病気のことだけでなく、病院の中のことももっと知ってもらいたい!このコーナーでは病院の設備を中心に、ちょっとマニアックな情報をお届けしていきます。病院にきたときに「あっこれのことか〜」と気に留めていただけたら幸いです。

見た目は普通の自動販売機だけど実は…「災害救援ベンダー」

2018/08/10

当センターでは、いろいろな箇所に自動販売機を設置していますが、その中に「災害救援ベンダー」と書かれたステッカーを貼っているものがあります。気づかれた方はいらっしゃいますか?

 

見た目はもちろん同じで、ほかの自動販売機と同じように購入できます。この自動販売機が本領を発揮するのは、災害時。そのときに役立つ隠れた機能があるのです。

 

災害などの緊急時、この自動販売機は大切なライフラインとなって私たちを支えてくれます。停電時も管理者が専用キーを使うと、非常用電源に切り替わって利用が可能です。しかも中に入っている飲みものは無料で取り出しできるようになり、緊急の飲料水として利用できます。自動販売機の中に入っているのは最大で500本〜600本なので、かなりの量の飲料が確保できます。

 

災害等が起これば、その場所がどのような状況になるかは誰にもわかりません。少しでも人命を守り、安心していただける場所であるに、このような自動販売機も設置しています。

 

水がないのは、人命に関わる大きな問題です。院内に水を備蓄していたとしても、運ぶことができるかどうかもわかりませんよね。そこで、このような自動販売機の設置をしようということになりました。院内にはこのような自動販売機が30台あります。

 

災害時に病院として救護業務を行うことは当然ですが、院内にいる皆さんにできる限りのことをするのも使命の1つだと考えています。この自動販売機は一人でも多くの方へ救援物資を提供したり、職員がスムーズに救護活動できるように、役に立ってくれると思います。

日本赤十字社 和歌山医療センター病院サイトはこちら

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