海外の紛争・災害などに対して、医師や看護師などの職員を派遣し、国境や宗教、人種を超えて人の命と健康、尊厳を守る活動に取り組んでいます。

第2回 世界で活動する赤十字

2018/05/19

日本赤十字社和歌山医療センター(以下、当センター)の建物などに掲げられている「赤い十字」をご覧になった方は多いはずです。しかし、この赤十字の起源をご存知の方は、もしかしたら少ないのかもしれません。

140年以上前に、私たち赤十字はスイス人のアンリー・デュナンによって組織されました。彼の功績を讃えるとともに、祖国に敬意を表してスイスの国旗の配色を逆にしたものが今日の赤十字となりました。

 

赤十字の父 アンリー・デュナン

赤十字は、1859年にスイス人のアンリー・デュナンが提唱した「負傷した兵士はもはや兵士ではない。人間として敵味方なく救う」という救護活動を発端としています。また、常日頃より、敵味方なく救援をする団体を作るべきだと強く訴えかけました。これが後の赤十字の始まりです。

第1回ノーベル平和賞受賞者でもある彼のその活動は、後世にも引き継がれ、赤十字は現在世界191の国と地域で活動する世界最大の人道支援機関となりました。

 

当センターは赤十字の一員として、平時は各地域の中核医療機関として地域医療に貢献し、災害時には国内外へ職員を派遣できる人材育成をしています。

これまで「どうして当センターが世界の人道支援に職員を継続的に派遣しているのか?」疑問に思われていたかもしれません。その答えは明快で、なぜなら赤十字は人道支援をするために設立された機関だからです。

赤十字の7原則

海外では、大規模地震の直後の緊急救援やその後の復興支援、保健事業の展開などの任務があります。その際に活動の根底にあるのは7つの基本原則「人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性」です。世界191の国と地域で活動する際に、どこに行ってもこの原則に沿った業務が求められます。このなかでも特に「公平」と「中立」は重要で、私たちが世界中で活動する際に配慮すべき原則です。

「公平」は出身地や性別、国籍などによって差別はせず、支援の必要度合いによって手を差し伸べ、その中でも緊急度合いが高い対象者にまず救援に向かいます。さらに「中立」は、政治的や宗教的な思想などにおいてどちらの側にも加担せず、支援が必要とする両者へ分け隔てなく関わります。

2018年4月現在、当センターからは159人の職員を38の国と地域へ派遣しています。

 

「和歌山から世界へ」では、様々な国際活動をレポートしていきます。出発式のほかにも、現地での活動、帰国報告会、国際人道法や語学・熱帯医学などの研修風景などをお届けします。乞うご期待!

 

 

詳しくはこちら

日赤和歌山医療センターHP

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