院内で、地域で、色々な活動をしている当センター。 あんなこと、こんなこと、ありました! やりました!!  診察などでご来院いただいているとき、入院治療されているとき、それ以外の時間にも実施したことをご報告していきます。

新型コロナウイルス感染症勉強会を開催

2020/01/31

令和2年1月30日(木)午後6時から当センターの多目的ホールで、医療従事者を対象にした新型コロナウイルス感染症勉強会を開催しました。

 

 

この勉強会は、院内外の医療従事者に最新の情報を提供し、医療機関と行政が連携して、地域の方々に安心して診療を受けていただける体制を構築していくことを目的に企画しました。

 

当センターは、県内唯一の第一種感染症指定医療機関であり、和歌山市内唯一の第二種感染症指定医療機関でもあるため、常日頃から最新の感染症情報の収集を行い、行政機関等とも連携しています。また、地域医療支援病院として、和歌山県内の多くの病院・診療所の先生方と連携し、患者さんをご紹介いただいて治療する他、診療のご相談なども受けています。

 

当センターが主催して勉強会を開くことで、医療従事者が地域で適切な医療を提供することに寄与できれば、それが地域の方々の安心につながると、国内での流行の兆しがみえてきた27日に開催を決定し、すぐさま県内の医療従事者、保健所や消防などの医療行政関係者に通知しました。316名もの方がお忙しい中ご参集くださり、院内スタッフとあわせると500名以上の参加に上りました。

 

 

勉強会では、

当センター感染症内科部医師 小林 謙一郎による「疫学、病態、感染対策について」、

当センター感染管理認定看護師 稲崎 妙子による「当センターの対応について」、

和歌山県福祉保健部 健康局 健康推進課、和歌山市保健所 総務企画課 健康危機管理班から「行政の対応について」

当センター感染症内科部副部長 久保 健児による「県内の医療連携について」

 

上記の講演があり、現時点で分かっている診療に関すること、感染の拡大を防止するための対策や予防策、行政の相談窓口などが紹介され、参加者は熱心にメモをとりながら聞き入っていました。講演後には多くの質疑が寄せられ、当センター感染症内科部の古宮 伸洋副部長がそれらの対応方法について応え、相互理解が深まる機会となりました。

 

当センターでは、ホームページ「お知らせ」に受診方法について掲載し、病院の出入り口にもポスターを掲示しています。

 

感染が疑われる患者さんが来院される場合は、一般の患者さんとは別の出入口から入っていただき、ウイルスが漏れない構造になっている専用の診察室で診察します。入院が必要になった場合も、一般の患者さんとは別の出入口や廊下を通って感染症専用の病室で、訓練を重ねた医師や看護師が対応します。当センターは、一類感染症の対応ができる第一種感染症指定医療機関ですので、安心していただきたいと思います。

 

そうは言っても、和歌山の各所で海外から来られる方を見かけることも珍しくなく、感染者数が増えてきている報道などを目にすると、「自分も罹患するのでは?」と不安が募り、予防したいと考える方も多いと思います。

 

コロナウイルスは、咳やくしゃみのしぶきを吸い込む「飛沫感染」や、ウイルスが付いたドアノブなどに触れた手で、口や目などを触って粘膜に入り起きる「接触感染」で感染する可能性があります。ですから、すれ違っただけや、乗り物で離れたところに同乗しても感染する心配はないと考えます。

 

しかしながら、ウイルスは目に見えないので、大勢の人が触るドアの持ち手などに付いているウイルスが、自分の手にも付いてしまったかどうかは分かりません。

 

 

そのため、予防の第一歩としては、手洗いが重要になります。石鹸を使って指や爪の間、手首までしっかりこすり、流水で15秒以上流す、少し丁寧な手洗いを心がけていただきたいです。また、咳やくしゃみなどがある場合は、マスクを鼻と口を隙間なく覆うように着用し、周囲に感染させないようにする「咳エチケット」をお願いします。

 

詳しくはこちら

日本赤十字社 和歌山医療センター病院サイトはこちら

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