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日頃抱えてしまっている料理のお悩みが少しでも楽になれば…。そんな思いで、病院の管理栄養士が考えたレシピと食材についてのあれこれを記事にしています。体にもお財布にも心にもやさしいレシピをご提供していきます。
2019/09/02
9月1日は防災の日です。
近い将来、発生が予想されている南海トラフ地震の対策は万全ですか?
従来、備蓄食品は「3日分」とされていましたが、ライフラインや物流網の回復に地域差なども予想されることから「1週間以上」と変更されました。
災害支援物資は炭水化物に偏ることが多いので、家庭での備えとして主食の米やパンに加え、常温保存できる缶詰(魚介類、肉類、大豆、コーン、果物)や野菜ジュース、乾物(わかめ、切干し大根、ドライフルーツ)等も用意しておくと、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維等の栄養素を補うことができます。
豆類にはタンパク質と食物繊維が豊富なので、特におすすめです。
1週間以上ともなると量も多くなるので、備蓄方法として食品をローリング(回転)させながらストック(備蓄)する「ローリングストック方式」をおすすめします。
普段の食卓で、賞味期限の近い食品から消費し新しい食品が補充できるよう、今回、備蓄食品を組み合わせた1品を紹介します。
使い慣れていない食材は、災害時もどのように食べたらよいのか分からず、結局捨ててしまうことになりかねません。普段も食べなれている備蓄食品を増やしましょう。
材料(4人分)
水煮大豆…………1缶
コーン……………小1缶
ツナ………………小1缶
塩昆布……………適量
マヨネーズ………適量
作り方
① ボウルに材料をすべて入れてよく混ぜ合わせる。
(被災時はビニール袋に入れ、袋をもむと混ざります)
料理のポイント
塩昆布やふりかけ等は1年ほど日持ちするため、常備しておくと、ご飯にかけるだけでなく、味付けとしても活用できます。
塩昆布を赤紫蘇の梅酢漬けを乾燥させたふりかけに替えたり、ツナ缶を鰹節やコンビーフ缶などに変更すると、味のバリエーションが増えます。
大豆以外にも、いろいろな豆の水煮缶(赤いんげん豆、ひよこ豆、ミックスビーンズなど)があります。水煮缶によっては、塩が多く入っているものもあるので、調理の前に、塩分を確かめて調理してください。
■栄養量(1人分)
エネルギー 159kcal
タンパク質 9.3 g
食物繊維 2.9g
(文・写真) 日本赤十字社和歌山医療センター 栄養課