看護配置・働くナースの声
手厚い看護配置
急性期病院では、患者さんの容態は変わりやすく、また検査や治療等で濃厚な看護が必要となります。
看護部では、多職種と協力し看護職員一丸となって患者さんに安全で安心の看護を提供しています。
看護配置(病棟)
2022(令和4)年4月1日現在
一般病棟 | 7対1看護体制 | 看護職員夜間配置 | 12対1 |
集中治療室 | 2対1看護体制 | ||
救急病棟 | 4対1看護体制 | ||
NICU(新生児集中治療室) | 3対1看護体制 | ||
GCU(回復治療室) | 6対1看護体制 | ||
看護助手 | 25対1急性期看護補助体制 100対1夜間急性期看護補助体制加算 |
救急外来や手術室でも夜勤看護師を配置しています。
外来部門や医療安全室、患者総合支援センターなどにも看護職員を配置し、看護を提供しています。
勤務形態
3交代、変則2交代、3交代と変則2交代の混合などがあります。
看護方式
DPNS(固定チーム・デイパートナー方式)
安心で質の高い看護を提供することを目的に、看護師がペアを組みパートナーシップを発揮しながら看護業務を行います。
働くナースの声
認知症看護認定看護師インタビュー
認知症の患者さんが増えていることを肌で感じ、救急外来での勤務をきっかけに認知症看護認定看護師の資格取得を目指した米田恭子さん。
資格取得後は、手探りで体制を築き、多職種との連携を図ってきました。志望のきっかけから、実際の看護について、伺いました・・・
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新人助産師インタビュー
看護学校を卒業後、大学に編入し助産師資格を取得、日赤和歌山医療センターに入職して、2年目を迎えた由良仁希さん。
その人らしいお産に寄り添えるようキャリアを重ねながら、アドバンス助産師を目指しています。助産師を志した理由、新人研修、実際の勤務などについて聞きました・・・
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特定行為研修受講中の看護師インタビュー
日赤和歌山医療センターに入職して10年、看護師歴は24年目を迎えた川俣美智子さん。2015(平成27)年10月から開始された「特定行為に係る看護師の研修制度」を受講中です。
働きながらe-ラーニングで学習し、課題発表もあるという研修について、また、研修期間中の仕事・家庭生活のバランスなどについて話を聞きました・・・
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大学院進学中の看護師インタビュー
長年のICU勤務を経て、現在は、全ての病室が個室で、応接コーナーや和室、ミニキッチンまで備える特別室もある病棟で看護係長を勤める山本麻友さん。
交替勤務をこなしながら、2人の子供さんを育てつつ、大学院へ進学しました・・・
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ママさん看護師インタビュー
四国・松山で生まれ育った神谷雅子さん。2004(平成16)年に日赤和歌山医療センターへ入職。産休や時短勤務を活用し、小学3年生を筆頭に下は1歳まで、4人の子どもを育てるママさんナースです。
院内保育所「あすなろ保育園」に4人の子ども全員が・・・
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男性看護師インタビュー
系列の専門学校から日赤和歌山医療センターに入社して6年目の栖井智聡さん。同僚の男性看護師も年々数が増えており、インタビュー時には、院内に約50人の男性看護師が在籍。とはいえ、まだまだ少数派の存在のため、看護師以外の男性コメディカルスタッフとも積極的にコミュニケーションを取っている・・・
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看護師インタビュー
- 新人看護師インタビュー
新人 令和3年度(2021.4~2022.3)
一人ひとりに合わせたケアを実践したい
この病院を選んだ理由は?
東日本大震災の時に被災地で救護支援で活躍されている姿を見たことがきっかけです。病棟だけでなく、災害が起こった現場で誰かの力になれる看護師を目指し、この病院を志望しました。現在は災害救護の研修を受け、今後のために勉強を始めています。
病棟ローテーション期間の感想は?
所属部署以外の一般病棟や救急を2週間ずつ回りました。皆さん優しく受け入れてくださり、技術と知識を幅広く学ぶことができました。新型コロナウイルス感染症の影響で看護学校での実習が予定通りできていない不安がありましたが、ずいぶん払拭できました。
やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
体が動かない患者さんに声かけで励ましていたところ、患者さんがみるみる変化して回復の兆しが出てきました。その変化をそばで見られたことに感動しましたし、その後の離床や食事の形態について考える大切さややりがいを感じました。
新人 令和3年度(2021.4~2022.3)
視野を広く持ち、目の前の課題を解決できる人になりたい
看護師になったきっかけを教えてください
闘病していた祖母が長年看護師さんに寄り添われ、優しく見守られているのを目の当たりにしていました。消防士を目指していましたが、進路を決めるタイミングで祖母が亡くなり、何かしてあげたかったとの思いから看護師へ進路変更しました。
病棟ローテーション期間の感想は?
多くの学びがありましたが、特に初めてERを経験できたことが良かったです。いろいろな人が次々に来る現場に驚きましたが、断らない救急医療を実践されている先輩方はとても頼もしく、「全例応需」を崩さない精神を肌で感じて心を打たれました。
今後の目標は?
救急は男性看護師も多いため、私も将来は救急に携わり、救急看護認定看護師の資格取得を目指したいです。また、日赤では海外派遣や災害救護、地域医療など多くの経験を積む機会があるので、積極的に参加していきたいです。
- 指導者インタビュー
教育担当者
新人さんの体調管理やサポート体制づくりを大切に
指導者として気をつけていることは?
性格や器用さ、得意なことは人それぞれ。適性を見極めながら指導しています。新人さんの状況は他の指導者やスタッフに都度共有しています。皆でサポートすることが大切だと思っています。
看護師として意識していることは?
患者さんへの対応は教科書どおりにいかず答えがないことも多いため、患者さんや家族としっかりコミュニケーションをとり、思いに寄り添えるように心がけています。入院前の生活から、退院後の生活を見据えた看護を提供したいと思っています。
後輩へメッセージ
皆で楽しく看護について語り合い、共に成長できる関係でいたいですね。
実地指導者
自分なりに考えられる看護師を目指してください
現在の仕事内容は?
整形外科、循環器内科、心臓血管外科など複数の診療科が混在する病棟にいます。6年目の今年、初めて新人看護師の指導者になりました。新人さんとペアで担当患者さんを回り、経験値が増えるよう説明の後は復習したり、繰り返し伝えたりしています。
指導者として気をつけていることは?
体調面を気にかけるようにしています。指導者に言いづらいこともあると思うので、「エルダー」と呼ばれる2〜3年目の看護師に新人看護師と指導者の間に立ってもらっています。また、一人ずつの進度がわかるチェック表を掲示し、全員がフォローできる体制をつくっています。
後輩へメッセージ
技術や知識の習得スピードや看護観などの考え方は人それぞれ。自分なりに考えて、自発的にさまざまなことに気づいて動ける人になってほしいです。患者さんにも自分から関わり、積極的なスタンスを持ち続けてください。
実地指導者
プレッシャーをかけない指導を心がけています
指導者として気をつけていることは?
できることは任せるとともに、自信を持ってもらえるような声かけや指導をしています。プレッシャーをかけないように心がけています。落ち込んだり悩んだりすることもそれが成長につながるので、「19年目の私も悩むことがあるよ」と伝えて安心してもらうようにしています。
喜びを感じる瞬間は?
患者さんとお話をして、自分の声かけやケアでADLの状態や意識が変わっていくのを感じるときです。患者さんと接すること自体が日々の楽しみです。
後輩へメッセージ
看護師の役割は幅広く大変な仕事ですが、いっしょになって考え、支えてくれるスタッフが回りにいるとがんばれます。同世代だけでなく先輩や後輩、多職種の方と、患者さんに関わる医療チームの一員として、お互いに協力できるようコミュニケーションをとっていきましょう!
- ラダー レベル認定者インタビュー
レベルⅡ認定者
皆が集中できる場をつくることが目標です
入職からずっとICUに所属し、現在は院内ICUで手術を受けた方々のケアをしています。今年からICUのリーダーになり、病棟全体を見たり、相談されたりする立場になりました。
レベルⅡを取得した道のりは?
救命ICUに配属されていた2年目にレベルⅠを取得しました。院内ICUに移動した5年目、立場的にリーダーになるべき時が来たのでレベルⅡに挑戦しました。取得のために2〜3ヵ月間準備をしました。
看護師として意識していることは?
科を問わず患者さんが来るうえに短時間でこなすべきことが多いため、ICUはスピードと集中力が大切です。優先順位を付けることや周りのスタッフと協力することを意識しています。皆が集中できる環境をつくることも心がけています。
今後の目標は?
患者さんにいちばん近い臨床の現場にずっといたいです。多角的に患者さんに関われる看護師を目指します。
レベルⅣ認定者
多職種を巻き込んでいける看護師に
現在の仕事内容は?
主に白血病や悪性リンパ腫の患者さんが化学療法治療などをされている血液内科にいます。担当患者さん以外のケアの相談に乗ったり優先する事柄を答えたりなど、アドバイザーのような役割を担うことが多いです。
レベルⅣを取得した道のりは?
キャリア開発ラダーシステムに沿って、2年目にレベルⅠ、3〜4年目にレベルⅡ、6〜7年目にレベルⅢとステップアップし、8年目でレベルⅣを取得しました。院内スタッフから評価を受け、院外研修に参加しました。自分を客観的に評価してもらえたことはすごくモチベーションにつながりました。
看護師として意識していることは?
まず全体を把握した後、投薬のときなどに他愛もない話をすることで関係性を構築しながら患者さんを観察し、人・病気の2つの側面から見ています。人として病気として、両輪で見ると本質的な部分がわかってくると感じています。
今後の目標は?
これからも血液内科に長く関わりながら、教育や指導の方へ進めればと考えています。現場では多職種と積極的にコミュニケーションを取り、よりよいケアを目指します。
- 認定看護師インタビュー
心不全看護認定看護師
患者さんのために地域課題も解決したい
認定看護師を取得した道のりは?
CCUからICU所属になり、ICUには認定看護師が多かったことが取得のきっかけです。慢性心不全を選んだのは、他に取得者がいなかったため知識を共有しようと思ったからです。実績を提出して試験を受け、仕事を休職して7月間の教育プログラムを院外で受けました。
現在の活動は?
質の高い看護を提供するため、質の評価を行っています。各病棟で基準を標準化したり、研修や講演で心不全の話をしたりする教育活動も。地域連携分野では和歌山市内の他施設と協力して受診を促す「和歌山心不全手帳」をつくりました。
認定看護師になって良かったことは?
所属病棟や施設の枠を超えて考え、動けるようになったことです。資格があることでさまざまな声をかけてもらい、取り組みの幅が広がりました。
今後どのような活動を行いたいですか?
患者さんには自身の思い描く生活をしてもらいたいので、その一助となるよう重症化を予防できるようなツールをつくることができればと思います。地域貢献活動も無理のない範囲で続けていきたいです。
救急看護認定看護師
実践、指導、相談の役割を果たしたい
認定看護師を取得した道のりは?
現在12年目ですが、3年目からずっとICUに所属しており、7年目で救急を極めたいと認定看護師の資格を取得しました。救急外来で日勤を1ヵ月間行って経験を積み、院外で7ヵ月間勉強しました。
認定看護師になって良かったことは?
キャリア的に成長したのはもちろん、増えた知識で病院にも貢献できていることです。研修の依頼が来るようになり教育にも関われていますし、救護班のメンバーとして重症化した患者さんの役にも立てていると思います。
今後どのような活動を行いたいですか?
自分の周りにいる人を巻き込んで協力体制を築き、全体の指導を行うことができれば。将来は自分の力がどれくらい患者さんの役に立つか、救急外来で実践してみたいです。
どんな認定看護師でありたいですか?
実践、指導、相談の求められる役割を果たし、自分がいるからにはより患者さんの状況をしっかり見られる現場をつくりたいと思います。