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手術部門

手術室

手術室では、未熟児から100歳を超える高齢者まで、頭から足の先まで全ての部位に様々な手術を行っています。手術症例は年間約10,000件を超え、その1割強は緊急手術です。看護師は2交代制を導入しており、緊急手術も24時間対応しています。手術実施診療科は20診療科に及び、泌尿器科、消化器外科、産婦人科、呼吸器外科においてロボット支援下手術や、臓器移植などの手術も行っています。2020(令和2)年4月から開始しているハイブリッド手術では、多岐にわたる診療科が手術を行っています。
WHO(世界保健機関)が推奨している『手術安全チェックリスト』に基づき、手術に関わる外科医・麻酔科医・看護師・その他スタッフで構成される「チーム」で、患者さんの安全確認を行っています。

看護師は、患者さんが安心・安全・安楽に手術を受け満足いただけるよう、術後合併症を予防し早期回復できることを目指しています。患者サポートセンターにおいて、入院前から手術予定の患者さんと会い、手術に必要な問診や情報収集を行っています。患者さんの心理状況を把握し、不安・苦痛の軽減に努め、安心して手術を受けることができるよう関わっています。手術後は入院病棟に術後訪問し、皮膚トラブルなど継続された問題点の術後経過や、患者さん一人ひとりの声を聞き、スタッフ全員で看護実践を振り返っています。令和4(2022)年度から、特定行為看護師も活動を始めました。
手術室にとどまらず、病棟、外来へと活動の場を広げ、スタッフ全員が日々研鑽し、手術看護のレベルアップに努めています。

中央材料室

中央材料室では、患者さんへの『安全で安心な医療の提供』を目標に、すべての部署からの要請に応じて洗浄・滅菌業務を行っています。

洗浄室は、ロボット支援手術器械に対応できる単槽式洗浄装置を含め、全自動ジェット式超音波洗浄装置など、現在の医療の状況とニーズに応じた洗浄装置が整備されています。定期的に洗浄テストやメンテナンスを行い、適切な洗浄が実施されているかチェックして、患者さんや職員の感染防止に努めています。
滅菌方法は、高圧蒸気滅菌、過酸化水素ガス滅菌、酸化エチレンガス滅菌の3種類で、手術室をはじめ各部署の様々な器材の滅菌に対応しています。減菌保証は物理学的・科学的・生物学的判定を適切に実施し、患者さん一人ひとりが安全で適切な器具の提供を受けられるよう器財管理を行っています。
スタッフは、研修会や学会に参加し、洗浄・滅菌に関する新しい知識を学び、積極的に業務に取り入れています。各部署には、『中央材料室だより』として定期的に情報の発信・提供を行っています。

2021(令和3)年4月より技術員が看護部所属となりました。また、第2種減菌技師の資格を持つスタッフが4名います。洗浄・滅菌業務を担当している委託員と中央材料室スタッフがワンチームとなり、洗浄・滅菌のエキスパートとして業務遂行に今後も努めていきます。

中央材料室