院内で、地域で、色々な活動をしている当センター。 あんなこと、こんなこと、ありました! やりました!!  診察などでご来院いただいているとき、入院治療されているとき、それ以外の時間にも実施したことをご報告していきます。

平成30年7月豪雨の現地救護活動を報告します

2018/08/31

当センターでは、2018年6月末から7月8日(日)にかけて西日本一帯に大きな被害をもたした豪雨に対して、医師・看護師らによる日赤常備救護班を7月12日(木)から第1班、21日(土)から第2班を岡山県倉敷市に派遣しました。

 

現地で活動してきた救護活動について報告いたします。

 

まずは、救護班について簡単にご紹介することからはじめます。

そもそも、救護班って何をする人たちなの? どんな人がなっているの? と思われる方もいらっしゃると思います。

 

災害が発生すると、被災地の病院やクリニックなどの医療機関に様々な影響が発生し、通常の診療ができなくなることがあります。すると、診察や治療、投薬などが必要となった被災者は診療を受けられなくなってしまいます。このような医療の困りごと、対応してもらいたい希望(ニーズ)に対して、医師・看護師などでチームを編成し、必要と予想される医薬品や医療資器材を携えて被災地へ赴き医療活動を行うのが救護班です。

 

では、実際の活動はというと・・・報道でご存知の方も多いと思いますが、台風7号や梅雨前線の影響による記録的な大雨により、倉敷市の真備町周辺では河川の氾濫を伴う甚大な被害に見舞われました。当センター救護班は、7月12日午前6時に岡山県倉敷市に向けて出発。阪和道から山陽道を経て倉敷市へと入りましたが、倉敷市の中央部は豪雨の被害を全く感じさせない平穏な街並みが保たれていました。

 

しかし、高梁川を渡って真備町へ入った途端、景色がガラリと変わりました。町全体に砂埃が舞い、コンビニやドラッグストアの店内をはじめ、ほとんどの家屋が泥水で2階まで壊滅的な被害を受けているという惨状に言葉を失いました。

 

足りない薬を確認する医師 (救護所)

 

避難所となっている小学校の「救護所」での診療活動を行いました。ケガの治療、猛暑による脱水・熱中症に対する点滴だけではなく、浸水で薬が流されたり、かかりつけ医に受診できずに手持ちの薬が足らなくなった人への薬の処方なども多くありました。ほかの避難所では、砂埃が原因と考えられる結膜炎が多いとの情報もありました。

診療以外の活動として、避難所のアセスメント(状況把握)があります。毎日変動する避難者数の把握はもちろん、乳幼児・妊産婦・高齢者・人工透析・在宅酸素など配慮が必要な人や、下痢・嘔吐・発熱といった感染症症状や便秘・頭痛・不眠・不安などの症状のある人がいないか聞いてまわったり、電気・水道などのライフライン、エアコン・洗濯などの設備環境、トイレ・手洗い場などの衛生環境、食事の供給など問題点や改善点がないか確認し、何かあれば解決方法を探していきます。

 

避難者の健康状態を確認する看護師 (避難所)

 

今回では、下痢・嘔吐など感染性胃腸炎を疑う人を、大勢が過ごす体育館から一時的に別の場所に移動してもらい、汚物を適切に処理することで感染を防いだり、感染拡大を防ぐために手洗い消毒を徹底するキャンペーンを行いました。

 

また、行政担当者やボランティアによる避難所運営をもっと効率的にしていくために、避難所内で活動する各団体の代表者による会議を毎日開催するように働きかけました。これによって各団体がバラバラに活動するのではなく、情報を共有して連携を取りながら活動できるようになりました。

 

その他にもご紹介しきれない多くの活動を行ってきました。

今後も赤十字職員としての意識を高め、災害救護を担っていけるよう訓練を重ねていきます。

 

 

 

活動レポートでは、様々な活動のご報告、活動秘話などをお届けします。

 

【活動レポート第9回-平成30年7月豪雨の現地救護活動を報告します】

 

 

 

詳しくはこちら

日赤和歌山医療センターHP

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