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国際医療救援部


国際医療救援部

日本赤十字社和歌山医療センターの国際活動は、1985年に助産師をエチオピア連邦民主共和国に派遣したのが最初です。その後も顔の見える活動を継続し、2000年に日本赤十字社より全国初の「国際医療救援拠点病院」として指定を受けました。
当センター国際医療救援部は、日本赤十字社の調整のもと、海外の紛争・災害などに対する救援活動、研修・救援機材開発/整備、国際活動普及などを行うために設置された専門部署です。

赤十字は、海外での活動だけではなく、国内での災害にも出動しています。それは私たちが救護/救援をすることを目的として設立された組織であり、使命だからです。
平時は地域の中核医療機関として地域医療に貢献し、緊急時には国内外を問わず必要とされる場所へ職員を派遣できるように人材育成を継続しています。

当センター職員は、世界40の国と地域へ述べ167人*が活動しています。これからも国境や宗教、人種を越えて、ひとの命と健康、尊厳を守るため、国際赤十字・赤新月運動の一員として人道支援活動に従事します。


赤十字の歴史

赤十字の創始者:アンリー・デュナンについて

スイス人の実業家であったアンリー・デュナンは、1859年6月にイタリア統一戦争の激戦地で目撃した惨劇で、「傷ついた兵士はもはや兵士ではない。敵味方関係なく救護されるべきだ」と地元住民と協力して救護にあたり、これが赤十字発祥のもととなりました。
その後、彼は「ソルフェリーノの思い出」を出版し、その中で以下3点の必要性を訴えました。

1 戦場における負傷者と病人は敵味方なく救護すること
2 そのための救護団体を平時より各国に組織すること
3 この目的のために国際的な条約を締結しておくこと
これに賛同したヨーロッパ16カ国が参加しての国際会議の場において、1863年に赤十字規約が制定されました。さらに1864年にはジュネーブ条約(赤十字条約)も調印されました。

のちに彼はこの功績が認められ、1901年に第1回のノーベル平和賞を受賞しています。

1877年に日本では、日本赤十字社の前身である「博愛社」が設立されました。さらに同年、日本政府がジュネーブ条約加入したことで、19番目の社として承認され、日本赤十字社と改称しました。なお、博愛社は西南戦争を経て設立された救護団体です。

同社の創立者である佐野常民もアンリー・デュナン同様の考えに基づいて同社を立ち上げています。


赤十字マーク

「赤十字マーク」は病院などの医療機関を表すものではありません。赤十字マ-クを使用できるのは赤十字社と自衛隊の衛生部隊などジュネ-ブ条約や日本国内の法律によって使用が認められている組織だけです。

このマ-クが日頃から不適切に使用されると、赤十字に対する理解が誤ることとなり、戦争や紛争時に救護活動を行う軍の衛生部隊・赤十字国際委員会などを適切に保護できなくなってしまいます。戦時以外の使い方も法律などで厳格に定められており、また赤十字に類似したマ-クも使用が制限されています。
下記の通り赤十字マークは大きく分けて2つの使用方法があります。


●保護の標章
戦争・紛争などで傷ついた人々と、その人たちを救護する軍の衛生部隊や、赤十字・赤新月の救援員・施設などを攻撃から守るために使用されます。紛争地域などでこのマ-クを掲げている病院や救護員などは、中立を示すものとして絶対に攻撃を加えてはならないと国際的に決められています。

●表示の標章
赤十字マークをつけた救護員や施設が赤十字機関に所属していることを表示するために使用するものです。
なお、イスラム圏では赤い三日月が、赤十字マークと同等の意味をなします。さらに、2007年には第3の標章として「レッド・クリスタル」がジュネーブ条約第3追加議定書が発効され、承認されました。
いざという時、国民一人ひとりを守るためのマ-クへの正しいご理解をお願いいたします。

赤十字の国際活動とは

国際赤十字はジュネーブ条約と第1・第2追加議定書に基づき、紛争が続いている紛争地、難民、国内避難民、災害などの被災地の医療救援、捕虜・抑留者訪問などの保護活動、紛争が発生していない平時においてもいざ紛争が起きたとしても被害が最小限にとどまるような予防活動、物資の救援などのあらゆる人道支援を行うことです。赤十字基本7原則に基づいて、各国赤十字・赤新月社および紛争救護を目的として設立された赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross)ならびに各国赤十字・赤新月社とその連合体で、国際赤十字・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies )が相互に協力して活動しています。


スタッフ紹介

医師

中 大輔 (なか だいすけ)

役職 部長 院長補佐
卒業年 平成元年
専門分野 脳卒中
頭部外傷
災害医療
資格 医学博士
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳卒中学会脳卒中専門医
日本社会医学会指導医
日本DMAT隊員
和歌山県統括災害医療コーディネーター
日本赤十字社災害医療コーディネーター

古宮 伸洋 (こみや のぶひろ)

役職 副部長
卒業年 平成12年
専門分野  
資格 日本感染症学会指導医・評議員
感染管理認定医資格(CIC)
公衆衛生修士(MPH)
日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本感染症学会感染症専門医
日本プライマリケア連合学会認定医
国際渡航医学認定(CTH)

業務内容

国際医療救援部の業務

職員の派遣

地震などの大規模災害が発生した際に、国際赤十字の要請を受けて迅速に職員が現地に急行します。また、緊急救援後も被災者とともに事業を立ち上げ、中・長期の復興支援にも赤十字は積極的に関わります。

国際赤十字の一員として活動するためには、下記研修会を修了後に、派遣職員として登録されます。


派遣前、派遣中、派遣後の支援

派遣前には、医療分野の情報(予防接種、健康管理、医療関係の備品装具、戦傷外科、現地医療情報など)を提供します。また、派遣期間中に必要があれば、現地での国際赤十字の指揮命令系統に違反しない範囲で、医療分野での技術的な助言を行います。  

外国からの研修生の受け入れ

海外の姉妹赤十字社あるいは他団体からの国際医療救援に関する研修生を受け入れます。

We welcome trainiees from sister societies or other relevant organisations regarding international medical activity.

研究

活動地で職員が培った経験および知識を蓄積し、保健衛生や戦傷外科、発展途上国における感染症などについて研究します。また日本赤十字社(本社)と研究情報を共有し、適宜、医療面での助言をします。



派遣職員の育成・能力強化

勉強会および研修会等開催

国際医療救援部では定期的に院内外の方に向けて勉強会を開催しています。

派遣職員の育成

当センターを含めた各国際医療救援拠点病院および国際赤十字が主催する研修会など、赤十字内外も含めて派遣職員の能力強化のため各種研修会への参加を推奨しています。

CIRCLE

Circle of International Red Cross Candidates Learning Experiences」の略で、当センター国際医療救援部主催の月例会の名称です。将来国際赤十字の要員として活動することに興味のある職員や、派遣経験者がお互いの体験や知識を共有することを目的としています。院内外より幅広い参加をお待ちしております。 
 

過去の開催内容
・海外派遣に携わるための資格や受講必須研修の紹介。
・「海外派遣者の体験共有」として、当センター初の国際救援に携わった看護師のエチオピアでの活動報告や、ネパールやフィリピンでの災害救援など開催しています。
・派遣現場での無線機の使い方の実習


Junior CIRCLE

国際医療救援部を開放し、派遣経験者の体験談共有や英語の勉強法についてなど、将来の目標として海外での活動を希望する看護学生など、赤十字の国際救援への扉を開いています。

熱帯医学研修

国際赤十字・赤新月運動の保健活動を行う上で根幹をなす概念であるプライマリーヘルスケア(PHC)の基本活動を実行するにあたり、熱帯医学の知識を習得することにより、
(1)国際赤十字・赤新月社連盟の保健事業における重点項目をより深く理解し、国際活動に寄与できる要員育成に貢献する。
(2)日本赤十字社「基礎保健」ERUのPHC活動の充実を図る。
(3)派遣員自身の健康を管理するための基礎知識であることを認識し、派遣地での安全な保健環境を維持する。
基本的な知識を学習するための総論のみ座学とし、ケーススタディ 、検鏡によるマラリアの診断など、実践的な手法を重視して、実務に有益な情報の習得を目指します。


国際医療救援臨床研修プログラム

赤十字の国際医療支援活動に参加するには最低3年の臨床経験を必須条件としていますが、現実的には専攻医終了レベルの臨床能力は必要になります。また、以前は被災地など医療資源の不足した地域でのプライマリ・ケア活動が中心でしたが、近年の支援活動では現地医療者の指導を必要とされる事案も多く、より高い専門性を持った医師が求められています。
専攻医としていずれかの当センターの専門医研修プログラムに所属し、専門医取得を目指して頂きますが、所属する各プログラムと並行して国際医療救援臨床プログラムも行っていただきます。

お問い合わせ

お問い合わせ先

日本赤十字社和歌山医療センター 国際医療救援部
 電話 073 422 4171(代)
 ファクシミリ 073 426 1168(代)

お問い合わせフォーム

Inquiry

International Medical Relief Department, Japanese Red Cross Wakayama Medical Center
 Phone +81 73 422 4171
 Fax +81 73 426 1168

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