院内で、地域で、色々な活動をしている当センター。 あんなこと、こんなこと、ありました! やりました!!  診察などでご来院いただいているとき、入院治療されているとき、それ以外の時間にも実施したことをご報告していきます。

令和2年7月豪雨 DMAT活動報告

2020/07/27

令和2年7月豪雨により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

                                                                                                                                   

 

当センターでは、令和2年7月豪雨に対して、DMAT(災害派遣医療チーム)を熊本県水俣市に派遣しました。

 

令和2年7月8日(水)和歌山県から熊本県へのDMAT派遣要請を受け、医師1名・看護師2名・業務調整員2名からなる派遣チームを編成、情報収集・資機材準備を開始しました。

 

 

7月10日(金)午前11時に出発式を行い、車両(ワゴン車、救急車)に分乗し、陸路で熊本県を目指し出発しました。出発後も断続的に激しい雨が降る中、道路情報や、被災地の情報を収集しながら、約12時間かけて熊本県に到着しました。

 

その後、活動地が熊本県水俣市の芦水(いすい)保健医療調整本部(国保水俣市立総合医療センター内)と決まり、水俣市へ移動しました。移動中はもちろん、現地に入ってからは常時マスクを着用し、地域の方と接するときは感染対策をして、「感染しない、感染させない」活動を心がけました。

 

本部がある水俣市中心部は、水害の被害を感じさせない平穏な状況でしたが、医療機関や高齢者施設、避難所のある芦北(あしきた)地域では、家屋の1階部分が完全に水没した痕跡や、廃棄された家財道具、がれきの山を目の当たりにし、今回の水害の被害の惨状が分かり、言葉を失いました。

 

我々、日赤和歌山DMATは、保健医療調整本部の指示に従い、チームを分割して、①本部活動のサポート、②医療機関・避難所の状況調査(巡回活動)、③京都第二赤十字病院DMATとともに高齢者施設の状況調査・患者搬送(巡回活動)などに従事しました。

 

 

また、芦水保健医療調整本部会議にも出席し、行政や保健所、消防、医師会、看護協会などの様々な組織と情報共有・意見交換を行いました。毎夕、そこへ集結する情報を基に会議での意見を調整して出される本部からの活動方針に従って、7月13日(月)昼頃まで活動を継続し、7月14日(火)の朝、和歌山へ帰還しました。

 

 

今回は、現地に到着してから活動中も大雨が降り続いているという状況で、河川の増水や道路状況の変化(通行止め)など二次災害の危険性があると言われる危険性の高い状況での活動でしたが、適切な情報収集や隊員の安全意識の徹底のおかげで、全員無事に活動を遂行できました。

 

 

まだ、水害は終息しておらず、今後も継続した支援が必要となります。

 

 

当センターでは、7月16日(木)から、熊本県へ新たに医師1名を派遣しました。主に病院支援や情報収集等のロジスティクス(医薬品、通信手段の確保、DMAT活動に必要な連絡、調整、情報収集等)を専門とした活動を行うDMATロジスティクスチーム要員として、7月22日(水)まで活動しました。

 

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日本赤十字社 和歌山医療センター病院サイトはこちら

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