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TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)を開始

2021年01月25日

令和3(2021)年1月22日(金)から、開胸することなくカテーテルで人工弁を心臓内に留置するTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)を開始しました。


大動脈弁狭窄症とは?

血液を全身に送り出す大動脈が、加齢などによって硬くなり弁の開きが悪くなると、ポンプとしての心臓の役割が増大して負担がかかり、大動脈弁狭窄症を発症します。大動脈弁狭窄症は、初期症状がほとんどなく、息切れ、動悸、胸痛、失神などの症状がみられる重症になって初めて自覚されることも多いです。年齢とともに進行していく病気なので、早めに診断を受け、注意深く経過を診ていくことが大切です。

大動脈弁狭窄症の治療、TAVIの適応

動脈弁狭窄症の治療は、①保存的治療(薬剤による症状緩和、進行抑制)、②開胸手術(弁置換術)、②TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)があります。TAVI治療は、開胸も心臓を止めることもなく、太ももの付け根にある太い血管からカテーテルを挿入して人工弁を心臓まで運び、留置する手術です(太ももからの挿入が困難な場合は、心臓近くの太い血管からカテーテルを挿入します)。入院期間は、約10日間~2週間程度で、健康保険が適用されます。開胸手術に比べて傷口が小さく、体への負担も少ないので、適応が広がるため、高齢化する地域の患者さんにとって大きな福音です。

最新鋭のハイブリッド手術室でTAVI治療を開始することによって、地域医療により一層貢献していきたいと考えています。