して開催しています。

 

「和歌山から世界へ」では、様々な国際活動をレポートしていきます。乞うご期待!

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