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4年ぶりに出発式を開催 ~シリアに薬剤師を派遣~

2023/05/24

2023(令和5)年2月6日に、トルコ南東部のシリアとの国境付近を震源として発生した大規模地震では、トルコ赤新月社およびシリア赤新月社が各々主体となり、3ヵ月が経過した現在も救援活動が続けられています。

(※ 赤新月社は、イスラム圏の赤十字社に使用される名称です)

 

 

国際赤十字は、シリア赤新月社が行う巡回診療を増強する目的で、国際緊急救援チームを派遣しており、日本赤十字社からは薬剤師が参加しています。このたび、当医療センター薬剤師の同チームへの派遣が決定し、5月19日(金)、当医療センターのエントランスホールで出発式を開催しました。

 

 

海外派遣職員の出発式開催は、2019年4月、モザンビーク共和国のサイクロン救援に医師を派遣して以来4年ぶりです。コロナ禍でも国際医療救援活動は続けており、海外への派遣はあったのですが、密を避ける感染防止から出発式を取りやめていました。

 

激励する院長(左)と、国際医療救援部長(右)

 

出発式では、院長 山下幸孝が「シリアは気候も違う上、内戦などのある地域もあり、活動中はたいへんなことも多いと思います。しかし、現地の方に喜ばれる成果を期待しています。2ヵ月後に無事に帰ってきてください」と挨拶され、中 国際医療救援部長からも「現地では、緊張もある中、いつも以上に張り切ってしまいがちです。まずは健康を保ち、ミッションを遂行されることを願っています。そして、元気に帰ってきてください。待っています」と、激励の言葉が送られました。

 

 

続いて、榊本薬剤師から「現地では、医薬品や医療消耗品などを管理し、医師や看護師がスムーズに活動できるよう支援する業務にあたります。世界中の赤十字社から様々な支援が届けられている中、今回、日本赤十字社は医薬品を提供しており、現在も東京・広尾にある日本赤十字社医療センターの薬剤師が活動していて、その後任になります。日赤の薬剤師は、国際救援活動の分野で高い評価を受けていると聞いているので、大先輩である前任者から様々なノウハウを引き継げることは光栄ですし、今回も評価をいただけるような活動できるよう努める所存です」と、意気込みをかたり、「また、現在、シリアの北に位置するウクライナでも日本赤十字社の薬剤師が活動しています。赤十字活動へのご理解とご支援をお願いしたいです」と、日赤病院で働く薬剤師が世界各地で活動している現状も紹介しながら、支援を訴えました。

 

榊本薬剤師は、5月22日(月)、日本赤十字社本社(東京)で出発前のブリーフィング(説明)を受け、同日深夜に成田空港から現地に飛び立ちました。8月上旬の帰国予定です。

 

 

活動レポートでは、様々な活動のご報告、裏話などをお届けします。次回も、お楽しみに!

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