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対応(受診、ワクチン接種、PCR検査 等)


受診について

発熱等の患者さんは、かかりつけ医等地域の身近な医療機関に電話でご相談ください。かかりつけ医がなく、どこを受診したらいいかわからない場合は、受診相談窓口にご相談ください。

受診相談窓口
和歌山県コールセンター
電話 073-441-2170
(全日(土日年末年始含む)24時間対応)
和歌山市新型コロナウイルス感染症健康相談窓口
電話 073-488-5112
(平日 9:00~17:45)

受診の目安

厚生労働省から相談・受診の目安が出されています。

感染を疑い相談・受診される場合の目安

①~③のいずれかに該当する場合は、すぐにご相談ください。(該当しない場合の相談も可能)

① 強い倦怠感や呼吸困難、高熱等の強い症状のいずれかがある

② 発熱や咳などの比較的軽い風邪症状があり、下記の要件を満たす場合
 (ア)高齢者
 (イ)糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)などの持病(基礎疾患)がある人、透析を受けている人
 (ウ)免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている人

③ ②に該当しない方で、発熱や咳など比較的軽い風邪症状が4日以上続く
 (強い症状がある場合はすぐにご相談ください。解熱剤を飲み続けなければならない場合も含む)  

※ 妊婦は、念のため、重症化しやすいとされる(ア)~(ウ)の人と同様に、早めに相談ください。
※ 小児は、小児科医による診察が望ましく、最寄りの保健所やかかりつけ小児医療機関に電話でご相談ください。

新型コロナワクチン接種について

当医療センターは、一般の方の新型コロナワクチン接種の実施医療機関ではありません。


新型コロナワクチンに関する情報は、厚生労働省、およびお住まいの市町村等のホームページをご覧ください。

 

参考

PCR検査について

一般の方

3月6日から新型コロナウイルス感染症の検査を保険適用にする旨が発表されていますが、現在のところ、これまでどおり管轄の保健所と相談のうえで実施されます。


検査を希望される方は、最寄りの保健所にご相談ください。

※ 最寄りの保健所は、こちら(和歌山県ホームページ「新型コロナウイルス感染症について」)


ビジネス渡航者

現在、複数の国が、入国者に対して渡航前のPCR検査の実施と、それに関する結果証明書の提出を求めています。当センターではビジネス渡航者を対象として、感染症内科・渡航外来(トラベルクリニック)にて検査と証明書の発行を行っています。

感染症内科・渡航外来(トラベルクリニック)はこちら



参考

厚生労働省

厚生労働省 報道発表資料

新型コロナウイルスに関するQ&A

厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)
 TEL:03-3595-2285
 受付時間:9時~21時(土日・祝日も実施)

当センターにおける新型コロナウイルス感染症に関する対応経過

・2020年1月16日「中国武漢市で報告のコロナウイルスによる肺炎の対応について」掲載

・2020年1月30日「新型コロナウイルス感染症の対応について」に改定
・2020年2月4日「新型コロナウイルス感染症の対応について」を改定
・2020年2月13日「新型コロナウイルス感染症の対応について」を改定
・2020年2月20日「新型コロナウイルス感染症の対応について」を改定
・2020年2月21日「新型コロナウイルス感染症の対応について」を改定
・2020年3月6日「新型コロナウイルス感染症の対応について」を改定
・2020年4月20日「新型コロナウイルス感染症について」へ移行
・2020年5月11日「新型コロナウイルス感染症について」を改定
・2020年7月7日「新型コロナウイルス感染症について」を改定
・2020年11月10日「新型コロナウイルス感染症の対応(受診相談窓口の変更)」に改定
・2020年12月4日「新型コロナウイルス感染症の対応(受診相談窓口の変更)」を改定
・2021年4月7日「対応(受診、ワクチン接種、PCR検査 等)」に改定





院長メッセージ

新型コロナウイルス感染症に正面から向き合っています

2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナウイルス)は、瞬く間に世界中に広がり、第4波を迎えた今なお収束の見通しが立っていません。社会全体に大きな影響を与え、和歌山県民の命と健康を脅かす新型コロナウイルスに、当医療センターは、一貫して正面から向き合ってきました。

まず、院内でPCR検査・抗原検査を実施できる体制をゼロから構築し、出入り口にはAIで体温を測定できるサーモグラフィーを設置、三密対策の厳格化など感染対策の強化を図った上で、新型コロナウイルス対応にも全力を注いできました。医療崩壊を引き起こす可能性のある入院診療では、新型コロナウイルス感染患者さんの入院を受け入れる即応病床を44床まで拡大し、中等症あるいは重症の患者さん、高齢の患者さん、重篤な病気を併存している患者さんなど、リスクの高い感染患者さんを中心に、妊婦さん、新生児までも想定した受け入れ体制を構築し対応してきました。

近畿圏において新型コロナウイルス対策に奮闘している公的病院は数多くありますが、当医療センターは、その中でも有数の350人以上に入院診療を行ってきました。このような大きな貢献を、一人の院内感染者も起こさずに実現できたことを誇りに思っています。

これまで、当医療センターは、高度急性期病院として救急医療、がん治療を含む高度な医療を担ってきました。この使命は、新型コロナウイルスによる危機に瀕しても変わることはありません。「断らない救急」をモットーとする救急医療は、新型コロナウイルスの影響で制限したり、縮小することなく堅持できています。また、高度な医療についても、患者さんを中心に専門家が英知を結集して最善の医療を提供するがんセンターを本年1月に開設し、ハイブリッド手術室において、カテーテルによる大動脈弁置換術(TAVI)を同年1月から開始しています。

Withコロナ時代においても、当医療センターの使命である「患者さん一人ひとりにとって、最善、最良、かつ高度な医療を提供する」ことに、引き続き邁進していきます。

2021(令和3)年6月1日

日本赤十字社和歌山医療センター  

院 長  平岡 眞寛      

 

ご寄付への御礼

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、地元企業、個人など各方面から当センターに多くのご寄付をいただいております。皆様からの心温まるご厚意に、心より感謝申し上げます。

寄付物品の一例は、こちら(2020年4月~2021年3月

既に、一部を感染症病棟はじめ院内各所で診療・院内感染対策などに活用しております。重ねて、御礼申し上げます。
なお、一覧については、ホームページへの掲載をご承諾いただいた方に限っています。


当医療センターの取り組み vol.1

2020(令和2)年6月1日

新型コロナウイルス感染症の症状・診療状況

新型コロナウイルス感染症にかかると、発熱や咳などの風邪症状、強い倦怠感や呼吸困難などの症状がでてきたり、嗅覚や味覚が感じられなくなったりします。下痢や嘔吐する人もいます。呼吸困難が続き、肺機能が著しく低下すると、呼吸をしても酸素を十分に取り込めず、溺れるような息苦しさを感じます。
このような症状がある場合は、各地域の保健所に相談することになっており、和歌山市では、保健所の敷地内にドライブスルー方式のPCR検査センターが設置されています。

国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(国立感染症研究所ホームページより転載)

感染が確定すると、入院して治療を受け、2回以上陰性が確認されたら退院となり、自宅待機期間を過ぎてから社会復帰する仕組みになっています。県内には、新型コロナウイルス感染症に対応する第二種感染症指定医療機関が当センターを含め7ヵ所あります。

院内の感染症病床と対応について

当センターには、エボラ出血熱などの強毒で致死性の高い感染症にも対応できる一類感染症病床が2室、新型コロナウイルス感染症などに対応する二類感染症病床が6室あり、これまで県内で感染が確認されている63名のうち、およそ1/3にあたる25名の患者さんをこれら8室の感染症病床で受け入れてきました。これまで、感染患者さんが一般病棟に入院されたことはありません。また、一般病棟に入院された患者さんから感染者が発生したこともありません。

新型コロナウイルス感染症で入院されたほとんどの患者さんは、発熱・倦怠感・咳などの軽症でしたが、肺機能の低下により酸素吸入が必要な中等症レベルになった患者さんもいました。その場合も、いち早く重症化の兆候に気づき、酸素吸入などの処置を行ったため重症に至らず、これまで全ての患者さんが元気に退院されています。

感染症病床エリア内(感染症病室に向かう看護師)

感染症病室には、一般の患者さんとは別の出入口から入り、①感染症病室のあるエリアに入るドア、②防護具を着脱する前室に入るドア、③病室に入るドアの三重構造になっています。病室には、ウイルスが外に漏れないようフィルターに吸着させ清潔な空気を排出する特別な空調を備え、排水も独立しています。これら二重三重の対策により、感染症病室から一般患者さんの区域にウイルスが漏れない構造になっています。

新型コロナウイルス感染症(疑いを含む)の患者さんは、陰性が確認されるまで数日から1ヵ月以上、平均して2週間程度入院されました。感染症病室には、シャワーやトイレ、テレビ、冷蔵庫などが備え付けられ、食事は電子レンジ対応の使い捨て容器を用い、温かい食事を提供しています。パソコンやスマホなどを持ち込むこともできます。ただし、患者さんの使ったものは感染対策に沿った対応が必要なため、病室の清掃や消毒なども感染対策の研修を受けた看護師が行っています。前向きに治療に取り組んでいただけるよう、様々な職種のスタッフが患者さんに寄り添ってサポートしています。

感染症病室へ食事を配膳する看護師(前室のドア前で撮影)

感染症専門医の役割・体制強化

当センターには感染症専門医が5名在籍し、院内の対応だけでなく、県や市など行政から助言を求められるなど専門家として中心的な活動も担ってきました。また、厚生労働省からも要請を受け、クラスター対策班の一員として2名の感染症専門医を派遣しています。

新型コロナウイルス感染症の勉強会

1月30日には、500名以上の県内医療従事者・医療行政担当者を集めた新型コロナウイルス感染症勉強会を開催するなど、いち早く対応に乗り出しました。院長が本部長を務める対策本部も立ち上げました。感染対策のスタッフに加え、災害対応のスタッフらがバックアップするなど、各部門の叡智を結集して対応する態勢を整えています。さらに、古宮伸洋医師を感染症内科部長 兼 感染管理室長に任命し、体制強化に努めています。

一方、救急医療やがん治療、手術などの高度な医療を制限・縮小せずに提供し続けるため、各診療科や部門の態勢を見直し強化しました。早期からマスクやガウンなど感染防護具の確保にも動きました。入院患者数が増えるに従って病棟看護師の応援体制を整え、現在は、診断・治療のできる医師を増やすため、若手医師へのレクチャーと実習を行い、養成にも力を注いでいます。

また、検査体制を強化する国の施策により、当センターにもPCR検査機器、迅速抗原検査キットが導入されました。既に運用を開始しており、より早期の確認による院内感染対策の強化に努めています。

 

院内の感染対策

新型コロナウイルス感染症の患者さん(疑いを含む)に対応する医師や看護師は、N95マスクと呼ばれる医療用微粒子対応マスクや、目を守るフェイスシールドやゴーグル、使い捨てガウン、医療用使い捨てプラスチック(ゴム)手袋を装着します。ウイルスが入り込まないようにきちんと着用し、脱ぐときはウイルスが付着しないよう細心の注意を払っています。感染症病室を訪室する度に、新しい感染防護具を装着し、一度身につけたものは廃棄するため、一日に何度も着脱することになります。頻度が高くなると、一人では手順を誤ったり、汚染箇所を触る可能性がごく僅かながら考えられるため、二人一組となって確認するなど、常に最良と考えられる感染対策を実行しています。また、これまで感染患者さんから職員への感染もなく、職員から感染者が発生したこともありません。

治療に当たっている医師や看護師を濃厚接触者かもと不安に思う人もいるようですが、濃厚接触かどうかの判断は、①距離の近さ、②人と接した時間が重要な要素になります。必要な感染予防策なしに、対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度)で15分以上一緒に過ごし、話したり、飲食したり、手で触った場合などが濃厚接触者と考えられています。当センターの医師や看護師は、必要な感染防護具を身に着け、感染対策を適切に行っているため、濃厚接触者にあたりません。

受付カウンターに設置したアクリル板

外来窓口を覆うビニールカーテン


院内では、全職員がマスクを着用し、患者さんと対面する窓口や採血室などにビニールカーテンやアクリル板を設置し、受付や会計が集まるロビーや外来待合スペースでは周囲と間隔を広くあけるソーシャルディスタンスを呼びかけています。病院建物への入館時にAIサーモグラフィを用いて、職員を含む来院者全員の体温測定を行い、発熱による感染疑いへの早期介入で感染リスクを軽減していきます。入院患者さんへの面会も、感染対策の一環として、原則、禁止しています。様々なところでご不便をおかけしていますが、ご理解・ご協力をいただいています。

第二波に備えて

緊急事態宣言も解除され、第一波が収束に向かいつつあります。しかし、社会活動の再開により、第二波の到来も懸念されています。

新型コロナウイルス感染症は、感染してから発症するまでの潜伏期間や、症状が出ずに感染しているか不明の状態でもウイルスが輩出されると言われています。そのため、自分が感染しているかもしれないとの認識で行動すること、感染している人が周囲にいるかもしれないと仮定した予防行動を継続することは大切です。


感染を予防するための行動(2020.3.13掲載)は、こちら

感染を予防するための行動 No.2(2020.6.22掲載)は、こちら



当センターの実際の対応や取り組みを患者さん、ご家族、地域の方々にご理解いただくことで、少しでも不安が軽減され、健康的な生活をおくる手助けになることを願っています。

 

 

※ 日赤和歌山情報局Hotに「新型コロナウイルスと共存していくための心構え」を掲載しました。 詳しくはこちら 



※ 2020年6月4日「新型コロナウイルス感染症への当センターの対応と取り組み」から「新型コロナウイルス感染症への当センターの取り組み(報告)」に改題
※ 2020年6月22日「感染を予防するための行動 No.2」「新型コロナウイルスと共存していくための心構え」リンクを追加
※ 2021年3月2日「新型コロナウイルス感染症への当センターの取り組み(報告)」から「当医療センターの取り組み vol.1」に改題



当医療センターの取り組み vol.2

2021(令和3)年3月2日

2020年2月13日、和歌山県ではじめて新型コロナウイルス感染症の陽性が確認された日です。あれから1年経ちました。

第一種・第二種感染症指定医療機関として、無症状や軽症の患者さんはもちろん、酸素投与が必要な中等症以上の重症の患者さん、高齢でがんや慢性疾患をお持ちだったり、人工透析をされていたり、介護度が高くマンパワーの必要な患者さんも数多く受け入れてきました。

感染対策を徹底し、現時点で院内感染を起こさず、ひとりも職員から感染者を出さず、感染症病床だけでなく救急部門やICUをはじめ、院内のあらゆる部門・職種が新型コロナウイルス感染症に対応しています。

2021年2月20日(土)、和歌山県福祉保健部の野尻技監をお招きして「和歌山県の保健医療対策~コロナを中心として~」また、感染症専門医から「新型コロナの正しい知識」、院内での対策に当たった医師から「当医療センターにおける新型コロナ感染症対策」、それぞれ動画を収録し、市民講座「赤十字県民大学」の講義としてWeb配信しました。

より広く知っていただきたくホームページでも動画を公開しました。(5月31日公開終了)


新型コロナワクチンの職員接種報告1(副反応について)

2021年4月28日

2021(令和3)年3月6日(土)、厚生労働省から当医療センターに新型コロナワクチンの医療従事者先行接種分の第1弾が届きました。ワクチンは3週間の間隔を空けて2回接種する必要があるため、3月8日(月)から1週間、その3週間後の3月29日(月)から1週間の合計2回実施しました。ワクチンは、その後も数回に分けて届いていますが、第1弾で届いたワクチン接種者の副反応についてまとめましたので、ご報告します。

第1弾で届いたワクチン数は希望職員分に満たなかったため、患者さんと密に接する医師や看護師などの職種から順番に接種をはじめました。

和歌山県内で最初にワクチンを接種した院長 平岡眞寛(2021年3月8日)

3月8日(月)からの1回目に接種した人数は1,098人で、接種者の年齢は18才から69才。そのうち、37.5~37.9℃の発熱があったのは15名、38.0℃以上は5名で、全体の1.8%が発熱しました。その他に、厚生労働省の新型コロナワクチン副反応疑い制度による報告基準別にみると、頭痛7.83%、倦怠感11.38%、接種部位の痛み54.92%、接種部位が脹れたり、赤くなったり、しこりができたりした人が7.56%いました。

3週間後の2回目に37.5~37.9℃の発熱があったのは149人、38.0℃以上は145名で、全体の26.7%に発熱が見られました。4人に1人以上が発熱したことになるので、特に、2回目は、接種前から「もし、発熱したら…」と準備してから接種いただくとよいでしょう。その他に、頭痛33.36%、倦怠感49.64%、接種部位の痛み61.00%、接種部位が脹れたり、赤くなったり、しこりができたりした人が13.09%いました。どれも2回目の方が増加していますので、これらの症状が出ても、ワクチン接種の副反応を疑って注意深く過ごしましょう。

当医療センターでは、幸いにもアナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応がでた職員はいませんでした。しかし、喘息や花粉症、皮膚炎などのアレルギーを体質として持っている職員は、軽微なアレルギー症状が出ました。職員は、感染症内科部長によるワクチンの期待される効果や、想定される副反応などについての解説動画を事前に視聴していたため、一定割合で発熱すること、倦怠感などの副反応が出ることなどを理解したうえで接種に臨んでいました。

接種した職員に独自アンケートを取ったところ、報告基準にある症状だけでなく、筋肉痛や関節痛、悪寒、下痢、37.5℃未満の発熱、持病の喘息の発症、声が嗄れるなど喉の違和感、吐き気、めまいやふらつき、接種部位の痒み、接種した腕の腋(ワキ)のリンパ節の脹れ、こむら返りなども見られました。

ワクチン接種後に、発熱などに対して解熱剤を服用した職員は、1回目は9名だったのに対して、2回目は89名とおおよそ10倍に上りました。職員には、安全性の高いアセトアミノフェン系の解熱鎮痛薬を推奨しました。薬局・薬店で購入する際や、自宅に買い置きがある場合は、パッケージの成分表示を確認するとよいでしょう。

副反応による業務への影響がどのくらいあったかというと、1回目は、休暇を1日取得したのが3名、2日が1名と少数でしたが、2回目は、0.5日が21名、1日が59名、1.5日が5名、2日が13名と格段に増加しました。しかし、症状の出た期間が接種後1日目、2日目に集中したため、それらの症状は長く続かないと考えられます。

最年長の69才をはじめ50~60台の職員でもほとんど症状が出ない人がいる一方、20台でも複数の症状が出た人もいました。年齢や性別よりも、その人の体質や体調などによると考えられます。ワクチン接種前から体調を整えたり、接種日は激しい運動を避けて安静に過ごしたりするなど、ご自身で注意して過ごすようにしましょう。ワクチンによる副反応を懸念される場合は、ご家族内でワクチンを接種する日をずらすなどの工夫も一案だと思われます。

WHO(世界保健機関)は、不確定ではあるけれど、集団の70%以上の人が新型コロナワクチンを接種すると、感染者がいても他の人への感染が減って流行が大きくならない「集団免疫」が得られるとの見方を示しています。2021(令和3)年4月23日現在、おおよそ職員の90%がワクチンを接種しましたので、より一層、安心して受診・治療いただける環境が整いました。ワクチン製造業者による大規模接種報告などに比べると、おおよそ1,000人という小規模なデータですが、参考にしていただければ幸いです。


新型コロナワクチンの職員接種報告2(副反応まとめ)

2021年7月2日

令和3(2021)年3月8日から始めた新型コロナワクチンの接種は、医師や看護師など患者さんと密に接する職種・部署から開始し、5月中旬までに臨床検査技師や診療放射線技師、事務職員など接種を希望するすべての職員の接種を完了しました。

ワクチン接種に伴う副反応に関して独自アンケートを職員に実施しました。第1報(2021年4月28日公開)を含め、すべてをまとめましたので、ご報告いたします。

実施時期:令和3年3月8日~5月14日
対象職員:1,553人

厚生労働省の新型コロナワクチン副反応疑い制度による報告基準は、37.5℃以上の発熱、頭痛、倦怠感、接種部位の痛み、接種部位の脹れ・赤味・しこりの5項目で、1番多くの人が感じた副反応は、接種部位の痛みでした。

1回目と2回目の副反応を比較すると、2回目は、およそ3人にひとりが発熱するなど副反応が多く出現することがわかりました。発熱に加え、頭痛や倦怠感など症状が重なった職員もいました。

幸いにも、アナフィラキシーショックと呼ばれる強いアレルギー反応がでた職員はいませんでしたが、喉の違和感、悪寒、下痢、吐き気、筋肉痛、めまいなどの体調変化を感じた職員もいました。

50~60才台の職員でもほとんど症状が出なかった人がいる一方、20才台でも複数の症状が出た人もいました。発熱に限り性別による発症者の割合を比較すると、男性が25.3%、女性が31%と少し女性の方が高い傾向がありました。ただし、年齢分布や体質など様々な要因が考えられるため、一概に性別が影響しているとは言えません。当医療センターでは、職員に対して発熱や頭痛などの副反応に備え、安全性が高いとされるアセトアミノフェン系の解熱鎮痛薬を推奨しました。また、発熱や強い副反応があった職員には、業務を免除し、出勤せずに療養できる措置を講じました。

これからワクチンを接種される方は、接種の数日前から体調を整え、接種当日は激しい運動を避けるなど注意して過ごしましょう。

接種日が同じ場合、発熱などの副反応が同時に出る可能性もあるため、職場やご家庭では接種日をずらしたり、解熱鎮痛薬の買い置きがあるか確認しておくのも一案です。副反応は、接種当日を含め1~2日に集中していたので、症状が出ても慌てずに体調を整えましょう。

6月30日現在、職員から感染者をひとりも出さず、院内感染も起こさず、約9割の職員のワクチン接種を完了しています。ワクチンには、感染も発症も重症化もしにくい効果が期待できるため、より一層、安心して受診・治療いただける環境となっています。

しかしながら、ワクチンを接種していても、感染する可能性はゼロではないため、これまでどおり、手洗い・アルコール消毒、マスク、換気、3密の回避などの感染対策を継続していきます。引き続き、ご理解・ご協力をお願いいたします。