ホーム  >  トピックス  >  県下初 子宮頸がん腹腔鏡下広汎子宮全摘術を開始

県下初 子宮頸がん腹腔鏡下広汎子宮全摘術を開始

2021年09月30日

子宮頸部と呼ばれる子宮の出口付近に生じる子宮頸がんに対し、県内で初めて腹腔鏡で子宮を広範囲に切除する腹腔鏡下広汎子宮全摘術を開始しました。

腹腔鏡下手術は、開腹手術と比べて傷が小さく、術後の回復も早い上、傷痕がほとんど残らないというメリットがあるため、患者さんからの注目を集めています。

一方、医師にとっては、限られた視野でカメラが映し出した画像を見ながら手術する高度な技術が必要なこと、また、海外で行われた開腹手術と腹腔鏡下手術を比較した大規模臨床試験の結果、腹腔鏡下手術の方が術後の経過や予後が悪かったという研究も重視され、日本では、日本産科婦人科学会が手術施行施設と認めた施設で、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医などの資格を持つ医師の執刀が要件とされています。

手術の対象は、早期子宮頸がん(最大腫瘍径が2cm以内)で、画像所見や患者さんの全身状態を加味して適応を検討しています。手術時間は8時間程度で、入院期間は約1週間。通常は、退院後2~3週間で社会復帰が可能です。