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災害医療救援センターを設置

2019年04月01日

4月1日付で、国内災害救護活動部門と国際医療救援部門を統合し、国内外を問わず幅広い救援活動を行うとともに、きたる南海トラフ地震に備えるため、災害医療救援センターを設置しました。

名     称:日本赤十字社和歌山医療センター 災害医療救援センター
センター長:中 大輔 (院長補佐 兼 医療社会事業部長 兼 国際医療救援部長)

 

これまで、赤十字の使命である「災害救護」に対して、当センターでは、国内での災害には医師・看護師・薬剤師らからなる常備救護班を組織し、各地の被災地に職員を派遣。発災時から地元医療への橋渡しまで組織的な救護活動を行うとともに、被災者へのこころのケアの実施や、被災地の赤十字医療施設の支援、南海トラフ地震対策の訓練の実施などを行ってきました。

一方、海外では、災害や紛争によって医療救援を必要とする地域に、ERUという人員と救護資材をセットにした診療所を運営する要員として医師・看護師・診療放射線技師・薬剤師などを随時派遣。1985年に助産師をエチオピア連邦民主共和国へ派遣したのを皮切りに活動を継続し、2000年に日本赤十字社より全国初の「国際医療救援拠点病院」として指定を受けています。

世界中のどこで災害が起こったとしても、救援を必要とする人のニーズに大きな差はありません。

この度、災害対応の国内部門と国際部門の壁を取り払い統合することで、これまで培ってきた豊富な経験による知識や技術など全てを結集し、当県に大きな被害を及ぼすと予測されている南海トラフ地震に向け、今後、さらに高度で柔軟な活動を展開していきます。