筋力をアップしたい、肩や腰の痛みを軽減したい、身体の柔軟性を保ちたい・・・運動機能を維持・向上させ、いつまでも健康な身体でいられる運動やコツをご紹介します。

有酸素運動で健康長寿

2023/01/17

公共交通機関などの普及で、私たちは体を動かす機会が減っています。日々、運動不足を感じている人、体型が気になり運動を始めたいと思っている人、しかしながら、なかなか習慣化できない人が多いのではないでしょうか?

 

運動不足は、心筋梗塞や狭心症に代表される虚血性心疾患、脳梗塞など動脈硬化がもとになる病気と強い関連があります。これは、動脈硬化の原因となる脂質異常症・高血圧・糖尿病などが、運動不足と深いかかわりがあるからです。

 

 

運動の効果は、血液循環の改善、心疾患予防、高血圧の予防改善、筋力アップ、ダイエット、睡眠改善などの医学的効果や、友人作り、ストレス発散などです。

 

運動の種類には、歩行・ジョギングやエアロビクスダンスなどの長時間できる比較的軽い「有酸素運動」と、筋力トレーニングなどのように瞬発的な力を発揮し、急激に負担のかかる「無酸素運動」があります。

 

 

運動を始めるにしても、多種多様な運動があり、ハードな運動は長続きしません。誰にでも実践でき、効果的で簡単な運動から始めることが大切です。

 

そのためには、既に習慣化されている仕事や家事などを工夫して実行することをおすすめします。健康維持・増進、健康寿命の延伸には、1日 8,000歩以上で、さらに中強度活動(速歩きなど)が20分以上含まれていると効果があるとの報告もあります。

 

思うように外出できずストレスを感じている人も多いですが、密を避けて一人でも気軽にできる有酸素運動でリフレッシュしましょう!

 

有酸素運動のPOINTを挙げます。

 

歩くことから始めよう

近場の移動では、できるだけ歩いてみましょう。軽く汗ばむ程度がおすすめです。歩くのが苦手なら、自転車でもOKです。

 

 

歩くときは、転ばないように、歩きやすい靴やスニーカーを履くことも大切です。かかとの高い靴や重い靴は、足を痛める原因にもなります。

 

いつも歩数計を身につけましょう

スマホのアプリやスマートウオッチなどを利用すると、歩数を記録したり、活動量を把握できます。消費カロリーが表示されるものもあります。

 

 

『ながら運動』を心がけましょう

テレビを見ながらのストレッチや筋トレしたり、職場ではエレベーターやエスカレーターを使用せず、階段を使いましょう。日常生活に運動を取り入れることが有効です。

 

とにかく継続しましょう

まずは、1日できたら自分を褒めてください。3日できたら、しめたものです。無理をせず、1週間を目指しましょう。続ける中で、楽しみながら行える工夫を考えるようになります。自信にもつながります。継続は力なり!です。

 

文・・・日本赤十字社和歌山医療センター リハビリテーション科部

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