ホーム  >  がん診療への取り組み  >  ご案内一覧  >  低侵襲な手術(治療1)

低侵襲な手術(治療1)

当センターでは、患者さんにとって、もっとも効果のある治療方法を選択していきます。
がんの手術療法として、低侵襲な(身体への負担の少ない)腹腔鏡手術や最先端のロボット支援手術などを取り入れています。
以下に、胃がんの手術を例にご紹介します。
その他、臓器ごとの手術療法については、各診療科のページをご覧ください。

最先端の胃がん手術

腹腔鏡手術・ロボット支援手術

当センターではすべての胃がん症例を腹腔鏡手術、または、ロボット支援手術で行っています。

新しい食道残胃吻合(SOFY法)の開発

従来では胃全摘されていたような症例でも胃を残すことが可能になりました

腹腔鏡手術・ロボット支援手術について

当センターでは腹腔鏡手術をいち早く導入して多くの経験を積むことにより、ほとんどすべての胃がんに対して腹腔鏡手術を行うことが可能となっています。また、2017年からさらに進化したロボット支援手術を和歌山で初めて導入し、当初は自由診療で行っていましたが、2018年4月から保険適応となりました。今後、当センターにおいてはこのふたつの手術が主流となり、開腹手術を行うことはほとんどないと思われます。
では、腹腔鏡手術やロボット支援手術は開腹手術と比べて何が良いのでしょうか?

腹腔鏡手術、ロボット支援手術の長所 腹腔鏡手術、ロボット支援手術の短所
創が小さい
痛みが少ない
出血が少ない
より繊細な手術が可能
退院後の運動制限がない
社会復帰が早い
手術手技の取得が必要
手術時間が長くかかる



 

腹腔鏡手術、ロボット支援手術は患者さんのからだに与える負担が少なくてすむので、ご高齢の方にも安心して受けていただけます。
また、技術の進歩により非常に繊細な手術が可能となっていますので、がんをしっかり切除するという点からもメリットがあると考えています。

  • 開腹手術のきず

  • 腹腔鏡手術、ロボット支援手術のきず


内視鏡手術風景


ロボット支援手術風景


これらの詳細については、外科・消化管外科・肝胆膵外科疾患・治療をご覧ください。

新しい食道残胃吻合(SOFY法)について

従来、胃の上部に局在する進行胃がんに対しては多くの場合、胃全摘術が施行されていました。しかしながら今までの臨床データの検討から、がんをしっかり切除するという意味では胃の上部のがんに対しては噴門側胃切除術で十分であることがわかってきました。
しかしながら、噴門側胃切除術には問題があります。食道と残った胃(残胃)を単純につなぐと、消化液を含む胃の内容物が食道に逆流して逆流性食道炎が起こってしまいます。逆流性食道炎が起こるとひどい胸焼けで悩まされることになります。

胃全摘術

噴門側胃切除術


そこで当センターでは胃内容の逆流を防止できる新しい食道残胃吻合法・SOFY法(ソフィー法)を開発しました。もちろん開腹手術ではなく、腹腔鏡手術またはロボット支援手術で行っています。この方法で噴門側胃切除術を受けられた患者さんは胃全摘術を受けられた患者さんと比べて食事摂取量も多く、質の高い術後生活を送ることができています。



SOFY法による食道残胃吻合

これらの詳細については、外科・消化管外科・肝胆膵外科疾患・治療をご覧ください。